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「理解できない」は「勉強不足」

1年前に今の研究室に配属されて以来、毎週(今は隔週)ラボ内セミナーでメンバーの研究について話を聞いてきました。

配属されたてのころはチンプンカンプンで何を言っているのかさっぱりわからない。ロジックどころか、単語すら何を意味しているのか分からない。

セミナー後にちょこちょこ質問してなんとなく理解したつもりになっても、
同じ人の発表を別の日に聞くともうわからなくなっている。

「なんでわからないんや」と一人愕然とする。

・・・


それはひとえに、知識が自分のものになっていなかったから

大学院入試の勉強は、知識を自らの血肉にする作業と言えるでしょう。
思考力まで問われるような問題に付け焼刃の知識では太刀打ちができないから、必死に覚えようとする。

一問一答を作成して何度も解いたのはすごくよい勉強になりました。
特に勉強したのは、生態学、進化、遺伝子の3分野。

過去問の傾向的に、生態学は一番メイン、生態学を理解するためには生態系内での適応の過程である進化の理解が必要、進化は遺伝子の変異の積み重ね。

学部3年間の授業で流し聞きしていた単語や話を、前後の文脈を含めて理解しなおす。かなり骨が折れました。

閑話休題。

そうして、改めて生物学について勉強をした状態で
ラボ内セミナーに参加をすると他の発表者の研究内容についてこれまで以上に理解が進む。詳しくはわからなくとも大枠は理解できる。

目からうろこが落ちるような感覚でした。

「そうか、これまでわからなかったのは単に基礎知識が足りなかったからか」

相手の話が理解できないとき、まず真っ先に疑うべきは自分の方ですね。

勿論色々な事を知っていて、すぐに誰とでも話をできるに越したことはないと思いますが、現実的ではないでしょう。

ならば、「わからないな」って思ったときにすぐに調べる心構えを持っていたいと思うのです。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。