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職なし、スキルなし、実績なしの私がライカレに入って、電子書籍出版までできた話

今回は、私がライカレに入り、電子書籍を出版するまでの話をストーリー仕立てに書いてみました。

葛藤、挫折、先生に助けられて復活……など、出版までの紆余曲折を描いています。

自信のない私、ライカレに出会う

「やっぱり私、会社勤め向いてないな」

何度目かの職場を辞めたとき、私は再びこう思った。

「自分で稼げる力がほしい」

2020年の年末、就職しては合わなくて辞めることを繰り返してきた私は、強く願っていた。

しかし、今までに仕事が続いていないので、スキルもない、これといった資格も持っていない。こんな私にいったいなにができるのか、と途方に暮れる日々……

ある時、ふと思い出した。

「私って昔から文章書くの好きだよな。ブログ書いてた時期もあったし、文章力については人に褒められること多かったなぁ……」

そして、「webライター」という言葉が脳裏をよぎった。

ネットでいろいろと調べるうちに見つけたのが、後の師匠となるまよ先生のYouTube。わかりやすくて、おもしろい動画にどんどんのめり込み、まよ先生のnoteなども見ていくうちにライティングの講座があることを知った。

最初は単発の講座に参加。たったの2時間で学びがギュッと濃縮されており、まよ先生のあふれるパッションや人柄にも惹きつけられ、3か月の本格的な講座「ライティング・カレッジ」通称「ライカレ」に申し込もうか悩み始める。

3か月で15万円という金額は、無職の私にとってかなり大きい。

しかし、まよ先生の「自己流は事故る」という言葉が私に深く突き刺さっていた。私は実際に「事故った」経験をしていたので、自己流には無理があることは重々わかっていたのだ。

さらに、まよ先生が今まで教えてきた先輩たちの輝かしい成果も魅力だった。

「こんなに多くの成果をあげているすごい先生なんだから、これだけのお金を払う価値があるに違いない」

「だけど、全員が全員うまくいくわけじゃないしな……成果をあげる人は、ごく一部の人だけだろうし……」

いつまで経っても心が定まらない。やはり高額の講座となると、どうしても尻込みしてしまう。しかも、私は今無職。

「えーい!もう悩んでもしょうがない!これに賭ける!えいやー!」

悩み疲れた私は半ばやけくそになりながら、申し込みボタンを押した。

ここから、私のライカレ生活が始まったのである。

挫かれた自信、そして再スタート

意気揚々と挑んだライカレだったものの、講座内容はかなりハイレベル。受講生も既にライターとして活躍している人だったり、専門的な知識を持っているようなすごい人ばかりで圧倒された。

毎回の課題も、回を重ねるごとにどんどん難しくなり……

ライカレの最終目標は「電子書籍の出版」なので、課題内容もそれに向けてどんどん本格化していった。

苦戦しながら、なんとか作った電子書籍の構成を提出。

しかし、まよ先生の愛ある厳しいチェックを受け、構成内容を全面的に見直さなければいけなくなった。

実は、本の内容はライカレに入る前から「こんな話が書きたい!」と固く決めていたものだったのだ。「習った型に当てはめて構成を組んだし、これでイケるだろう」と、なぜかふわっとした自信も持っていた。

しかし、私が持っていた不確実なふわっとした自信は、ここで早くも挫かれてしまったのである……

元々ネガティブ思考に陥りやすい私は、これをきっかけに猛烈に落ち込む。

同期生はすごい人ばかりだし、どんどん先を行ってしまうし、一時は講座も受けられなくなったほど。

ライカレ仲間やライターさん達と楽しく交流していたTwitterも苦しくなった。自分以外すべての人が順風満帆で、どんどん仕事をこなし、成長していっているように見えて、怖くて見れなくなった。

今までに何度も「会社勤めが向いていない」ことを感じ、自分で稼ぐ力をつけようと挑戦しては挫折してきた私。

「やっぱり私には自分で稼ぐことなんてできないんだ。私には無理なんだ」

このネガティブ発動期に、またしても負の感情に支配されてしまった。

そんな私の様子を、まるで透視されていたかのように「ライカレ・出遅れ組の会」が緊急で開かれた。私以外にもつまずいている人がいたらしい。

その会の前に、「今悩んでいることはなんですか?」というアンケートがあった。

この頃、やり直さなければいけなくなった電子書籍の構成について、別の案がうっすら浮かんではいた。

しかし、「自己肯定感が低い私が、偉そうに本なんか書いていいのか」という悩みで動き出せずにいたのだ。

アンケートには率直にそのことを書き、迎えた講座当日。一人一人の悩みに回答していくまよ先生。ドキドキしながら自分の番を待った。

ついに来た私の番。

「自己肯定感が低いあぬさんにしか書けないものが絶対にある!大丈夫!!」

私はこの言葉を聞いた瞬間、泣いてしまった。

自信がなくて、縮こまっていた心に、まよ先生の力強い言葉がすーっと入ってきて、すべてを癒してくれたみたいだ。

その日を境に、私の中でなにかが確実に変わった。

前向きに電子書籍と向き合い、再スタートを切ったのだ。

いよいよ電子書籍出版。待っていたものは……

気持ちが変わると、人は見違えるように行動できるようになるらしい。

私は構成を1からすべて作り直し、その内容を固めるためにリサーチのやり直しから始めた。

ネットで調べるのはもちろん、友人にアポを取りインタビューした。知り合いのツテを頼って、インド人を紹介してもらい、話を聞きに行ったことも。

これらのリサーチ、インタビューを経て構成を作り直し、まよ先生に再提出。今度はどんなフィードバックが来るのか、緊張しながら返事を待った。

先生から来たのは「バッチリです!」という言葉。

これほど、うれしかった言葉はない。

「電子書籍を書く」過程そのものが私には難しかったこともあるけれど、一度折れてしまった心を立て直すことが一番大変だった。

私はネガティブで、打たれ弱い。些細なことで落ち込んでしまうこともしょっちゅうある。

そんな私にとってライカレは、正直「楽しい」「学びになる」ことばかりではなかった。

それでも、まよ先生からたびたびメンタル的なテクニックも教えてもらい、励ましてもらいながら、ここまで来ることができた。

自信を取り戻した私は、本文を一気に書き上げた。

しかし、本文が完成した後も、出版の準備でいろいろな壁が立ちはだかる。

すでに出版した人、知識のある同期生に助けられながら乗り越えていった。さまざまな試練を乗り越え、ついに今週出版した。

朝Twitterで告知をしてから、鳴りやまない通知の音。ライカレ仲間やフォロワーさん達が次々と拡散してくれていた。

夕方、まよ先生から連絡が入る。

「あぬさん!ベストセラー取れてますよ!よくがんばりましたね!!」

私も気づいていなかったベストセラー獲得を、まよ先生が真っ先に知らせてくれた。

「どこかのカテゴリー1つくらいは1位が取れたらいいな」と思っていた程度だったので、まさかベストセラーが取れるとは思ってもいなかった。

自信もスキルもなかった私がライカレで学び、電子書籍を書き上げ、おまけにベストセラーまで取れてしまった。

出版した今思うことは、到底1人では成し遂げられなかったということ。

ノウハウを教えてくれたまよ先生はもちろんのこと、困ったときに助けてくれた同期生や表紙をデザインしてくれた方、インタビューに協力してくれた方々、たくさんの人の支えがあって成し遂げることができた。

そんなたくさんの方に、改めてお礼が言いたい。

しかし、電子書籍を書き上げたのは決してゴールではない。

私はまだスタート地点に立ったばかりだ。

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