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人形町のモンマルトル「シェ・アンドレ」

「アコーディオンの音色は人を幸せにする」安西はぢめです。今まで本当にたくさんの場所で演奏させて頂いてきました。その中でも「ここは特別だ」と思える場所がいくつかあります。今日はその中の一つ、素敵なマダムの笑顔とパリッと焼き上がったバゲット、そして美味しい料理の数々が楽しめる人形町甘酒横丁交差点側にあるフランス家庭料理「シェ・アンドレ・ドゥ・サクレクール」についてお話ししたいと思います。

出会い

私が初めてこのお店を訪れたのは、全くの偶然でした。日本橋でリハーサルを終えて「ちょっとお茶して行きませんか?近くに素敵なカフェがあるんです。そこのマダムはフランスの方なんですよ」と、あの日誘われなかったら今に続く長いご縁はなかったかも知れません。ご一緒した皆さんとお茶を飲んで歓談していると、ひときわキラキラとした明るい笑顔をオーラをまとったマダムが現れました。何と言うかパアッとお店全体が明るく変わるような雰囲気を持った方、それが「女将」のロランスさんでした。なるほど、この店を訪れる誰もがロランスさんとお料理の虜になって行くのが頷けました。

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【笑顔が素敵なマダム。ロランスさん。自粛明けの頃(2020年5月)】

オフィシャルサイト

お料理は「家庭料理」を謳っているだけあって気軽に美味しく食べられるメニューが多く、こじんまりした店内とも相まってフランス人の知り合いのお宅に招かれたみたいです。

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【日本ではなかなか食べられる機会がないパリの下町煮込み系のお料理の数々は絶品!】

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【人気のサイドオーダー、お野菜のポタージュ「おばあちゃんの手作りスープ」も優しいお味】

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【ムサカやシポラタやシューファルシ…定番と、それを支えて入れ替わるメニューの数々。飽きがこない美味しさです】

アコーディオンの夕べ(休止中)

惜しくも新型感染症の予防観点から2020年2月12日(水)の69回目を最後に休止となりましたが、毎月第2水曜日のディナータイムに「アコーディオンの夕べ(Le Soir avec un Accordeon)」を続けさせて頂いたことは本当に私の誇りです。「ミュゼットとフランスの曲しか弾きませんけれどお任せで良いですか?」と念押しして始まったこのイベント。ご夫妻の理解とお互いの信頼があって、これだけ長期に亘って定期的に呼んで頂けるというのは本当に幸せです。しかも生粋のパリジェンヌのオーナーから「安西さんのアコーディオンが一番だわ!」と褒め続けてもらえて、どれだけ励まされ、且つ幸せなことだったか想像して頂けるのではないでしょうか。

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【ホームメイドのデザートはどれも素朴な美味しさ】

他にない「ここだけ」の場所

それにしても、改めて周りを見回してみると、年に一回とかではなく、生演奏を定期的・恒常的に呼ぶ飲食店はどれだけあるでしょうか。音楽を楽しむためのお店やお客様からミュージックチャージを頂くという訳でなく、お店が音楽家に対価を払って呼んでくれるというのは本当に少なくなりました。素材や調理法、食器やサービス、立地や内装にとことん拘ったお店がいくらでもあるのに、音楽だけは有線を垂れ流すというのは、お客の目線から見ても実に勿体ないと思います。その意味でもシェ・アンドレの「アコーディオンの夕べ」はとても貴重でやり甲斐のある物でした。本当に感謝しています。

元々満卓でも20数名の小さなお店。更に今はお客様同士の距離を保つために席数を減らしてあります。大好きなお店がこの時期を乗り越えて、より多くの人々を喜ばせる場として栄えてくれたら嬉しいなと思います。そして、生演奏が復活した時には皆さんとシェ・アンドレでお会い出来ることを楽しみにしています。

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ハッピーアコーディオン安西はぢめ

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