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結婚を決断する前に


「この人と結婚しよう!」「やっぱり別れよう・・・」

・・・恋愛での決断は、情が混ざったり迷いが出るものだから、難しい。

私も、自分では何かと決断が早い方だと思っているが、それでも最終的に決めるまでは迷うものだ。

今回は、そういう迷った時に参考になりそうなことを書いてみようと思う。


いろんなシチュエーション


移住してから、夫の友人はもちろん、その友人達の奥さんや彼女とも仲良くしている。

こっちでは、友人や家族ぐるみの付き合いがほとんどだ。

新しい彼女ができると、必ず友人たちで集まる場に連れてくる。

夫の友人グループでは、私一人が今のところ唯一の「異邦人」のため、みんなからなにかと良くしてもらう反面、「国を越えて移住する決断をした」ことから、女子同士の会話で「よく決断できたね?」とよく聞かれた。

国は違えど、彼氏と今後どうしようか迷っていたり考えている際「何らかの決め手」を探している、というのが世界共通の女の子の気持ちだ。


そして、彼女達が聞いてきた時に、改めて気付いたことがある。

私は「第三者」として確かにうってつけだ。

彼の友人である夫に聞いても、夫は友人の味方。

「あいつ、いい奴だから!」って感じだ。

その妻である私は、同じ立場で彼氏であるその友人を見ている。

更に、外国人のためあまりしがらみも無い。(苦笑)


ちなみに、結構な頻度で聞かれたのはこんなことだった。

「仕事を辞めて不安じゃなかった?」
「自分場所じゃないところで暮らすのには不安はなかったの?」
「彼の母(姑)とどうやっているの?」
「彼(夫)を信じられると思ったポイントは?」    など

・・・そして、友人の間でも有名な”偏食家”だった夫が、いまではちょっとしたグルメみたいなことを言っているので、「どうやって(食べるようにさせたの)?」ということも奥さんたちに最近も聞かれたりする。

でも、いろんな細かいことよりも要は「その彼(夫)と結婚すると決めたのは、どんなきっかけで?」ということのようだ。

・・・なぜなら、みんなその決め手を探しているからだ。

さて、「どうやって決断したの?」の解答はごくシンプル。

「好きだから」。

そして、夫は私にとって「戦場で背後を任せても大丈夫だと思った相手」だからだ。

・・・もちろん、戦場には戦いに行かないけれど。(苦笑)

そう感じたのは、いくつかあった。


信じられる相手


夫が信じられる相手だと思った出来事がある。

ドライブをしている際に、彼が運転をしていて、私が助手席だった。

急な飛び出しがあって急ブレーキになった時、とっさに彼は身を乗り出して私を腕で押さえるようにかばっていた。

・・・それは、私の父がしていたのとまったく同じ動作だったのだ。

これにドキッとした。

そして、夫と付き合い始めてから半年後ぐらいに、夫から「ビザの範囲の3か月間で、まずは一緒に暮らしてみないか?」と言われた際、に言われた言葉だ。

「君が来てくれることがどんなに大きな事か分かっている。生活の面は贅沢ではないけれど、全部自分が面倒を見るので、心配いらない。」

彼が、私の人生に責任を持とうとしている気持ちが伝わった

そして、一緒に住み始めて3か月たった頃から始めて、役所をたらい回しにされて結婚の手続きが難航する中、「こんなに面倒だけど、結婚できるのだろうか?」と私が不安になっていた際には、笑いながら、

「もし結婚できなかったら、これからの休暇は全部、俺が日本に行く事になる。俺は、違う国を君と旅行したい。そのためにも絶対結婚を成功させなくてはいけないんだよ~。」

と、励ましてくれたことだ。

この人は私の手を絶対離さない人だ、と思った。


彼女たちの決断


ということを、私は女子同士の場で訊かれたりした時に答えていた。

「そうなんだ~」と考えこむ子もいれば、困った顔をしていた子もいた。

結婚に踏み出した子もいれば、別れを選んだ子もいた。

今も仲良く夫婦で、一緒に集まれる子もいれば、最終的に離婚してしまった子もいる。

・・・そして、そんな女の子全員と、私はまだ友人として繋がっている。(別れてしまった夫の友人には、特に言ってない。)

それぞれの彼氏(夫の友人)と別れても、今もメッセージなどで時々やり取りをしたり、たまに夫抜きで女子トークしにに出向く間柄だ。

みんな私よりずっと若い子ばかりだ。(私の夫が年下なので、必然的に。)


同じ国の、同じ言葉を話す者同士でも、本当に信じられる相手かどうかを見極めるのは難しいと思う。

私はラッキーにも、夫に出会った。

男でも女でも、妻でも夫でも、恋人でも友人でも、信頼できる人はこんな風にふと「ピン」と来るものがあるのだ。

私の友人も、多くはないがそう感じた人がいる。そして、彼らは今も私の宝物だ。

簡単にまとめると、彼女たちに訊かれた時に私からアドバイスできたのは、

・危険な場で、彼に背後を任せられるか?
・何かあった時、失敗も含めて許せる相手か?
・自分を理解してもらうために、パワーを使える相手か?

そして、これらが可能なら、多分結婚しても楽しいし頑張れるよ~と。


ちなみに、夫はちょっとだけおっちょこちょいだ。

もし戦場に一緒に行って背後を守ってもらっている時に、彼に私が撃たれたとしても、そしてもし命を落としたとしても、今は彼を恨まないし後悔もしないと思う。

それは、ほんとうに夫の単なるうっかり間違いだからだ。(笑)

「あっ、ごめん!」って感じが既に想像できてしまう。多分私は「痛いじゃん!(怒)もう!仕方ないな~、よく見ろよ!死んじゃうけど」みたいな感じなんだろうな。

そんなうっかり間違いするおっちょこちょいなところも含めて、夫が好きなのだから、自分では納得できると思っている。



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