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医師のWill Can Must レクチャー【Antaa 西山/セミナー登壇レポート】

”挑戦する人の近くにいてサポートすること”が自身のWillだと語る、Antaa 西山知恵子が「なぜ自分が今この仕事を頑張っているのか?」に気づこうをテーマに、GP NETとっておきカンファレンスとのコラボセミナーに登壇しました。当日の内容を記載します。


開催概要

GP NETとっておきカンファレンス×Antaa Career コラボセミナー
『医師のための自己分析で人生の岐路を探る方法』
Will Can Mustとは? 目標設定への有効活用方法

講 師:Antaa 西山知恵子
開催日:2023年9月26日(火)18:00~19:00
開催地:秋田大学 本道キャンパス シミュレーションセンター

Message

患者さんに対しては「人生会議」などをしているけど、ご自身のことはどうでしょうか

日々、忙しくて、おざなりになってませんか

 医師になろうと決めた日
 初めて白衣に袖を通した日
 初めて患者さんに「先生、ありがとう」と言われた日

自身の志や想いを思い出し、日々の仕事を振り返ってみましょう

Will Can Mustって?

Will Can Must は目標設定や自己分析のフレームワークとして広く利用されていますが、医療業界ではまだ馴染みがうすいものかもしれません。
アンターでは、医師としてキャリアや人生の岐路にたったとき「どう向き合えばいいのか」と様々な先生方から相談を寄せられることが多くあり、多くの企業で活用されている目標設定や人事評価フレームワーク:Will Can Must についてアンター西山(リクルート出身)が医師向けのキャリアサポートプログラムを開発しました。

幸せな働き方の概念として、Will Can Mustのそれぞれの円の重なりが大きければ大きいほど幸せな働き方と言われていています。

Will やりたいこと 2~3年後のキャリアイメージや好きなことはなにか
Can できること 今できること、経験やスキルはなにか
Must やるべきこと 周囲から求められている役割や期待はなにか

医師の「Will Can Must」自己分析の事例紹介

まずは自分のWill Can Must を知るところからはじめてみるのが大切です。
とはいえ、なかなか言葉にするのはむずかしいかもしれません。そこで、医師のWill Can Must でどんな事例がでているのか一部をご紹介します。

Willの一例

  • 海外で働きたい

  • 研究を極めたい

  • アメリカのホスピタリスト制度を日本に導入したい

  • 日本の家庭医を増やしたい

  • モテたい

  • いい親でいたい

Canの一例

  • 英語で日常会話ができる

  • 海外発表での学会発表できる(カンペ見ない)

  • チャットGPTで論文が毎日メールで届くツールが作れる

  • SNSで情報発信ができる

  • 後輩育成の勉強会資料が作れる

  • 怖めの看護部長のトリセツを知っている

  • 休日は 子どもと公園に行っている

Mustの一例

  • 外来/病棟管理

  • 論文作成

  • 後輩の教育

  • 家事

  • 育児

様々な粒度の Will Can Must があがっています。

「自分のやりたいことってなんだろう」と立ち止まってしまった時は”あの頃”を思い出してみてください。

医者になろうと決めた日
初めて白衣に袖を通した日
初めて患者さんに「先生、ありがとう」と言われた日

「自分ができることってあるかな」と悩んでしまった時は ” 自分の好きなこと ” や ” 得意なこと ” を思い出してみてください。
Will や Can は周囲からの評価ではなく、自分の中の気持ちを大切に、向きあってみることがポイントです。


Take Home Message

一度 Will Can Must を考えて終わりではなく、1年前と1年後では環境が変わっていくこともあるので、折にふれて思い出したり、振り返ってみましょう。
また、周囲の人に自分の想いを共有してみると意外な気づきや発見があったり、他者からの関心を知ることができて変化していくかもしれません。
振り返って、周囲の人に共有して、を繰り返しながら、自分のWillと向き合っていくことでやりたかったことができるようになり、次のステップや新しい道が見えてくるはずです。(ただ Will Can Must のすべてを自己開示するのは勇気がいると思います。いろんな人に小出しでもいいと思います!)

こういった変化やその時々の気持ちを大切にしつつ、自分の Will を見失わないよう、思いだせる何か(お守りのようなもの)を持つのもおすすめです。
例えば、”あの頃”を思い出せる写真なんかをいつでも見えるところに置いておくなど。

今回はWillを大切にすることにフォーカスをおきレクチャーを行いました。様々な気づきにふれることができました。
参加される方の大切にしたいことやチームで目指したい姿にあわせて、 Will Can Must のどれに重点をおくか、アレンジしてレクチャーを行っていきたいと思います。

ご興味ある方はぜひお声がけください!
オンライン・オフラインどちらでも、全国どこへでも伺います。


参加者の声

満足度の高いセミナーでした

自己分析って大切

  • たまに自己分析するのは大切だと思います

  • 自己分析なんて、そんな良いところなんてないと思っていましたが、自分の好きなところ、課題でもいいんだと思うと少し気が楽になりました。人生の迷子ですが、自分に向き合っていきたいと思います

  • 医療以外の視点でのキャリアの考え方を医療者はもっと学んだほうが良いと思った

迷ったときの指針に

  • セミナーでご紹介頂いたWCMを意識する事で、あるいは必要な時ときに思い出すことで、迷った時の指針になると思いました

  • 初めての患者にありがとうと言われた時のことを思い出しました。ありがとうございます

  • 自分を見つめ直すという気づきを与えてくれ、モチベーションを再び取り戻す機会になった

やりたいことを持ち続けたい

  • やりたいことがたくさんあるので、書き出して確認してみたいと思います

  • 時々働く上で何を目指しているのかを認識することが大切だと感じた。年齢を重ねたときにも何か実現すべき目標をもって働けるよう、Will Can Must を更新し続けていきたい

開催の様子

今回のセミナー開催に向けて、尽力いただいた、GP NETとっておきカンファレンスの皆さん、またこのご縁をつないでいただいたゆっくり救急医先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。