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Madagascar ③

Day.3モロンダバからツィンギーへの道のり

さて朝起きて急いで準備を整えて、お迎えを待つ。

フランス人のA,Bとガイドの3人が元気に迎えに来てくれる。軽く旅仲間を紹介しておこう。フランス人の2人は、英語が話せ、特にAは留学してたとのことで流暢だ。2人は首都で1週間ほど女性自立支援をして、バオバブを見に旅行に来たとのこと。そして2人は強く動物愛護系のベジタリアンである。ガイド少し英語が話せて、マダガスカル人ぽくなく普通におしゃれな若者。フランス語は堪能のようだ。この3人+私で2泊3日旅のスタートだ。

まずは朝集合後カフェに寄ってからスタートだ。カフェについてガイドが車の窓を閉めずに行くので、窓を閉めるよう伝えると、この町では窃盗はないので、大丈夫だ!!とのこと。昨日までいた首都の治安と天と地の差で驚いた。そして有名宿のカフェに着くと、またあの初日の宿のロシア人の彼に出会った。彼もなかなか話すと面白い。私が憧れていてるソマリアに行ってきたところだという。ソマリアの一部は観光可能と聞いたが実際に訪れた人に会ったのは初めてだった。彼に別れを告げカフェを後にする。

ほぼ私以外の3人はフランス語で会話をする。初日にAが「私が通訳するから安心してね。もし何か聞きとあったらいつでも聞いて!」と言われ一安心した。おしゃべりの2人はずっとガイドを挟んでいろいろと会話をしている。私はひたすら広大な道をぼーっと眺めつつ、時々Aが会話内容を訳してくれるので時々会話に参加しつつ、とても楽しい幕開けだった。そしてノンストップでずんずん進んでいく。もちろん道はガタガタの土道路で車内でホッピングしながら進む。ツィンギーまでの道のりは悪路で有名でさらに5月から10月の間の乾期しか行けないという時期限定付きだ。雨季は道がすべて土のため水たまりだらけでたどり着けない。

さて数時間すると、バオバブ街道にたどり着いた。

言葉にできないほど嬉しかった。なんと言っても約5年ほど憧れていたバオバブなのですから。しかしバオバブについてはまた次回のバオバブを堪能した日に取っておこう。今回はまた帰り道でもバオバブたくさん見れるからいったん車降りたものの15分ほどですぐにバオバブ街道を後にした。というのもツィンギーまでの道のりは遠くて日のあるうちに到着しなければ赤土のでこぼこ道の悪路で街灯がないので非常に危険なのである。ガイドに急かされるままに車に乗り込み、またひたすらホッピングしながら永遠かと思う道を進んでいく。どのくらいホッピングするかっていうと、時々車内の天井に頭をぶつけるくらいホッピングが続く。しかしそんなか癒してくれるのが、マダガスカルの人々だった。車に外国人が来ると見に来る子供たちとみんな遠くから手を振ってくれる。そしてのどかな風景が続く。

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5時間ほど6時間ほど乗ってさすがに疲れたな~と思っていると、「車を降りて!」と言われる。目の前に大きな川が立ちはだかっており、おおおお!!とか思っていると、なんと、車ごとイカダみたいなんに載せられることに!!!!しかも4WDが何台も乗り込んでいく!!おおおすごい!直射日光で干からびるかと思ったけど、思いがけない気持ちのいい川下りクルーズ。

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またイカダを降りてひたすら進んでいった。

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モロンダバから北200キロのベコパカ(Becopaka)というツィンギーへ行く中継地点の街にたどり着いた。べコパカというのは現地の言葉で死の町という意味するらしい。今は車という交通手段があるので、命にかかわるようなときはお医者さんのいる町まで行くことが出来るようになったが、少し前まではお医者さんのいる町に行くことは出来ず、病気になると自然に治ることを待つか、重病であればそのまま亡くなるしかなかったとのことだ。そしてまだ現在もシャーマンという(祈祷師・霊媒師)文化もあるのでそういった困りごとにはシャーマンが薬(日本でいう漢方みたいなもの)を処方することもあるらしい。そんな悲しい名前がついているがべコパカの街は端から端まで歩いても15分ほどの小さな町でとてもかわいらしい街だった。

