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安澤剛直 特別インタビュー

今回の記事は、特別企画です。先日、弊社代表の安澤剛直が写真業界専門誌の取材を受けました。そのときに話をした内容をnote用に再編集してお届けいたします。新型コロナ禍において、社会構造が変化しつつあるこのごろですが、安澤がどのように写真で企業様や社会のために活動することを考えているのかをお伝えさせていただきたく、noteで発信することとなりました。ぜひとも、ご一読いただけますと幸いです。

写真:安澤剛直/小瀬川理恵(警察ポスター他)
文章:木下恵修

安澤剛直&アンズフォトとは?

ーー経歴について簡単にお聞かせください。
安澤 大学を中退して写真の専門学校へ通いました。実家が写真館を経営していたこともあり、写真を仕事にすることは漠然と考えていたのかも知れません。そして博報堂フォトクリエイティブ(現・博報堂プロダクツ)に入社し、コマーシャルの撮影に携わりました。大手広告会社での仕事は、自分にとって大きな経験になりました。その後、ウェディング撮影会社や実家の写真館などで、一般の人を撮影する記念写真の分野を経験して渡米。ニューヨークで活動するフォトグラファーの丸山晋一さんに師事をした後、帰国して株式会社アンズフォト(2009年設立)の前身であるAn’z Photogaraphyを創業しました。また2012年には、ウェディングフォトの質向上やフォトグラファーの地位向上を目指して一般社団法人 日本ウェディングフォトグラファーズ協会を設立しました。

ーー現在は主にどのような撮影を行っていますか?
安澤 広告撮影、ウェディング撮影を中心に、アーティストのMVや企業の広報・広告などの動画撮影、後進育成のためのスクール「成功するフォトグラファー育成講座」、中小企業・個人事業主向けの撮影サービス「企業の櫻」、会社のある世田谷区で地域還元を念頭に置いた区限定価格を設定した「世田谷フォトグラファーパートナーサービス」などを展開しています
 また、家族写真など記念撮影を出張専門で行う新ブランドを準備中です。新型コロナの時代において、家族のあり方に変化が出ている場合もあると思いますし、それぞれいろんな家庭があるなかで、家族の思い出を定期的に残してほしいという想いでスタートさせるものです。

動画ビジネス作例

動画ビジネス作例2

動画サービスも開始。有名アーティストのPVやウェディングなど幅広く対応している。


ーーさらに新たな取り組みもあるそうですが?
安澤 はい、1人のフォトグラファーとしての「安澤剛直ブランド」を強化していきます。より高品質な写真、また系統的なイメージづくりをお求めのお客様にお応えしつつ、業界全体のイメージアップなどをしたいと考えました。経験だけでなく年齢も重ねてきましたので、私が何でも撮るというのは体力的にキツイというのもあります(笑)。
 このビジョンを実現するために、会社の体制もテコ入れをしています。それはスクール事業で育成したフォトグラファーに仕事を任せることによる、何層にもなった組織づくりです。組織がよりしっかりすることは、お客様にとっての安心度も高められますので。そして生徒さんたちがこの先フォトグラファーとして生きて行くための足がかりにもなると考えています。
 この動きは、従来から構想していましたし、一部で実施してきましたが、新型コロナ禍のなかでこれからの時代に即した体制づくりを積極的に行い、アンズフォトを新しいフェーズに持って行くことが重要だと考えました。その根本のコンセプトは、人を育て、写真のクオリティを高め、フォトグラファーの地位を向上させることにあります。

