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Madagascar⑧

Day.8 モロンダバから名もなきマングローブ島へ

今日は、昨日参加を決めたマングローブの島へ1泊2日で参加予定だ。ガイドはハジャである。
ハジャもこのツアーを行くのが大好きでとびきり嬉しそうだった。お迎え予定の8時まで近所の市場でいろいろお土産やら可愛い雑貨探しを物色に出かける。
なんてことない買い物カゴも可愛いんだから、それにホーローの雑貨も可愛くて手が止まらない。

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テンションが上がり、必要なのかどうかも分からないほどの大量のカゴや雑貨を大量購入し、急いで8時の集合に帰る。
ハジャいる。
ん?ドライバーいない?ってハジャもドライバーに連絡するけど全然連絡がつかないらしい。
え?マダガスカルだからね〜、そもそも時間通りに来るほうが珍しいよねーとか言いながら30分待つ。
来ない。え。来ないじゃん。
ハジャと昨日からご一緒のAくんBさんに断りをして再度市場に向かう。みんなも朝ご飯まだだから買ってくるーって30分の約束で再度ホテルを出る。
私はモロンダバに夜に泊まることしかしていなくて、また市場とか全然見れてなかったのでいろいろ見たかったのでもうダッシュで市場を駆け巡る。またカゴを買った。大量に買うのでカゴ屋さんのお姉さん不思議そうに私を見つめる。

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手一杯のカゴでまたホテルに戻る。
まだ来ていない。なんで?
私はホテル横の美味しそうなサンドウィッチを買って、ホテル名物の手作りジェラートを食べながら、みんなで待った。それでも来ない来ない。
みんなのイライラが積もり始めた頃、昨日とは違うドライバーがえへへと笑いながらやってきた。ハジャはすんごく怒っている。ドライバーは昨日飲み過ぎて寝坊したんだー!って悪気もなく私たちに笑いながらHi!と言ってきた。てっきり昨日までのみんな大好き出川ちゃん(昨日までのドライバー)がくると思っていた私たちはめをまん丸にして、呆気にとられた。

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幸先悪いな。。

まー怒ってもしょうがないのでみんなで笑顔を取り戻し出発した。
マングローブの島には電気ガス水道はないので大量のお水を買うように指示され、商店に立ち寄る。お昼ご飯もここで買ってと言われ、油まみれのパンをひとつだけ私は手にした。するとドライバーが当たり前かのように、いろいろ自分の買い物をしたのを私のお会計に全部入れていた。とハジャがそれを見ていたようで怒られていた。なんかこういうことがほかの国でもあるが好きではない。平気で自分たちの買い物をお客の買い物に混ぜて買わせるのだ。ハジャのパンとか買ったからいいんだけど、大幅遅刻して、謝りもしないでいろいろなものを買わせるってどうよ?!って内心イライラする。。。といっても楽しい旅なのだからいらいらなんてしている場合じゃない!気持ちを切り替えて車に乗り込んだ。

お店に出てしばらく車に行くと、隣の車が急に止まった。人が降りてきた。

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「でがわちゃんーーー!!」みんな大好き出川ちゃん。でがわちゃんは、前日までのツアー2日間とてもやさしくサポートしてくれたドライバーだ。もはや、いとこのお兄ちゃんくらいに信頼していたので、今日のダメダメドライバーで、だめだこりゃって思ってた時に思わぬ再会で嬉しかった。

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浮かれ気味のハジャとでがわちゃん。つかぬ間の再会の喜びのひとときだった。名残惜しいが、ここでお別れしまた、進んでいく。昨日までの4WDと打って変わり今日はセダンの車で行く。。。。が相変わらず車窓からながめる大草原は裏切ることを知らない。青空にバオバブが永遠と続いていく。

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そしてずんずん道を進むと、こんな草原の道をセダンで進むので、悪い予感がした。しばらく進むと案の定、、、、ブルンブルンブルン、、、、。シューって音がして完璧に砂にはまっている。。。。あーあーやっぱりな。とりあえず、みんなで降りて様子を見る。タイヤが砂漠のようなサラサラな砂に完全はまってしまい、抜け出せない。タイヤは半分くらい砂に埋もれてしまっていたので、みんなでなにか板になるようなものを探し、試行錯誤、格闘すること約1時間ほど。まったく動かない。動かないだけではなく状況は悪化の一途をたどり、タイヤは8割ほど砂に埋もれちゃった。ドライバーよりハジャがすごく頑張っている。なんなんだ!このドライバーとか若干腹を立てながら、わたしたちも砂をかき分けたり、板探ししたりと手伝う。結果どうしようもなく、灼熱の中、村がありそうなところまでみんなで歩く。「なんか今日は朝遅れてきた時点で嫌な予感したんだよな。」とかみんなで言いながら、歩くと20分のところに小さな村があった。そしてどうやらそこの住民にハジャが助けを求めたらしく、男集団がいろいろ道具を手にして出て行った。私をはじめ3人はこの日陰でちょっと休んでてということで、暑すぎてだめだめだったので、お言葉に甘えて休ませてもらうことにした。それからどのくらい経ったか1時間くらいしたら、男の人たち8人ほどで車を押しながら戻ってきた。え?車動いてないやん。。。。。。ここでハジャに容赦ない宣告が。。「車が動かないので、荷物をもってカヌー乗り場まで行きます!最低限の荷物だけ持ってね。」せっかく先ほど買った大量の水のボトルも数本だけ持って後は置いていく始末。。

