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小学生全集を買ってみた話

「オカン様、すみません。家にでかい荷物が届きます」
「え?いつ?月末はやめてよ、仕事のが来るからね」
「月末です」
「何が届くの?」
「本66冊です」
「なんて?」

ごちゃごちゃ言われながら、でかくて重い段ボール二箱はオカン様の荷物に紛れて無事にめのうの部屋に到着した。
たまにでかくて重い段ボールが届き、部屋の中ワタワタする娘の姿をオカン様はもう見慣れているだろうか。見慣れた上で「まあ、自分の金だから」と諦めと呆れとその他さまざまな感情を出しつつそれ以上は何も言ってこない。ちょうどいい感じに放置してくれている。

段ボールを開けると、ほこりっぽくて「経年劣化」という文字が浮かび上がってきそうな本が出てくる出てくる。
あったあった、「アリス物語」の表紙。
正直この一冊の為に買ったも同然。
とにかくテーブルに積んでいく。
そして積みあがったのは興文社・文藝春秋社刊行の『小学生全集』不揃い66冊のツインタワー。
埃に誘発されたくしゃみでも倒れないタワーが建っている。

さてこのタワーから一冊一冊軽くホコリを落とす前に色々撮影を終わらせる。

『アリス物語』この一冊のために。
小学生全集の広告も持ってます。

一冊一冊のホコリを拭き落として、リストにまとめていく。

赤は初級用、青は上級用。


科学、天文、地理、歴史、体育、芸術……
一覧にすると様々な教科に合わせて陸軍や海軍、時代を伺わせる読み物がありますね。
『世の中への道』は学校を出た後の進路の話です。凄いね。

子供達の興味をあらゆるところから刺激する。
子供の為の全集。

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