見出し画像

人は真の共感を求めるために鎧を着る

武装したなら、次にやることは二つしかない。戦うか、それとも武装解除するかだ。
鎧を着たなら、次にやることは二つしかない。鎧に負けない筋力をつけるか、それとも鎧を脱ぐかだ。

実は、戦っている間は、自分が武装している(鎧を着ている)ことに気づかないのだ。むしろ、自分の脆弱さだけが気になる。そのとき人は「鎧にすら負けたくない」と思うのだ。だからもっと強くなろうとする。しかし原理的には、そのやり方では強くはなれない。そこで人は、「強さ」を「頑なさ」に置き換えてしまう。自分の鎧(殻)に閉じこもるのだ。

しかし、結果的にはその自己閉塞が鎧に気づかせる。
鎧とは、自分が本当は何を守ろうとしているのかに気づかせるためにある。
それは本来、誰しもが守りたいと思っているものだ。
だから、戦いとは、究極の共感を求める行為にほかならない。

無料公開中の記事も、有料化するに足るだけの質と独自性を有していると自負しています。あなたのサポートをお待ちしています。