不幸自慢。の話をする前に。①
いつもより長文になるけど、
少し前の話にさかのぼります。
去年の夏まで、私にはいわゆる恋人と言わなきゃいけない存在の人がいた。
Sという男。
多分、7,8年一緒にいたのかな…
好きとか、愛してるの関係じゃなかったから
どれだけ一緒にいたかは忘れた。
ただ、そんなもんだったかとは思う。
もう、数十年 地獄にいた気持ちだった。
SはいわゆるDV男だった。
そのうえ、働いてもすぐ辞めて…
お金を無心してきた。
断ると暴れだして手がつけられなかった。
ハッキリ言うとクズだった。
Sとは同じ職場で知り合った。
その頃、私は入ったばかりの職場にも馴染めず
プライベートも上手くいかず弱ってた頃だった。
だから、仕事も気にかけてくれ遊びに誘ってくれる事が嬉しかったんだと思う。
「オレを選んで良かったと思わせるから、付き合ってください」と言われた時、好きという感情よりも、この人となら安心したお付き合いできるのかな…と自分の気持ちを深く考えずOKした。
それが地獄の日々の始まりだった。
付き合う前にDVの予兆もなかったし
少し、嫉妬深いのかな?と思うところはあったけど 私の事それだけ好きなのかな?と勘違いしてた。
Sは私を好きだったわけではない。
自分の孤独のフラストレーションを
私にぶつけ、同じ思いをさせたかったのだと思う。
先ずは私の交友関係を絶たれた。
友達と遊ぶ事も許されず
姉、姪っ子とですら
「オレを一番に優先しろ」と
ものを投げつけられ、殴られ遠ざけられた。
少しでも、反抗しようものなら軟禁状態にさせられた。
そして、キレやすいSは職場を辞めることになる。
同じ職場だった私に、
「お前も行くぞ。もし、一緒に来なかったら終わりだな!お前の家族ぐちゃぐちゃにしてやる」と脅した。
すでにSの暴力の洗脳状態から恐怖で恐怖で誰かに助けを求める事が出来ず職場を去る。
無職になった2人。
Sは焦ることもなく、仕事はゆっくり探すという。
いきなり職を失った私は、不安になり早々にバイトを探す。
だけど、バイトすら簡単には行かせてもらえなかった。
休めと言われた日は説得に大変だった。
お金を渡し、パチンコで時間を潰すように促した。
要求に沿わない金額だと
「これで、何してろってよ!」と
罵声を浴びせられた。
私は、バイトに行くという解放が欲しくてバイト代以上のお金を渡した。
生活の面倒を全てみるようになり 段々、貯金は底をつき借金まで負うような生活になった。
そうゆう生活の中で一度、逃げ出せたチャンスがあった。
DVの相談員さんと会い、警察に行く事を勧められた。
相談員さんと警察へ行き、
Sは「ストーカー規制法」を警告された。
これで、普通の生活に戻れる。
今までの時間の無駄と、家族にかけた心配。
疎遠になってしまった、友達の事を考えると辛くて泣きまくった。
だけど、これで終わった。
地獄が終わった…
そう、気が抜けた時だった。
車で停車してた時に、偶然にSに見つかる。
うかつだった。
乗り込まれた。
あの日が、地獄の第2章の始まりだったのだと思う。