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長野に移住して11ヶ月。甘えたい。

こんにちは。株式会社Antiphaseのタノモクです。
長野に移住して11ヶ月が立ちました。

梅雨があけて早めの夏が訪れました。
住んでいる町は田舎の観光地。
登山や避暑地を求めに遠くからたくさんの人が訪れます。

高地は見晴らしもよい

最近の最高気温は30℃いかないくらい。
さらに湿気もなく都内とは比べ物にならない涼しさです。
と、言ってもここは標高1000メートルの高原。
日中は意外と暑く紫外線がかなり強い。
移住して間もないとき、近所のお花畑を見に行ったときは日焼け止めを忘れすぐ真っ黒になりました。
その代わり夜はほどよい涼しさで心地よく眠ることができます。

この時期に待ち遠しいのが夏野菜。
高原の夏野菜はとにかく最高です。
強い直射日光と1日の寒暖差で旨味の強い野菜がたくさんあります。
とにかく味が濃いのでそのまま食べればそれだけで多幸感。
とくにトマトが美味しいのでピザのクオリティに毎回驚きます。
他にもメロンより甘いとうもろこしがあったりと田舎の恩恵を十分に頂いています。

一粒一粒がとにかく甘い

先月から始まった畑ですが、大きな問題と向き合っています。
ズッキーニが出来すぎてかなり困った状況です。
毎日食べる量は限られていて、始めは美味しい美味しいと食べ続けていましたが最近は見るのも嫌になり… 
さらに追い打ちをかけるように畑のズッキーニが溶けるという問題も発生しました。
上手く受粉しないズッキーニは溶けるそうです。

スーパーで当たり前に売っている野菜を育てる。
店頭に並んでいる野菜の形がキレイにできるわけもなく、不揃いであったり上手く行かないのもたくさんある。
少し考えればわかることかもしれませんが、私にはここまで想定できませんでした。
失敗したズッキーニに向き合うのがとにかく苦痛で悶々とした気持ちになっています。

とは言っても野菜は待ってくれません。
つらい気持ちと向き合い少しずつ対応していっています。
失敗したのは明らかに自分で全て自分一人で対応する必要がある。
妊娠中のパートナーを働かせるわけではいけません。
私にとって誰にも甘えられず、責任とらなければならないという環境がかなりの苦痛なんだなと感じました。

私にとって普段は責任もって仕事をするのが当たり前。
それでもちょっと期限に遅れるかもしれませんとか、言える環境があるだけで精神的にラクになります。
私にとって甘えるという行為は得意ではないからこそ、甘えてもいいんだと思える環境があるということが何より大切なんだなと感じています。
しっかりするためには小さな逃げ道が必要なようです。

というわけで
ズッキーニの苗は早めに抜き取り、できすぎたズッキーニは炒めて冷凍庫へ。
まだ他の野菜がありますが、自分と向き合うために大切に育てようと思います。

まだまだ世間は慌ただしいですが、その原因のほとんどがコントロールできないことだらけ。政治や物価上昇、環境破壊などなど。
自分の生き方に、どうにもできないことを加えて人生を複雑にしてはいけないと思います。
自分ができる範囲に目を向けて生きていこうと思っています。

狙った通りに育たないのが自然栽培

来月で移住して丸一年。
そろそろこのシリーズも終わりを迎えようとしています。
次回も心穏やかに過ごせますように。


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