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好きな人気作品はだいたい毒親が原因

だなぁ、となんとなく思った。

高屋奈月先生の『フルーツバスケット』、これは中高時代に一度はまり、クライマックスを読まずにしばらく離れて、去年アニメのリメイク作を見て、出戻った。
7〜10巻だけ愛蔵版コミックスを購入して読んでいる。最終巻は、アニメを待ってから買うつもり。
今放映中のアニメは、OP・EDは曲も作画もいいんだけど、なんか本編は……間延びするシーンが多いな……という印象。まあ文句言いつつ見るけど。

現在継続して電子書籍で購入している唯一の漫画はコナリミサト先生の『凪のお暇』
なお、ドラマは知らん。主演の女優さんの印象があまり好きではない(人物は知らないのであくまで印象)のと、「原作未完なのに、話題だけでドラマ化したんじゃない? 作品の本質を捉えたストーリーになっとるんか?」という疑念から、見ていない(もし本質まで掘り下げて完結している保証が得られたなら、見るかも)。

どちらも、主人公や重要人物が抱える闇は、いわゆる毒親由来である。

前者の主人公・凪は、「ちゃんと」した田舎の母親の支配から逃れようともがいている最中。
後者は該当人物がたくさんいるのだが、一番印象的なのはラスボスキャラ「慊人(あきと)」が、家のしがらみや母親との関係の中でとことん歪み捩じ曲がり闇落ちし、魅力的な十二支キャラたちに度々モラハラやDVをかます場面。

「毒親」は最近の人気ワードの一つだ。度合いは異なれど、「毒親じゃない人」に育てられた人のほうが稀かもしれない。
そんな人はこんな記事読んでないだろうな、たぶん。と思うくらいには。


うちは父親が「葬式に出たくないくらいの奴」だという話も過去記事で書いた気がするが、まあ、作品数的には母親が毒親なケースが多そうだ。
統計はとってないけど。

こちらは主にアニメしか見ていないが、京都アニメーション制作の『響け! ユーフォニアム2』の人気キャラ・田中あすかの母親も、なかなか強烈な毒親っぷり。
A-1 Pictures制作『僕だけがいない街』エイトビット制作『星合の空』なんかも思い出される。

どの作品も面白いし別に全然いいのだが、概観してなんとなく思うのは、
「毒親のせいにするとストーリー的に楽だな」
ということ。

その子供が何しても、変な奴でも、無条件に同情できるし、ストーリーが面白くなる。
だいたい毒親の親も問題があるケースが多いから、毒親自体も純粋な悪とはみなされなかったりして。

ある意味みんなが幸せかもしれない。

……遡れば、『源氏物語』も毒親か? 源氏の父・桐壺帝は桐壺更衣が好きすぎて呼び名にされちゃうくらいやばいし、源氏ものちに毒親に……いや、現代基準で古典を論じるとだいたいおかしくなるからやめておこう。

とはいえ『凪の』はまだまだ連載中だし、『フルバ』の慊人母についてもまだ最終巻まできちんと読んでいないから(一気に最後まで見ちゃうとつまらないというかもったいないので)、現時点でのふわっとした印象なのだが。
まだこれから見守る楽しみがある。

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