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本の話

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2020年1月の記事一覧

カブールのその

カブールのその

 宮内悠介『カブールの園』を読んだ。

 以下感想

 アメリカの大地あるいは街に漂っている亡霊が憑依して書いている、僕の宮内悠介のイメージ。でもこの人アジアを放浪してたんだよねって思ってたら、子供の頃はニューヨークに住んでたってサ。なるほど。いろんな亡霊が憑依しているから実態は不明で、宮内悠介という概念がフィクションなんじゃないかと思える。
 解説にも書いてあったけど、英語と日本語の間で揺れる感

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一年の始まりに

一年の始まりに

 読んだ。今年も読んだ。

 今年はボリス・ヴィアン、『心臓抜き』
 過去を持たず、空虚な存在として生まれた精神科医、ジャックモール。
 彼はクレマンチーヌの出産を助ける。自らが産んだ三つ子を異常なまでに愛するクレマンチーヌ。でもこの世界には善も悪もないように見える。子供たちはそんな母親を嫌いも憎みもしない。空を飛ぶだけ。善意や悪意はあるかもしれないけど、去った夫アンジェルも、川に捨てられたものを

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