『左利きの真実』
我が家の小学1年生の息子は左利き。
赤ちゃんの頃から、左手を使うことが多いなとは思っていたけれど、「人間は左側から発達していく」なんてのをどこかで読んだことがあったし、2つ上の娘も赤ちゃんの頃は左手をよく動かしていたので、特に「この子は左利きだな」とも思っていなかった。
そのため、「うちの子『左利き』って言っていいよな?」と思い始めたのは、幼稚園の年中あたり。絵を描いたり、文字を少しずつ書くようになると「この子は左利きっぽい」ということを知らない人から「こっちの手(右)で持つんだよ〜」と言われて、右に持ち直すということが何度かあった。そういったときに、どうもしっくりこないみたいで、すぐに左手に持ち替えているのを見て、「やっぱり左利きだ」と感じるようになった。
私の親世代では「右利きになるよう訓練する」ことをしていたらしいけれど、「今はしないのが主流らしい」というのと、「3〜10歳の間に訓練すると脳が混乱して良くない」などと言われていたので、そのまま流れに任せて現在に至るが、さっそく、苦労することもしばしば。
ハサミはなんとか危なっかしくも切っているけど、1番ネックだったのは、文字の練習がしにくかったこと。うまく書けない文字は、手をとって一緒に書いてあげたいけど、私が右利きなので、プルプルとしたヘンな文字になってしまう。
「左利きあるある」みたいなものを検索すると、代表的なハサミの他に、オタマ、トランプ、改札、、、あげればキリがないくらいたくさんの「苦労と工夫エピソード」が出てきた。
右利きの人が何にも苦労していないことに、左利きであるが故に少しの煩わしさや、苦労を感じていて、それが積み重なっていく日常はちょっと心配にもなった。
「初対面の人の前で文字を書くと必ず『左利き?』と言われる」というエピソードも。
実は、私も息子が左利きっぽいと認識してから、左利きのママ友を見つけると「左利きってどう?」と聞いていた。きっと「またか」と思われていたかもしれないけれど、どうだったか詳しく教えてくれた。ありがたい。
でも、いいエピソードや、苦労したエピソード両方話してくれた中で、なんとなくだけど、どの方も「左利きであること」が概ね好きなような気がしたので、息子も、好きでいてくれたらいいなと、少し安心を覚えた。
息子も、「左利きであること」で、色々感じることがあると思うけれど、右利きの私が見えてなかった世界を、一緒に眺めさせてもらえたらいいなと思う。
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