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こんな状況でも全然悪びれてないドライバー。すごく腹が立つんだけどすこぶる笑顔なことになんだか憎めないことにまた少し腹が立つ。なので汚れ切った車に落書きして記念撮影してやった。笑(小さな抵抗)

文句言っても仕方ないので、黙ってみんなで荷物をもって歩く。とぼとぼ歩いていると突然、カヌーをもって人が歩いてきた。やっとカヌーに乗れる場所に着いたのだ。そこにはカヌーに乗れるところだった。

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ここからは気持ちのよくカヌーに乗って、マングローブの島へ向かう。

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カヌーと言ってもほぼほぼ気をくり抜いただけのシンプルな作りでエンジンなどはついていないので、手漕ぎだ。50分ほどカヌーで進むと島が見えてきた。

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島について荷物を降ろすとすぐに日暮れ出した。スムーズに行っていればお昼には島についているはずだったが、トラブル続きだったので結局到着は5時前だった。商店でパンを一つ買っていて良かった。到着すると、島の人たちがお昼ご飯ということで、カニ料理を用意してくれた。

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なんかかわいい精いっぱいの盛り付け。

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少しお昼ご飯?夕ご飯を頂いた後は少し島をお散歩させてもらう。観光化されておらず、ハジャの知り合いの島ってだけなので、マダガスカルの本当の生活みたいなものを少し見せていただけたかと思う。とても穏やかな空気が流れていた。基本は島の中でやりとりするそうだが、週に1回釣った魚を焼いたものを1串1ユーロほどにして町に売りに行き、そうして現金収入を得て生活しているとのことだった。

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子どもたちはとにかく外人なんて見たことが見たことないので、私たちは大人気になった。

この島には宿泊施設はもちろんないので、ハジャたちが持ってきてくれたテントで寝ることになった。

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ハジャがいろいろこの島の人との会話を通訳してくれた。

あるおばあさんにお話を聞いた。おばあさんには8人子どもを産んだけど、今残っているのは2人だけで病気になったりしても医者はいないのでその子の生命力に頼るしか昔はなかったそうだ。結婚相手はどのように探すのかというと一つの村には20世帯しかいないので、かなりの確率で親戚同士になってしまうので、隣の村の子をお嫁さんにもらったりするとのことだ。とても星空がきれいだったので「私が住んでいるところでは星はいつも数えるほどしか見えないか、まったく見えないこともある。」と伝えると、逆におばあさんは「どうやって季節を知るの?」と私に質問した。そう、この島にはカレンダーなどは存在しないらしく、星空で暦をみているとのこと。なるほどな、だからかと思った。村以外と連絡とるように一応今は携帯を持ったものが外部との連絡用に数人いるとのことであるが、まだこの島は近代化の波が来ていないようだ。

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そして、真っ暗闇になった。懐中電灯の下、夕飯を頂いたが、さっき食べたかに三昧のお昼ご飯?夕ご飯を食べたばかりで、まだ3時間くらいしかたってないから全く食べれなくて、作ってくれた島民に申し訳ない気持ちだった。

そして真っ暗闇になってしまった島はしーんと静かになっていた。電気がないので島自体がもう眠りについてしまったようだ。私たちも灼熱の中歩いたりしていたので、全員疲れていてそのまま各自テントに入る。テントの天井が網戸みたいになっていて星空が見えるようになっていた。世界中で星空を見てきたが、一番きれいだった。流れ星がまばたきをするたびに流れているんじゃないかと思うほどずっとあちらこちらで流れている。日本とは先進国ですべてほしいものが手に入るように思うが、その代償としてこのような自然を奪われてしまっているのかなーなんて考え事をしていたら、漆黒の闇にすぅーと眠りの森に誘われるように眠っていた。

夜中に一度、寒くて目が覚めた。テントから出てみると真っ暗闇の中に星空だけが浮かんでいた。そこはまるで宇宙でほかの惑星に来たかのような不思議な感覚だった。


つづく。





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