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5年ぶりに絵が描けるようになった

お久しぶりです。アンズです。
前回のnoteでは、だいぶ悲観的なことを書いてしまってごめんなさい。
次にここに書くときは、もっと明るい話を持って来たいと言っていましたね。
今回は明るいお話もあります!「も」と書いたのは、前回同様、現在メンタルが荒んでいるからです。
どうして明るいときに書けないのかしら?
だって、明るいときは吐露しなくても生きていけるんですもの。

今回は、前回の悩みに対して見つけた希望と、現在の悩みについて書いてみます。
前回のnoteで、もし共感されて、同じように辛い方は、私なりの活路ではありますが、希望が持てるかもしれません。
そしてしんどいな、という等身大の気持ちを残すことで、未来の私や誰かの、救いの種になれたら幸いです。

あれから私はまたイラストを描いて、賞に応募しました。いっぱい賞に出して、ちっとも相手にされなくて、だけど最後にいいことがありました。
最後にポンと軽い気持ちで出した作品が、優秀賞をいただきました!
でも、もっといいことがあったんです。
それは後ほど書きますが……
正直、最後らへんはもう賞への執着はなくて、テンション的には「やったやった嬉しい認められた!」より、「まあ、素敵な賞をよろしいんですか……!」という落ち着いた感じでした。
本当に欲しいものは、賞をもらう以前に手に入ってしまったみたいです。

あのnoteのあと、また絵を描きました。私の描きたいものを描こうと思って、けどわりとラフなノリで描きました。そしたら普段はそんな褒めない友達がべた褒めしてくれて、びっくり(ヘッダーの絵!)。
それが自信に繋がったのか、同じような描き方で、感覚が消えないように描き続けました。

前回は書いてなかったかな、と思いますが、私はとても飽き性で、長年画風が安定していませんでした。
それがとてもコンプレックスで、何度か画風を固定しようと試みつつも、上手くいかない日々を送っていました。
だからその流れでいくと、今回もダメだったはずですが、なんと上手くいってしまったのです。
春頃、賞のために描いた作品がターニングポイントになっていました。そこで掴んだ感覚や、友達から貰ったパワーが力になってくれました。
もっと言うと、ずっと前から探してきた自分の好みや、これまで抱えてきた葛藤などの、パズルのピースがカチッと合ったのです。
そこからはもう、数をこなして安定させて、の日々でした。こなせばこなすほど、肌にしっくり馴染んでいくのが嬉しくて、イラストを描くのが楽しくて仕方ありませんでした。

そしてもう1つ嬉しいこと。

版権イラストで、初めて1000いいねを超えました。
もちろん原作の力があってのことではありますが、しっかり反応をもらえたということは、実力が上がったのと、二次創作の要点をおさえられるようになったということでしょう。

ポイントは好きを描くことでした。

今までの私だったら、恐らく版権モノを描くことは、「世間への迎合、営業」としか考えられなかったと思います。
そうじゃないのは頭で分かっていても、なかなかこの考えから抜け出せずにいました。
版権が嫌いなんじゃありません。私もアニメや漫画、ゲームのキャラクターに本気で萌えます。
ようはその萌えを描けばよかったということです。
イラストが伸びたとき、「そうか、言葉じゃなくて絵にすることで、萌えがしっかり伝えられるんだ」「同志に会えた!」と思いました。「版権はやっぱ伸びるよね……どうせ一次創作は……」とは思いませんでした。とても良い出力をしたんだと思います。

ようは商業主義とは、義務じゃなくて、こうしたスタイルで接することが正解なのでしょう。
消費者と向き合うのは、本来苦しいものなんかじゃなくて、よい形で向き合えば、それは最上の喜びになり得るのだと知りました。何年も続いた苦しみの先には、素敵な答えが待っていました。
誰かの心にトキメキを運ぶことは、こんなに幸せなことだったんですね。

人間関係でも、ありますよね。苦しいのに自分を削って優しくして、自滅して卑屈になって。
それと似たものを感じました。
今の時代、問題の答えなんていっぱい転がってるけど、頭では理解できても、本当に理解するには時間がかかる。
もし、同じように悩んでいる人がいたら、具体的なアドバイスはできないけど、希望は必ずあるんだよって伝えたい……。安っぽくなっちゃったけど、ホントだよ。

そして、さっきの話題に通ずる話なのだけど、、
私は飽き性で多趣味で、実は音楽もやっていて、、
長年曲を作ってきたけど、でもCDに焼いたことは1度もなかったから、去年思い切って作ってみました。
文化祭で売って、それをお友達が聴いてくれて、そのときの感想がずっと胸にあります。

「疲れた心と傷ついた心にしみて涙が出てきた」
「文化祭で一番いい買い物だった」

その言葉を聞いたとき、私は今までもらった、どんな褒め言葉よりも嬉しくて(どれもすごく嬉しいよ!)、ああ自分が本当にやりたかったことはこういうことだ、と思いました。

