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クン美奈小説

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前世、現世、未来のクン美奈の話をまとめて置いていきます
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2024年3月の記事一覧

セラムン二次創作小説『春眠暁を覚えず(クン美奈)』

「ふぁ~ねっむぅ~い。もう限界…」

大きな欠伸をしてソファーに寝転ぶ美奈子。

最近、俺の家へと来てはソファーに横たわり寝る事が増えた恋人。

「はぁー」

今日も例に違わずソファーで寝始めた美奈子を横目でチラッと確認して大きなため息をつく。

心を許し、安心しきっているのだろう。

それは単純に喜ぶべき事で嬉しい事なのだが、男である以上困った事がある。

制服や私服のミニスカートで無防備に寝て

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セラムン二次創作小説『恋って言うから愛に来た(クンヴィ)』

セレスはこの日、仕事でゴールデン・キングダムへと来ていた。その次いでに、とヴィーナスからクンツァイトへの手紙を預かっていた。渡して欲しいとの事だった。

勿論、中身を見てはいない。ラブレターだろう事が推測される為、赤面したくないからだ。理由はそれだけでは無いが。

「ヴィーナス様から預かって来た手紙ですわ」

「ああ」

クンツァイトを見付け、早速手紙を渡す。

相変わらず仏頂面を下げて気難しい顔

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セラムン二次創作小説『愛の花(クンヴィ←アドニス)』

夕刻。すっかり日が暮れて夜になろうとしていた頃。部下であるアドニスは一日の職務の報告へ直属の上司クンツァイトを訪ねてきていた。

これはクンツァイトの部下となり、最初からの決まり事で一日の報告をしてその日の職務を終える。報連相ーー仕事をしているものの義務であり、当たり前の行為だ。

「ご苦労だった」

「お疲れ様でした」

短いがクンツァイトはアドニスの一日の労働を労う。アドニスも一言、挨拶を交わ

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セラムン二次創作小説『節分と豆撒きと過去(クン美奈)』

 節分の日。久しぶりに美奈子が公斗の家へとやって来た。両手にはスーパーの袋や高級なショップの袋を持っている。

「恵方巻きと豆まき用の豆持ってきたよ」

 笑顔でそう言いながら、スーパーの袋から買ってきたであろう巻き寿司を数点と、豆を取り出す。

「それと……」
「まだあるのか?」

 美奈子の買ってきた恵方巻きを見て普通に美味しそうだと公斗はホッとした。インスタントの味噌汁でも入れようかとポット

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