見出し画像

地域の課題解決を目指して!~学術連携協定の今までとこれから~

こんにちは、アカデミックアライアンス担当の内藤です。

アントラーズでは2005年に茨城大学、2013年に筑波大学と学術連携協定を締結し、近年では流通経済大学、県立鹿島高等学校、県立鹿島高等学校附属中学校との連携もスタート。県内5つの教育機関と、相互の発展を目指して様々な取り組みをしています。

…と聞いたところで、「そもそも、アカデミックアライアンス自体を知らなかった」「学校と一緒に何をやっているの?」と思われる方も多いはず。そこで今回のnoteでは、来年で協定締結18年目を迎える茨城大学との歩み、そして新たなチャレンジをご紹介します。大学とフットボールクラブとの連携、無限大の可能性を秘めているんです!

研究者×フットボールクラブ=???

「この実証研究によって得られた知見がこちらです」

「研究対象としてのアントラーズ、鹿行地域の可能性は――」

とある日の、クラブハウス。経営陣をはじめ、コンシューマー、セールス、地域連携、スタジアム、経営戦略…と、各部署のクラブスタッフが会議室から、そしてリモートでオンライン会議に参加していました。

画面に映し出されているのは、茨城大学の教授・講師陣の研究資料。さながら、大学のオンライン授業のような光景が広がります。

画像1詳細はお見せできませんが…研究事例の紹介はこんな感じ

茨城大学に所属する研究者の方々にそれぞれの専門領域や研究実績をご紹介いただき、それに対してクラブスタッフが質問を投げかけ、意見とアイデアを出し合うディスカッションの場。双方の知見とノウハウを活かした産学連携の可能性を探り、地域創生へとつなげていくために――。これが、アカデミックアライアンスの新たな試みとしてスタートした「マッチングミーティング」です。

画像2クラブ内各チームのスタッフが参加したマッチングミーティング

キックオフとして実施した12月は、3名の研究者の方にご参加いただきました。対象となったのは、「DX」、「VR(バーチャルリアリティ)」、「モーションキャプチャー」、「カーボンニュートラル」、「スマートシティ」、といったテーマです。

アントラーズが社内をはじめパートナー企業や地域においても推進しているDX化の取り組みや、新たなコンテンツ制作におけるVR技術の活用において、学術的な知見とどのように連動できるのか。ホームタウンやフレンドリータウンの活性化、今後不可欠なSDGsの取り組み、さらに新スタジアムを中心とした街づくりの構想に、スマートシティ実装の先行事例を活かすことができるのではないか。新たな研究フィールドとして、アントラーズや鹿行地域は魅力的なものとなり得るのか。

様々な切り口で質問と意見が飛び交い、濃密で刺激的な時間となりました。まずは顔合わせとなった初回を経て、ここからどのような展開を見せていくのでしょうか。担当としても、とても楽しみにしています。

茨城大学との歩み

それではなぜ、このタイミングでマッチングミーティングの実施に至ったのでしょうか。その理由をお伝えする前に、茨城大学とアントラーズの歩みをご紹介します。

両者がアカデミックアライアンスを締結したのは、2005年12月のこと。アントラーズがカシマスタジアムの指定管理者に選定されたことを契機に、タッグを組みました。それ以来、共同公開講座をカシマスタジアムで開催し、そこへ教授陣を講師としてお招きするなど、互いのアセットを活かした取り組みを続けてきました。

画像4ここ2年はオンラインで実施している「茨城学」の講義

近年では、クラブスタッフが学生の皆さんに講義を行っています。アントラーズの歴史や現在の取り組みを紹介するとともに、履修学生の皆さんと一緒に「地域の皆さんに、カシマスタジアムへお越しいただくためのアイデア」を考える「茨城学」、試合日のスタジアムでクラブの施策を実際に体験したうえでレポートを提出してもらう「アスリートの世界」を開講しています。

「茨城学」の紹介はこちら:

これからのアカデミックアライアンス

創設30周年を迎えた今年10月1日、アントラーズは未来志向の経営方針「VISION KA41」に関するアップデート構想を発表。創設50周年となる2041年を見据え、クラブが目指すべき姿と重点施策を再定義しました。その中の一つが、「学術連携の強化」。茨城大学をはじめ、各教育機関との取り組みを加速させていくと、改めて明確に示したのです。

画像4「VISION KA41」の資料より

冒頭でご紹介した「マッチングミーティング」はまさに、学術連携強化に向けたチャレンジの一つ。研究者の皆さんとクラブスタッフが直接コンタクトを取れる枠組みを全学的/全社的に確立することで、地域課題解決の実現可能性を高めていきたいと考えています。もちろん、学生の皆さんを対象としたメニューも講義という形に限定することなく、より良いものを模索していきます(なお、協定書については新たな試みに即した内容とすべく、来年度に向けて改訂を予定しています)。

キックオフとして実施した12月の「マッチングミーティング」3回の中から、具体的な共同研究へと進展するテーマが出てくるかどうか。ファン・サポーターの皆さんにも、その成果をお伝えできる日が来ることを楽しみにしています。

そして同じく連携協定を締結している、筑波大学、流通経済大学、県立鹿島高等学校、県立鹿島高等学校附属中学校の皆さんとの取り組みも、さらにアップデートしていきたいと考えています。

それではまた、次回のnoteで。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!