02.漫画をきっかけに教員を辞めた話 〜とある転職活動の例・前編〜
(写真は実家の保護猫「ハル(♂1歳)」で記事とは関係ありません)
転職の、最大のきっかけはこれ。
(コナリミサト『凪のお暇』1巻より)
この場面を見て、「まっさらになるって、いいなあ!」と憧れたのだった。
(実写嫌いなのでドラマは観てないが、原作は新刊が出たらすぐ買う数少ない作品。最初表紙を見かけたときは「なぎのおひま? 変なタイトル〜」としか思わなかったけど、読み始めたらハマった。現在の展開は微妙な部分もあるものの、最後まで読むつもり)
〜前回のあらすじ〜
ひょんなことから公立高校の国語科教諭として採用され、初任3年で2つ目の公立高校に異動することになったが、そこは「むしろ他県じゃね?と誰もがツッコミを入れたくなるような果ての果ての島」なのであった。
古墳時代とかの歴史的な見所は多数残ってる島だし、そういう方面で楽しんで暮らせばいっか、とか思っていた。決まった当初は。
初任校で同じ学年担当だった数学科の人も一緒に異動だったこともあり、前の年には職員室で隣だった家庭科の人が行っていたこともあり、同期(同じ年に採用された国語科教諭)のうちの1人はここが初任校で「俺は異動希望しない」(「教員人生のうち6年は離島勤務」・「初任以外は1つの学校につき4年勤務したら異動対象」という謎の噛み合わぬ年数縛りがあり、初任3年で異動して本土の学校に行ってしまうと、また数年後に離島に出ねばならないのが面倒という理由でこういう人も割といる)と聞いていたこともあり、まあ立地以外はさほど不安はなかったのだ。当初は。
「どうしてそんな何人も離島に異動する必要があったの?」
の理由を詳しく書いていたらとても記事タイトルまで辿りつきそうにないので、これについては後日別記事で。
ともかく、海を越えて引っ越して働き始めて数日で早くも嫌気が刺しまくり、「高校って何なん…???」と思い始めていた。少なくとも最初に働いた私立高よりかは動物園率は下がると思っていたのに、同レベルもしくはそれ以下で(1つ挙げると、初担任した1年生のクラスで、GW明けに4人の自宅謹慎(一般には『停学』)者が出た。公立の全日制高校の普通科だったはずなんだけどおかしいなー?)。
その少し前くらいから、ネットでよく「転職」という言葉を目にするようになっていたので、教員間の冗談で「転職しようかなぁ(笑」なんて話が出たり、あるいは自分でぼんやり考えたりはしていた。
ツイッターを遡ってみたら、教員5年目の3月16日ごろのことだったようだ。
その前後も見てみると懐かしい。
これは強風による欠航に次ぐ欠航で「後の便に振り替えたくてもひたすら空港でキャンセル待ちするしかない」時のつぶやきである。
そうそう、ネットのバナー広告で転職エージェントというのがあると知って、「お試しでもいいから登録してみて☆」という文句に惹かれて、具体的に動き始めたのだった。
楽しそう。
ただしこのエージェントなんとかさんとは、たった2日間の短い付き合いであった。
基本的にこういうエージェントというのには、「一年後に転職予定」みたいな人を待ってくれるサービスはない。言われるまで知らんかったがな。
流石に担任したクラスを年度途中で放り投げるわけにもいかず、この方法での転職はすぐ諦めた。
(三田紀房『エンゼルバンク ドラゴン桜外伝』1巻より)
転職活動らしきものを具体的に始めたときに出会った参考書。たまたま職員室の雑談で『ドラゴン桜』の話をしていたとき、某・前の学校から一緒の数学科の人が「続編も面白いよ」とおすすめしてくれたのを思い出してKindleで大人買いした。
主人公の真々子さんが教員辞めようとしてるとこから始まって大爆笑。スムーズに読み始めて出会った上の場面で「なるほどー!」と膝ポン。
転職できるならどこでも……と思うこともあったが、「せっかくなら今の経験を生かして稼げる仕事にしないとな」と思い直す。
こんなのも出てくる。「なんか新たに書くよりも昔のつぶやき貼ってくほうが臨場感もあって良かない?」って気もした。一番のメリットは省エネだが。その時の新鮮な気持ちをパッキングしてるのがTwitterだし。
だそうだ。
なんかいいこと言ってる。
「っ」が1個多いのは興奮の表れであろう。
ひとまずタイトルの内容までたどり着いたのでここまで。Twitterの検索で日付絞るの初めてやったけど、結構使い勝手がいいねこれ。
次回「03.職員室ってブラック企業だったんですか? 〜とある転職活動の例・後編〜」(予定)
読んでくださり、ありがとうございます。 実家の保護猫用リスト https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/25SP0BSNG5UMP?ref_=wl_share