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2021年天皇杯ラウンド16 V・ファーレン長崎戦 データプレビュー

執筆:タケゴラ
サムネイル:AKIRA

Match Data

鹿島アントラーズ

リーグ 3位(12勝5分7敗40得点24失点)

直近の戦績
・7/7 天皇杯 栃木戦 ○3-0
・7/11 リーグ 柏戦(A) ●1-2
・7/24 リーグ G大阪戦(A) ○1-0
・8/9 リーグ 湘南戦(A) ○2-1
・8/15 リーグ 徳島戦(H) ○3-0

主な欠場者
山田大樹、高橋楓、広瀬陸斗

今夏の動向

・IN
安西幸輝(←ポルティモネンセ)
ブエノ(←アトレチコ・ミネイロ)
・OUT
杉岡大暉(→湘南)
小泉慶(→鳥栖)
白崎凌兵(→鳥栖)

徳島ヴォルティス戦のハイライト動画

V・ファーレン長崎

リーグ 8位(12勝4分7敗30得点26失点)

直近の戦績
・6/26 リーグ 磐田戦(H) ●0-1
・7/3 リーグ 京都戦(A) ○2-0
・7/7 天皇杯 札幌戦 ○2-1
・7/11 リーグ 大宮戦(H) △1-1
・7/17 リーグ 北九州戦(H) ○3-2

主な欠場者
なし

今夏の動向

・IN
なし
・OUT
鹿山拓真(→富山)
富樫敬真(→仙台)

ギラヴァンツ北九州戦のハイライト動画

前節の両チームスタメン

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Point1 これまでは全て1点差ゲーム

鹿島の長崎戦戦績

2018年 リーグ 第12節 ○2-1(H)
2018年 リーグ 第22節 ○2-1(A)
2019年 天皇杯 準決勝 ○3-2

天皇杯ベスト8進出を懸けて対戦するのはJ2の長崎。長崎とはこれで4度目の対戦となる。

1度目は長崎がJ1に初昇格した年のリーグ戦。ホームで迎え撃った試合で、前半に内田篤人のクロスから鈴木優磨が決めて先制。その後、鈴木武蔵に決められて追いつかれたものの、金崎夢生がPKを決めて勝ち越し、競り勝った。

2度目はアウェイゲーム。前半に先制を許したものの、レオ・シルバと遠藤康のミドル2発で前半のうちに逆転に成功。そのまま逃げ切って、勝利を飾っている。

3度目の対戦は2年前の天皇杯準決勝。カシマで行われた試合で、開始早々にセルジーニョが決めて先制。その後オウンゴールで2点差としたものの、失点を喫して1点差に。後半には伊藤翔のゴールで突き放したが、再度失点して追い上げを許すことに。結果、3-2でなんとか競り勝った形となった。

このように過去の長崎戦は全て1点差勝ちと、相性は良いもののどの試合も競った展開に持ち込まれている。今節も簡単にはいかないだろう。

Point2 今の長崎はどんなチーム?

今季の長崎は開幕前に吉田孝行氏がコーチから監督に昇格。選手の入れ替えも最小限に留め、J1昇格を目指して開幕したが、序盤戦は黒星が先行して第12節終了時点では15位と大きく出遅れることになってしまった。

これを受けてクラブは監督交代を決断。後任には長崎のアカデミーダイレクターを務めていた松田浩氏が就任した。松田新監督は自身の代名詞とも言えるゾーンディフェンスをチームに導入。守備を立て直したチームは松田監督就任後11試合で失点6、完封試合は7試合と一気に改善。8勝2分1敗で順位も8位にまで上げ、遅ればせながら昇格争いに加わろうとしている段階だ。

そんな長崎にとっての懸念材料は、中断明けのリーグ戦2試合が悪天候のために中止となってしまい、結果的に1か月公式戦から遠ざかってしまっていることだ。今節が長崎にとっては中断明け初戦となるため、コンディション面では万全だが、久々の試合ということでリズムを掴めるかというのは気になるところだ。

Point3 試合の展望

おそらく試合の流れとしては、ボールを持って攻める鹿島とそれを受ける形で守る長崎、という時間が長くなりそうだ。長崎が堅守速攻のスタイルでそれほどボール保持にこだわりを見せないことから、おそらく自然と鹿島にボールを持たせることを選択してくるはずだ。

こうなると、鹿島としてはいかにして長崎の守備を崩していくかということに注力していく必要がある。前述した数字が示すように長崎のゾーンディフェンスはかなり強固なものとなっている。前節の徳島戦のように中央に縦パスを入れられるスペースがあればよいが、それがない場合に果たしてどうやって切り崩していくかという課題に直面することになる。個々のドリブルや高さなども織り交ぜて、ゾーンディフェンスをハンマーで叩き割ることも必要になってくるかもしれない。

ポイントは先制点だ。これまで鹿島は天皇杯の歴史上で、下部カテゴリーの相手の試合で先制した試合は全勝している。先制することが出来れば、自分たちのペースで試合を進めることが出来るのは間違いない。得点がかりに奪えないとしても、粘り強くスコアレスで試合を進めて、チャンスをモノにしてきたい。

書いた人

タケゴラ
東京都出身。ANTLOVERS MAGAZINEの一応編集長。アントラーズとは2000年に出会って以来、20年超のお付き合い。好きが高じてアントラーズのマッチレビューを書くようになり、2020シーズンは全試合投稿。実体は丸の内OLとの一説も。フルーツサンドは正義。
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