安澤さん_ウェディング1

スクリーンショット 2021-06-29 10.50.35

「安澤剛直ブランド」のウェディングフォト

サービス体制づくりとビジョン

ーーこれからの体制づくりについて教えてください。
安澤 前回、より高品質な写真や系統的なイメージづくりをお求めのお客様にお応えしつつ、業界全体のイメージアップのために「安澤剛直ブランド」の強化をするとお話ししました。そしてこのビジョンを実現するために必要なことは、会社体制のテコ入れです。スクール事業で育成したフォトグラファーに仕事をお任せすることで、何層にもなった組織づくりを目指すというものです。
 お客様には、いろいろな方がいらっしゃいます。しっかりと予算をかけてよりクオリティの高い内容をお望みだったり、できるだけ予算を抑えながらそれなりのクオリティを保ちたいとお考えだったり。アンズフォトのメニューも、そうしたお客様のご要望にお応えすべく、いくつかのサービスを用意しています。
 スクール(成功するフォトグラファー養成講座)出身のフォトグラファーにもっとたくさんの仕事を振ることは、モチベーションや意識の高い受講生が集まってくることにもつながります。そんな生徒さんたちが成長する過程で、アンズフォトの自社広報用の撮影など小さな仕事を任せつつ、実際のお客様の撮影でアシスタントをしてもらい、そして「きちんと任せられる」と判断できたならば、1人でお客様の仕事をしてもらいます。こうして一定の水準以上のフォトグラファーを輩出することが、「何層にもなった組織づくり」です。
 実際に、こうしたビジョンに賛同してくれているお客様に「弟子」を送り込んで、専属で撮影するまでに成長している例もありますし、すでに広告や企業広報系の撮影においていくつもの事例があり、お客様にはご満足いただいています。

スクリーンショット 2021-06-08 8.15.30

化粧品ブランドの商品撮影

ーーそもそもスクールを始めたきっかけは何でしょうか?
安澤 以前、アシスタントのフォトグラファーを現場に派遣したところ、自分とのクオリティの差についてクレームがありました。そのとき、「アシスタントにはお客様にご納得していただける技術をしっかりと伝授しなければ」と痛感したんです。ただし、それは単なる技術だけの問題ではない。お客様の想いもしっかり理解した上で仕事にあたることも重要ですし、フォトグラファーとしての考え方や立ち振る舞い、ビジョンなどすべてにおいて自分と思いを共有することでもあると考えました。それでスクールの前身である勉強会「アンズフォトガレージ」を始めたのが8年前で、月1回やっていました。
 現在のスクール受講生の多くは、ウェディングや出張撮影(記念写真)などの経験者です。実際、ウェディングやファミリーなどを撮っている人は、動くものを撮ることに慣れてはいますが、広告などコンセプトに基づいて作り込む作業が必要な撮影には不慣れです。ライティングしかり、構図しかり。
 不透明な時代において、フリーのフォトグラファーをとりまく環境は大きく変化していくかも知れません。そのときにいくらでも対応できるよう、基本的な技術を高めることはもちろん、対応できる仕事の幅を広げること、そしてビジネスマナーもしっかりと学ぶ。そのなかでフォトグラファーとしての「あり方」、ビジョンまで考えて行動できる意識の高さを身につけてもらうのが、私のスクールです。

小瀬川さん作品1

スクール生、小瀬川理恵さんが撮影した神奈川県警ポスター。
(複数のシリーズがあり、そのすべてを小瀬川さんが撮影)


ーーあらためて、安澤社長の想いをお聞かせください。
安澤 とくにこのような時代において、私を含めた関係するフォトグラファーたちが、しっかり食べて行けるようにしたいという想いがあります。それは、お客様にとっても、適正な価格で広報や宣伝のビジュアルづくりができることにもつながり、全体の最適が得られると考えます。
 アンズフォトの新たなフェーズは、会社および安澤剛直というフォトグラファーがより成長し、これからのフォトグラファーたちにも成長の機会(オポチュニティ)を提示しながら、お客様にしっかりと寄り添えるサービスづくりをしていくことにあります。

「企業の櫻」をご検討ください

アンズフォトでは、主に中小企業や個人事業主の皆さんを対象とした撮影ビジネス「企業の櫻」を展開しています。一般的に宣伝や広報のための写真撮影にはそれなりの費用がかかりますが、それをリーズナブルにご提供する仕組みとしてご好評をいただき、中小企業をはじめ有名ブランド、官公庁など幅広いお客様からご利用いただいています。ぜひ、弊社のサービス利用についてご一考いただけますと幸いです。

 サービスは、ご依頼ごとに撮影する通常のプランと、月額定額で撮影をするプランがございます。月額定額サービスが適しているか否かの無料診断は、こちらにお問い合わせください。
mail@anz-photo.com / 03-6431-0959

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