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ヴィジョン クエスト 3

ネイティブアメリカンの持っている思想として、
『人間の役割は、自然の管理人』
というものがあります。
ヴィジョンクエストをおこなったコミューンの森や山の自然は、古来からのネイティブアメリカンのやり方で、何年も大事に管理されてきました。
そのせいか、最初、ここへ来たとき、空気が他のどことも違うことに驚きました。

甘いんです。
空気そのものが。

しかし、コミューンの住民も僅か4人に減り、この自然の状態を維持していくことは難しそうでした。
老齢のベスとムーンディアは、冬が来る前に町へ移ると言ってました。
元森林警備隊の若者~ピーター~も故郷に帰る事が決まっている。
その年の冬から先は、ペトラが独りで山を守ると聞いていました。

さみしいのかな。
さみしいだろうなぁ。

やさしく、明るく、綺麗と三拍子そろったペトラは、皆の人気者で、日本から来た他のメンバーとも打ち解け、私だけが、バウワウに向かう車中でのことがあって、彼女を避けていました。

ペトラが見送ってくれた意味を一人、悶々と考えながら、予め決めておいた、4つの夜を越すまで、一人、祈り続ける場所に到着しました。

先ず、辺りから小石を集め、自分のまわりに輪を作ります。
これが結界。
石を置いたら、聖なるトウモロコシの粉を輪に振りかけます。
これで、害意の有るものは、動物だろうが悪霊だろうが入ってこれなくなります。
実際、日本から一緒に行ったメンバーが、コヨーテが夜近づいて来たけど、輪の直前でピタッと止まり、そのまま踵をかえして帰っていくのを目撃してます。

逆に、輪の中に入ってくる動物や精霊は、何かメッセージを持っているので、丁寧に迎え、メッセージを受けとるべし、と教わりました。

準備万端整えて、何が来るかな?とワクワクしながら、ヴィジョンクエストをスタートしました。
絶食し、不眠不休で、祈り続ける~と言っても最初の朝は、まだ余裕です。

しばらくして、ハエが2匹やって来ました。

ハエ?ちょっとガッカリ。

しかし、この2匹のハエは、強力なサポーターとしてグレートスピリット~偉大なる精霊から私の元へ派遣されて来たことが後から分かりました。

ヴィジョンクエストから帰ってから、ムーンディアとベスに聞いたのですが、ハエは強力なメディスン~聖なる力を持っているそうです。

そして、この2匹のハエは、私のヴィジョンクエストに最後まで付き合ってくれました。

朝、日が昇ると、どこからともなく2匹連れだって~黒い大きなハエと緑色に光る小さなハエでした~やって来て、日が暮れると、帰って行きました。

日がたつにつれ、身体は衰弱していったのですが、祈る気力も無くなって、仰向けにぶっ倒れてると、2匹のハエは身体のあちこちにとまって、最後におでこにとまってからフッと飛び立つのです。
すると身体が楽になって、また祈り続ける事ができたのでした。

1日目の朝は、2匹のハエの他にも、リスや小鳥も輪の中に入って来て、ピイチク鳴いたり、じっとこちらを見つめては去っていきました。
何のメッセージかは分かりませんでしたが、何となく歓迎ムードのようだ。

やがて日が暮れ、月が昇ってきました。
星座が夜空を回転し、だんだん東の空が明るくなり、また朝になりました。

ときどき、祈ることを忘れて、その天空の回転運動にうっとりしてました。

自分を中心に太陽や月や星がグルグルと回転する不思議。
少なくとも24時間、野外の同じ場所に居て空を見ていないと目撃することはできません。

毎日、当たり前に起こっている事なのに。。。

これだけでも、ヴィジョンクエストは、やる価値があると思います。



まだ1日目でしたが、
「もう、あと3回しか見れないのかぁ」
と思っていました。

~続く


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淡路島で、パートナーと犬と一緒に暮らしています。 今までの人生で体験してきた、修行、瞑想、神秘行の『独りで探求する世界』と、現在進行形でパートナーと共に体験している『ソウルメイトと共に創造する世界』を、ここでシェアしていきたいと思います。
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