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#セラムン
セラムン二次創作小説『真剣勝負(クンヴィ)』
「クンツァイト、お相手を」
剣を初めて交えたあの日から、ヴィーナスはこうして俺に相手を申し出てくる。
プリンセスの護衛が無い日でも1人、気まぐれに剣の相手をして欲しいと頼みに来る。
別にいけないことは無い。高みを目指してプリンセスの為に強くなろうとするその志の高さは尊敬に値する。
何度目になるのか分からないが、またこうして手合わせを申し出された。
「御意!」
やはり真剣な眼差しで頼んで
セラムン二次創作小説『宵闇に一番星が輝く(クン美奈)』
「今夜も星が美しいな」
学校が終わると、すっかり日が暮れていた。自然と空を見上げると、いつもの様に宵の明星が美しく輝いていて安心する。
何故だろうか?思春期になった頃から、宵闇の明星ーーー所謂一番星が妙に気になった。気づけば空を見上げて一番星を探していた。
普通ならば、月が綺麗とか気になるのだろうが、俺は月には興味が無く、寧ろ何故か気分が悪くなる想いがした。
「やはり一番星が一番輝いている
セラムン二次創作小説『愛の女神の憂鬱(クン美奈)』
私には付き合っている彼氏がいる。
そいつとは自然と将来、即ち未来を共にすると約束している。
少なくとも公斗は私とずっと一緒にいる気になっているみたい。
私はと言うと、まあありだなと思っていた。つい最近まではーー。
最近、ふと思ったのよね。
仮にうさぎがこのままクイーンになって千年時代が到来しているのを想像してみてよ!
クンツァイトと結婚したら、少なくとも千年と言う長ぁーい月日、彼だけを
セラムン二次創作小説『Heart of Sword(クンヴィ)』
シュッバサッシュシュッシャッ
「ハッ!フッ!ヤァー!ハァー!」
この日、クンツァイトはいつに無く真剣に剣の稽古に励んでいた。
その顔に余裕など無く、まるで鬼の形相。
そして鬼気迫る感じで剣の素振りをしていた。
「クンツァイト、今日はいつも以上に精を出してるな。この前ヴィーナスに負けたのがそんなに悔しかったか?」
そこにゾイサイトが通りかかり、凄いオーラを放ち素振り稽古をするクンツァイト
セラムン二次創作小説『ありがとう、さよなら(クンヴィ)』
『ありがとう、さよなら(クンヴィ)』
“君の恋は永遠に叶うことはない”
久々に再開したあの人は、やっぱり又、敵の手に落ちていた。
前世の時と同じように、私の前に敵として立ちはだかった。
どうしてまた敵の手に落ちたの?なんて無駄な事は聞かないわ。
歴史は繰り返される。そう言う運命。
私の恋は永遠に叶わない。
エースにそう言われた時から、覚悟はしていた。出来ていた。はずだった。
だけど
セラムン二次創作小説『どんな姿形になっても(クン美奈)』
『どんな姿形になっても』
「本当に石になってたなんてね……」
金髪ロングの髪の毛を、赤いリボンで後ろに括った特徴のある髪型をした少女ーーー愛野美奈子はケースに大切に保管された石にそう呟いた。
最初は、半信半疑だった。
「四天王がまもちゃんの家に石になって居候してる!」
興奮気味に彼女の守り人である月野うさぎが受験勉強をしている時にそう喚き散らした。
美奈子はその言葉に耳を疑った。
非
セラムン二次創作小説『恋って言うから愛に来た(クンヴィ)』
セレスはこの日、仕事でゴールデン・キングダムへと来ていた。その次いでに、とヴィーナスからクンツァイトへの手紙を預かっていた。渡して欲しいとの事だった。
勿論、中身を見てはいない。ラブレターだろう事が推測される為、赤面したくないからだ。理由はそれだけでは無いが。
「ヴィーナス様から預かって来た手紙ですわ」
「ああ」
クンツァイトを見付け、早速手紙を渡す。
相変わらず仏頂面を下げて気難しい顔
セラムン二次創作小説『愛の花(クンヴィ←アドニス)』
夕刻。すっかり日が暮れて夜になろうとしていた頃。部下であるアドニスは一日の職務の報告へ直属の上司クンツァイトを訪ねてきていた。
これはクンツァイトの部下となり、最初からの決まり事で一日の報告をしてその日の職務を終える。報連相ーー仕事をしているものの義務であり、当たり前の行為だ。
「ご苦労だった」
「お疲れ様でした」
短いがクンツァイトはアドニスの一日の労働を労う。アドニスも一言、挨拶を交わ