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ホリエモンと立花孝志のYouTube対談は、堀江氏に完全に利用された感が…

今日は少しYouTube村をぶらぶらしてみたいと思います。


1. いまさら感が…

 2019年9月16日に、ホリエモンこと堀江貴文氏とNHKから国民を守る党の立花孝志氏の対談が堀江氏のYouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」で公開されました。本日9月18日も続編が公開されています。

 筆者はすぐに「なんで今さら」と思いました。堀江氏にしてはあまりにも“喰いつき”が遅い、いや、遅すぎると思いました。

 これは、この界隈で有名なユーチューバーである、みずにゃんさんや、えらてんさんも同様の感想を述べておられるようです。

 もともと堀江氏は、これから流行ってくるものをいち早くキャッチして、まだほとんどの人が知らない時点で、それを世間に紹介することや、ビジネスに活かしていくことが得意な人です。だから、トレンドやビジネスに敏感な人々から支持されています。

 だから、本来なら2019年7月の参院選前や、遅くても当選直後のあのN国党がアツかった時期に取り上げるならまだしも、なんで今なの?? ホリエモンのあのセンスからしたらあまりにも遅すぎない?? と瞬間的に思ってしまいました。


2. 最後のエビフライを食べたホリエモン

 堀江氏が自身のYouTubeチャンネルに今回の動画を公開してから、数万人とか10万人単位で増えたと言われています。本日2019年9月18日時点で、堀江氏のYouTubeチャンネル登録者数は51.9万人、対して立花氏のYouTubeチャンネル登録者数は48万人

 実は、立花氏のYouTubeチャンネル登録者数は参院選前は半分以下しかなく、ここ最近の炎上商法で猛烈に伸ばしています。それも最近は下火になりつつありますが。しかし、すでに堀江氏のチャンネル登録者数に届く勢いだとわかりますか? これは大した数字なのです。実際に本日時点の他の公式チャンネルの登録者数を見ていきましょう。

 日経新聞=4.18万人  テレビ朝日=31.9万人  株式会社グレープカンパニー(サンドウィッチマンが所属する事務所)=49.8万人  ラファエル=133万人  ヒロシ=45.9万人  ひろゆき=10.2万人  はじめしゃちょー=817万人  米津玄師=433万人  自民党=5.14万人

 いかがでしょうか。筆者的には “私人逮捕” “マツコ・東京MXテレビへの襲撃” “二瓶氏への脅迫容疑での警察出頭” など、いわゆるマツコさんが言ったあの「気持ち悪い」マイナスイメージがありながらも、立花氏はまだこんなにチャンネル登録者数を持ってるのです。彼が言う「数字を持っていない奴は相手しない」という台詞、確かに一理あります。

 だから、ユーチューバーなど炎上商法・人気商売の人々からは、いま立花孝志という人物とコラボする、絡むのは正直オイシイのです。政治的なスタンスや道義的なこと、倫理観なんて関係ありません。

 テレビの視聴率と同じで、どれだけ観られたか、どれだけ再生されたか、あくまで数字を獲得したもの勝ちの世界です。

 とはいうものの、先ほど述べた「気持ち悪い」マイナスイメージが最近は祟ってきて、ついこの前の長野市議会選挙でもN国党の候補者は落選しました。だからこれからは立花孝志氏の支持率は「上昇」から「下降」に転換したと診ていいと思います。

 このあたりの立花氏の「転落」は、みずにゃんやえらてんなどのユーチューバーも指摘しており、実際に参院選後、先ほど紹介した長野市議会選挙以外にも地方選挙で全敗しています。

 なので、ユーチューバーなど炎上商法・人気商売の人々からすれば、このお弁当の中で最後まで大事によけておいたおいしいエビフライを食べたのがホリエモンのような気がします。

 旬をいち早くとらえて人々に説明することが得意なホリエモンは、旬が落ちていくこともよく見定めるのでしょう。お弁当のメインのエビフライだった旬の立花孝志という男が、旬を過ぎて落ち込んでいきそうな直前で、自分の番組で使い、その信者を上手に取り込んだと思います。

 実際に、N国党および立花孝志氏のいわゆる「信者」を自分のYouTube公式チャンネルにかなり登録させたでしょうし、メルマガなど他のサービスのお客さんとして引き抜けたと思います。実際に分析ツールでみると堀江氏のYouTube公式チャンネルはここ数日でものすごい登録者数を獲得しています。立花氏とのコラボ前と比べるとグラフの伸びが急騰しています。

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3. ネタ提供とバカにされる立花さん

 ホリエモンはあくまで自分のYouTubeやオンラインビジネスのために立花孝志とコラボしたと推理します。ホリエモンの立花氏の持ち上げ方もぎくしゃくしている感があって、とにかく対談中も目をあまり合わせていません。おそらくホリエモンが立花氏を心底はリスペクトしておらず内心ではへたをするとバカにしているのではないか? とすら思ってしまいます。

 筆者は、たぶんこの先、ホリエモンがN国党から立候補することはないと思います。あのホリエモンのことです。こんなキワモノ政党が今後躍進するとは思っていないでしょうし、動画のネタ以外には考えていないと思います。

 たとえば、今後N国党にお金を出すなど資金援助でもすればホリエモンがガチで立花氏を買っている証拠だろう。しかし、筆者はそういうことは未来永劫来ないと思っています。

 それよりもここ1,2週間は、みずにゃんさん・えらてんさんなどのYouTube番組の立花ネタが面白くて仕方がない。腹を抱えて笑ってしまう。しかし、彼らがすごいのは立花氏を単にネタにしてバカにするだけでなく、なかなか素晴らしい提案や提言をするところです。

 はっきりいって彼らの方がはるかに立花孝志よりも能力値が高いと思います。立花氏の議席は本来は彼らのような若い有能な人に与えたほうがよほど有意義ではないかと筆者などは思ってしまいます。それは筆者が立花アンチだからではありません。控えめに見ても彼らの方が努力しているし、勉強しているように見えるからです。ひるがえって、立花氏にはそういう脈がまったくなく、残念ながらネタ以上のものが見つかりません。

 まだ臨時国会も始まっていないというのに、N国党自体が終了しそうな秋の気配があります。

 ひとついえることは、N国党・立花孝志氏のいわゆる「信者」はあまりにも見聞きしている世界が小さいということです。ほかのユーチューバーの意見もたまには見聞して、それでもまだしぶとくN国党・立花孝志氏を信じることができるのか、せっかくの秋の夜長に考えてもらいたいと思います。

 

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