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最終回.部屋をつくる

長い間お待たせしてすみませんでした! 「ルポ 引っ越し」こちらの記事で完結です(全7本となりました)。

前回までのあらすじ:紆余曲折を乗り越えて、地獄の引っ越しを終わらせた。とうとう部屋作りが始まる……

2018年12月末に引っ越しをした。2021年4月現在、まだ同じ部屋に住んでいる。とても好きな場所になっていて、これ以上の物件に巡り合えない限り引っ越せそうにない。

このマガジンを書き始めたときは「恋人」だった人間は、2020年2月に「夫」になった(事実婚です)。彼が結婚を決めた(※私はプロポーズをし続けていたが、絶妙に渋られ続けていた)のもおそらくこの部屋がかなり影響を与えていると思う。彼ひとりのために作られたワンルームに私が転がり込んでいたとき、お互いに自他の境界線をうまく引けないことがあった。しかし「2人の生活」を前提とした暮らしをしているうちに、他人であり、恋人ではあるけれど、確かに生活共同体になっていって、つまり家族になったところがある……と私は思っている。

さて、そんなふうに生活と人生にメチャクチャ影響を与えてくれた部屋づくり。引っ越してから建築家のKさんOさん夫妻に相談に乗ってもらい、引っ越してから3か月後に施工をすることになった。

▼荷物を入れる前の部屋

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▼完成後

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どんなふうに進んでいったのか。

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