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一旦ホテルでシャワーを浴びて、あと日暮れまでに少し時間が1時間ほどあり、夕食の役まで2時間くらいありそう。おそらく道なり行けば町に行けそうだったので、一人でまたべコパカの町まで歩くことにした。現地の人はマダガシーと言って現地語しか話さないのでもちろん話はできないが、見知らぬ外人が一人で歩いていくのでみんな興味津々に見てくる。日が落ち始め、道を歩いていると頭に木を乗せる女の人2人となんだかわからないとても大きなズタ袋を持っている男の人たちと出会った。「その袋の中重たそうだけど、何入ってるの?」一応英語で、あとはボディランゲージで伝えると、わざわざ袋を開けて見せてくれた。巨大なココナッツみたいな丸いものだった。私「食べるの?」通じない。また私「なんか作るの?」通じない。はははと笑ってまた一緒に歩きだす。するとどうやら彼らの家にたどり着いた。そして子供たちがたくさんいたので動画をGoproで回していたのでこれ何?とか聞かれながら一緒に動画でキャッキャ一緒にしていると、先ほどの人がカマみたいなものでさっきの木の実を割って見せてくれた。どうやら中身を食べるらしい。わざわざ家まで案内してくれて見ず知らずの私にボディランゲージで教えてくれてありがとう!!「ありがとう!!」と感謝を伝えて彼らの家を後にする。大家族のみんなが勢ぞろいで手を振って見送ってくれた。こういう出会いがあるから一人歩き好きなんだよな。って嬉しくなった。そうこうしているうちに気づいたらあたりは真っ暗になってしまっていた。やばい!これはやばい!と携帯のライトを頼りに来た道をもどることにした。というのも街灯はないし、地図もない。手掛かりは通ってきた道を思い出しながら帰らなきゃいけないのだ。といってもそんなに複雑な道があるわけじゃないから大丈夫なんだけど、万が一襲われたらとか迷ったらと思いながら引き返す。真っ暗闇の中とぼとぼと歩いて30分ほど経った頃、車の明かりに後ろから照らされて私の名前を呼んでいる声が聞こえる。目を凝らしてみると、ガイドとフランス人Bだ。助かったーっと安心して車にのせてもらいホテルに戻る。彼らも暇つぶしに街の様子を見に行っていたらしい。帰り道には期の中に何匹か野生の小さなカメレオンがいて、あ、ここは野生動物宝庫、マダガスカルだったと思い出す。

そしてフランス人Aを迎えに行って、夕食へ再度街に出る。レストランに行くと、現地の人でにぎわっている真っ暗なレストランだ。レストランというか小屋というか、窓も扉もなく、テーブルと椅子が置いてある質素なもんだ。席に着くとキャンドルを一つ置いてくれた。私も含めフランス人もベジタリアンなので、またして大量のお米と、大量のポテトフライが出てきた。質素はいいんだけど、ポテトとご飯のみはつらいなとか思いつつ、頂くものに文句は言ってられないのでありったけのポテトフライをお腹にいれる。こういう国ではあとでちょっと小腹がすいたからなんかコンビニ行って少し買おうができないので、朝起きるまでのエネルギーを蓄えておかなければならない。すると、実は行きの車のなかでもずっとそうだったのだが、特にフランス人Aとガイドのトークバトルが始まった。ずっとフランス語でやるので私はまったくわからず、蚊帳の外。フランス人Bもまたはじまったわよ!ってなもんで笑っている。まーこの口論が長いのだ。私は意味もわかんないし携帯も触れないし、真っ暗で本も読めないし、その二人の口論が終わるのをひたすら待つしかないのだ。このあたりから、私はこのフランス人の2人の主張の強さにほとほと疲れ始めていた。あと2日あるのに疲れるなとか思いつつ、現地の人を見ながらひたすら終わりを待つ。どんどんフランス人Aが熱がこもりフランス人Bも時々応援する。結局ガイドがあきらめる形でトークバトル終了。約1時間時間がたったころ。

初日は移動のみで終わった。ホテルに戻り大量の蚊にお出迎えしてもらい蚊帳の中に大量に虫よけスプレーをして潜り込む。するとフランス人ABとガイドが夜のなんか小さなクラブと称したところに行くんだけど行くかのお誘い。内心、いいですいいです!またあの口論が始まったらたまったもんじゃない。3人を見送り、私は一人、どうか今夜蚊と南京虫に刺されませんように祈りを込めて先に眠る。本当に不思議な人たちだ。なんであんなに口論してまた仲良く出かけていくのだろう。。。。ま、私には関係ない。目的地のツィンギーに行ければいいのだ。いよいよ明日は世界遺産ツィンギーに。


つづく。


お役立ち情報:おすすめ蚊対策

蚊帳の中といっても蚊に刺されます。そしてそれはマラリア蚊がいる国では命にかかわります

虫よけスプレーへ現地調達に限る。またはアジア諸国タイやミャンマ、ベトナム、ラオスなどで手に入る虫よけクリームがよく効く。日本のものでも意味なくはないが、効き目は弱めでかなり塗りなおしが必要。

ワンプッシュで蚊を退治できるスプレー(日本で購入必須)。体にもしかしたら安全ではないかもしれないが確実に蚊帳の中の蚊はやっつけることが出来る。実際ワンプッシュすると蚊が大量にふりかけのようにパラパラと一瞬で死んで落ちてくる。蚊にやたら好かれる私はこれが手放せない。これは海外の虫スプレーより断然効果的!

③もし宿で一階と二階など階数を選べるならなるべく階数が高いほうを選ぶ。または2段ベットならば迷いなく上段を選択すべし。蚊は人間がいることを察知するとベットの下などで部屋が暗くなり人間が寝るのを待っている。寝たころにベットの下から出てきて人間のおいしい血を頂くのだ。


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