【R指定】Not Fit
連絡は来るけれど、Aとはしばらくはまた会えない日が続いた。
実はこの時、Aは昇進がかかった仕事をしていて、そのためにいろいろと忙しいらしかった。
「昇進って、すごいね。」
「まだまだやりたいことはあるから、これからだよ。」
すごく野心的なAに、刺激を受けていた。
私も仕事が好きな男性が好みだったので、Aの話を聞くのが楽しかった。
やっと忙しいAから、「今度の週末の土曜に会えないか?」と連絡が来た。
自動車免許の書き換えを午前中に終えたら自由になる、とのことだった。
午後2時ぐらいに待ち合わせたカフェに行くと、彼は既に待っていた。
ずっと忙しかったらしく、Aは少し痩せたようだった。
カフェで遅めのランチを取り、食後のお茶もした。
彼は話したいことが沢山あったらしく、話が止まらなかった。
「大変だったのね?」
「うん。。。でもやっと会えた。」
彼がすごく嬉しそうだったのを見て、私も嬉しくなった。
長いお茶をした後に、少し歩こう、と街を歩いた。
二人でずっと手を繋いでいた。
すっかり日も暮れた頃に、Aが聞いてきた。
「明日は休み?明日の予定はある?」
「明日は休みだよ。予定は…午後に友人と会う予定はあるけど。」
「これから、俺の部屋に来ない?」
突然の誘いだったが、次にいつ会えるか分からないAとは、もうワンステップ進んでおいたほうがいいかもしれない。。。。
「うん。いいよ。」
「ほんと!?嬉しいな!」
Aは嬉しそうに私の手を強く握って、「じゃあ、行こう。」と言った。
彼の住む駅は、かなり反対方向だったようで、かなりの距離の電車に乗ったが、彼のイヤフォンを半分ずつにして、一緒に音楽を聴いたりしながらいたので、あっという間だった。
Aのマンションは、駅のすぐそばの、かなり良い立地だった。
駅のすぐそばにある公園を越えたところで、コンビニもあり、かなり便利そうだった。
Aの部屋に案内されると、ソファと小さなダイニングセットが置かれた居間と、奥に寝室があるようだった。
「実は、君とあった頃に買ったばかりだったんだ。まだ、忙しくて家具とかも全然揃ってなくて殺風景だけど…」
「広くて良い部屋だね。立地が良いから、結構したんじゃない?(笑)」
思わず個人的な興味で、聞いてしまった。
Aは笑って、「まあまあ、ね。」と濁していた。
「良ければ、夕食に行こう。焼肉とか好き?」
ということで、彼の行きつけらしい近所の焼肉屋さんに行った。
遅いランチだったのでそれほどお腹は減ってなかったが、彼の好きだというメニューを頼んで、楽しんだ。
食事の後、先ほど通り過ぎた公園を手を繋いで散策した。
「・・・いつも待っていてくれている、と思うと嬉しかったんだ。」
ということを言われて、キスをされた。
そして、Aの家に着き、私はシャワーを借りた。
急だったので、何も持っていなかったが、下着はいいのを着てきてよかったな・・・と思っていた。
彼のTシャツを借りて出てきた。
シャワーから出ると、彼がワインを用意してくれていた。
「俺もシャワーを浴びてくるから、ちょっと飲んでて。」と言われた。
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