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「マスタードリームワーカー」の称号(夢の学び16)

夢分析、夢解釈、夢診断、夢判断・・・呼び方はいろいろありますが、いわゆる夢占いとは一線を画す純粋に科学的な取り組み(あえて言うなら人文科学の分野)としての夢の意味の読み解きを「ドリームワーキング」と呼び、その専門家を「ドリームワーカー」と呼ぶとします。
私があえて「人文科学」としたのは、たとえば医学的な立場で夢にかかわろうとする心療内科医や精神科医といった専門家たちは、夢に対して心理学的なアプローチではなく、むしろ生理学的なアプローチに軸足を置く傾向があり、夢の意味内容にまでなかなか踏み込む気がないようだからです。
心療内科医も精神科医も、患者の「心」を扱う専門家であるはずが、人間の心を「内面学」ではなく「外面学」として捉える傾向があるようです。つまり、脳波を測ったり、心電図を録ったり、といった作業をもって「治療」と称しているのです。どれだけ患者の脳の働きを数値化したとしても、「誰が誰を愛しているか」「誰が誰を憎んでいるか」といったことがわかるわけではありません。ましてや、患者本人さえわかっていない夢の意味を読み解くことは、外面学でできようはずもありません。夢の意味の読み解きは、もっぱらカウンセラーなどに任されているようですが、カウンセラーといった心理職でさえ夢学の基礎知識を持っているとは限りません。心療内科医も精神科医も、そしてある意味心理学者でさえ、この分野では素人なのです。
その分野に関し、私はこの度、わが師(大高ゆうこ氏)から「マスタードリームワーカー」の称号を拝受しました。大変な栄誉です。私のもとに届けられた認定証の紙面にはこうあります。

『あなたは、長年にわたりドリームワーカーとして研鑽を積み、更にインテグラル夢学としての理論を独自に編纂しました。
その功績を賞賛するとともに、「ドリームフレンド・風」のマスタードリームワーカーとして認定し、「ドリームフレンド・風」オリジナルメソッドを自由に使うことを許可します』

この紙面にもあるように、認定の理由は主に2つあります。
最初の理由は、私自身を研究対象にして、40年にわたって夢の記録をとり続けてきたことにあるでしょう。私は22歳のとき、夢の内容を日記の重要な記述事項にすることを自らに課しました。今私の手元に40年間の記録として約50冊の日記帳があります。そのすべてに夢の記録がつけられているわけではありませんが、夢の記述量の方が現実の出来事を上回っていた時期さえあります。この特別な時期とは、まさに私が師について夢学の研鑽を積んでいた時期です。
昨年「インテグラル夢学」をまとめるにあたり、私はこの膨大な記録を紐解き、自分の理論の実証のため、部分的ではありますが、夢によるトータルな自己成長の分析を行いました。
そう、二つ目の理由は、まったく新しい学問分野としての「インテグラル夢学」を体系化したことにあります。この学問体系をさらに深めるため、これからも私は自分の夢の記録を細部にわたりしゃぶり尽くそうと思っています。一つや二つの夢の記録を持っている人はざらにいるでしょう。しかし40年にわたって夢と現実の出来事が比較できる記録を持っている人間は、そうざらにはいないと思います。(※)
結局私は、40年にわたり、実証性と論理性の両面から「ドリームワーキング」を続けてきたことになります。その実績が認められての、今回の称号拝受だと思っています。

(※)国際夢研究協会(IASD)の創設者のひとりであり元会長であるパトリシア・ガーフィールド博士は、14歳からの50年分の夢日記を持ち、2万例を超える夢の世界的コレクターでもあるそうです。

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