続・孤爪研磨の物語『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
劇場版ハイキューの公開から1週間。
2回目の〝もう一回のない試合〟を観戦してきたので1回目の感想で書かなかった感想を残します。
1回目の感想はこちら↓
※以降映画のネタバレあります
感想①前方の席で選手と同じコートに立った気分になる
Xで「4、5列目で見ると同じコートに立っている気分になれる」という投稿を見かけたので、いつもは酔ってしまうから絶対後方よりの真ん中にするけれど前の方の席をとって、さあ、いざ2回目。
最初、日向と研磨の回想ではもちろん、試合前の準備のシーンでは前方の席をとった違いがよく分からず、あれ?これほんとに前方にする意味があったかな?と不安に。
でも、1発目の影山のサーブをとる海くんのレシーブのシーンで「わあ!!自分がサーブ取った気分!!」とすぐに前方の席をお勧めしてた人の気持ちがわかった。
これは楽しい!
まるで自分が選手達と同じコートに立っているように、自分がプレーしたかのように思える。
観客じゃなくて、選手になれる。
前方の席の良さが改めてわかるのはやっぱりこの映画最大の名演出、最後の研磨の一人称視点シーン。
研磨の息遣いが聞こえてきて、だんだん大きくなってきて、研磨目線に。
影山のサーブを追って、猛虎がレシーブしたボールが烏野コートへ行くのを追って、田中パイセンのダイレクトをブロックして、ぶっ飛ばされて…
この時の没入感は1回目に見た時よりも確実にあった。
楽しかった。
3回目があったら3回目も前方で見てもいいかも。
感想② 夜久衛輔はかっこいい
かっこいいのは知っていた、知っていけどやっぱりかっこよかった…。
クロと月島の師弟関係もいいんだけれど、やっくんとのやっさんの師弟関係も、互いが互いを尊敬しあっている感じがとても好き。
「衛輔くん」「夕」と互いに他ではあまり呼ばれていない下の名前で呼んでいる感じも好き。
猫又先生の「畏怖ではなく興味と尊敬。強い相手と戦える事への高揚と尊重。」という言葉が一番似合うのはこの2人だなぁと思う。
2人とも既に上手くてすごいのに、向上心を忘れずいつも前向きなのが素敵。
感想③1セット目の最後の1点からの転調
1回目の鑑賞後の感想で研磨が怖いという話をしたけれど、研磨が一高校生から魔王になったのは1セット目最後の1点を音駒が取った時からだ、と思った。
研磨が烏野のコートにオーバーでボールを返し、それを烏野が取れなかった1点。
それはただの烏野のミスではなく、研磨の観察眼によって引き起こさせられたミスだとわかる1点。
この1点から、それまでの
ずっと待っていた一戦!
攻撃の烏野!守りの音駒!
でもどちらも成長している!!
というお祭りムードが一変
少し生まれる〝嫌な感じ〟
それから畳み掛けるように、2セット目の1点目をブロードで獲った日向に対しての「面白いままでいてね」のホラー演出。
これから日向にとってしんどいターン、そして研磨がとても恐ろしく見えるターンが続くのを知っていると、この1セット目の最後の1点で
「あ、これからはじまる」と、ゾワっとしてしまった。
この1点から、影山のオープントスで日向が羽根を取り戻すまで、魔のターンがはじまります。
感想④クロの〝バレーにはまる瞬間〟
夏合宿で木兎さんが月島に対して〝バレーにハマる瞬間〟について話すエピソードがある。
白鳥沢戦では月島の、後には木兎さんや赤葦のバレーにハマる瞬間が描かれている。
それに対してクロのバレーにハマる瞬間は猫又監督がさげてくれたネットで綺麗にスパイクを決められた時のように今作で描かれてた。
(作中で明言されたわけではないので私の見解ですが…)
驚くのはバレーにハマる瞬間が月島や赤葦はもとより木兎さんよりもずっとずっと昔だということ。
あんな幼い頃からバレーにハマり、バレーを練習しながら、自分が猫又先生にバレーの楽しさを教えてもらったのと同じように後輩達にバレーの楽しさを伝えようとしてきたのだと思うと、あのスパイクを綺麗に決めて嬉しそうにするクロのキラキラした表情に胸がいっぱいになる。
そんなクロが月島に「ごくまれに面白いです」や、研磨に「たーのしー」や「俺にバレーを教えてくれてありがとう」と言われたことは一体どれだけ嬉しかっただろうか。
クロは研磨に対して「俺がバレーを教えてやった」とは思っておらず、むしろ「俺が引き込んでしまった」と思っていただろうから尚更。
その過去があるからこそ最後の猫又先生の「ナイスゲーム ありがとう」はクロと研磨にとって、より大きな意味を持つし、それにたいするクロと研磨の「ありがとうございました」ももっと大きな意味を含んでいるんだろうなぁと思った。
映画1回目では衝撃を受け、
2回目はよりじっくり楽しむことができた。
そしてやっぱり私の推しの赤葦はイケボでした。
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