誰かの心に寄り添い、救える作品が作りたい。

我ながら偽善臭いな〜と思いつつも、どうやらこれが本心みたいです。
その当時、私は邪悪で悪い人間なんだ、と本気で思っていたけど、ちゃんと善の心がありました。よかったね……。

そして、ありがたいことに、SNSに公開した賞への応募作品を見て、絵の依頼をくださる方もいて……。それまで全く依頼なんて来なかったものだから、嬉しくて嬉しくて、、

この1年、ずっとイラストを描いていた記憶があります。。
現役時代、受験に落ちてからというもの、自分の絵がシミにしか見えなくて、だからその反動で、“絵“を描けることが嬉しくて嬉しくて……。

それが、仇となっている……。

えっ、急転直下?!あんなに幸せそうだったじゃないって?
そうなんです。だから、今とても苦しいんです。

イラストを描けるようになって、今私はとても幸せです。生涯をかけて、表現したいテーマも見つかりました。
でも、私のやりたかった表現“方法“は、果たして1枚絵だったのかな、ということです。

私は物語が好きです。幼い頃から、絵本や漫画を作ってきました。
中学生の頃から技術について気になりだし、一度描けなくなりましたが、高校生のとき、再び奮い立たせて漫画を描き、賞に出しました。
何度か出すうちに担当さんがつき、デビューを目指しましたが、そこで商業主義の壁にぶち当たり、当時、精神状態が最悪だったのもあり、上手くいかないうちに担当さんも異動になり……。
よし、好きなものを描こうと思い、その後はずっと描きたかった創作本編を描いて、本にしてイベントに出したりしました。

漫画は今まで本気で取り組んできた、大好きなコンテンツです。だからこそなのかな、自分の中でとても重い表現です。描きながら自分を削っている感覚さえあります。

対して、イラストは自分の中で少し軽い位置づけです。イラストコンテストで若干というか、かなり削られていましたが、「ここをこう描いて、これを描いて」と仕事であれこれ指示されても、恐らく漫画ほどは削られないのかな、と思います。

だから、逃げだったのかもしれません。
漫画は反動が大きくて、少し反応がないだけで、とても傷つく。完成後、もう既に読み返せない!
対してイラストはすぐに描けるし、いろんな賞に出せば、どこかに引っかかって、賞金も仕事も手に入るのでは、くらいのノリだったのだと思います。

結果的には、イラストに集中したこの1年は、とても有意義な時間だったと思います(厳密に言うと、途中、四コマ漫画も描きましたが……)。継続したことで、画力も大幅に上がり、作風も安定し、絵を描く際のメンタルも、以前より安定しました。

ただ、20代の若者にとっての1年は重く、25歳以上のデビューは厳しいという事実、また周りの創作を望む声だったり、考えるだけで何もしていないという自責やパートナーからの厳しい言葉に、無意識に考えないようにしていた現実に引き戻されて、今朝メンタルが崩壊しかけました。

思えば慢性的にメンタルが不安定で、それが漫画の描けなさにも繋がってたのかなあと思います。
以前はするっと浮かんでいたお話が、まとまらなくなりました。頭の中がいつも混乱していて、恐らくこのnoteも、書いてあることがめちゃくちゃです。

でも弱っている自分に甘んじて、不幸なフリをしていても、何一つ私の目標は達成できないのだから。
やるしかないんですよね。

恐らく、現時点の自分を分析するに、イラスト方面で行くのが一番良いのでしょう。いや、そっちで食ってくぞって思ったら、辛くなるのかもしれないけど。
でも、理想は違うわけです。だから、諦めたら私は死ぬとき、きっと後悔します。

ここが正念場です。日中また悩んで、頭の血管がギューギューになってました。苦しい、けど漫画技法本を読んだり、こうしてnoteに気持ちを吐露して、ようやく少し冷静になってきました。

パートナーから今やろう、と言われて、賞を調べて締切をチェックしました。
厳しいこといっぱい言われて、なんか傷口に塩塗られてるみたいでヒーヒーだったけど、思えば私も似たようなことしてたかも……。因果応報。
期待されてるってことですよね。ここで腐っててもしょうがない。

継続すれば力は必ずつく。上手くいかなくて、何年も苦しいかもしれないけど、いずれ、すっと描けるようになる。苦しみから解放される日が来る。
ここ1年の私が教えてくれたことです。

はあ〜〜〜〜〜ーーーいっちょやってみっか!

今年の卒業制作でアニメを作ろうと思ってたけど、もう一度計画を見直してみよう。やるやる詐欺だと失望されるかもしれないけど、もう人のこと悪い意味で気にして、足踏みなんてしてられないよ。

またいい報告ができるようにがんばります。
応援していただけたら、嬉しさうなぎ登り!

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