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マスク生活で平安時代の貴族気分に

なったりは……しないか。

「人と会う時はマスク」がマナーになった。
そのため最近職場に加わった人の素顔を数週間知らなかったのだが、昨日昼休みにその人のデスクの近くを通って、初めて顔の下半分を見た。

人間、顔の上半分と下半分でかなり印象が異なる気がする。鼻の口のバランスは重要である。

それで思った。
「今後、コロナ時代を舞台にした小説とか漫画とかアニメで、『マスクで隠されていた顔の下半分を見てドキッ★』みたいな展開が出てくるんじゃないか……?」と。

「隠されていた顔を見てドキッ★」 なんて、まるで平安時代ではないか。
未婚女子が家族以外の男子に顔を見られたら「もうお嫁に行けない」みたいな感じだったらしいし。
と、そこまではいかないだろうが、『枕草子』には、清少納言がかなり親しい関係(友人以上恋人未満?)にあったらしい藤原行成に顔を見られるエピソードも書かれているし。

朝、化粧する前に気を抜いてて見られてしまった! みたいな話。
清少納言は容姿にコンプレックスがあったらしいが、その事件以前にも行成は「醜女でも、声がよければ愛せる」とか言っていたらしい(うろ覚え)ので、なんかいい感じである。

話が逸れたが、
「顔の上半分だけ見ていてイマイチと思っていた人が、マスク外したら超好み」とか、「涼しい目元が素敵……と思っていたが、ごつい鼻とタラコ唇に興醒めした」とか。
「隠れた半分を見る」ことで、なんか新たな物語が生まれそうな予感がするのである。

まだ登場人物全員がマスクの作品は見かけないが、サブカルもいずれ戦前、戦後、みたいな感じでコロナ前、コロナ後と変わったりするんだろうか?


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