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Madagascar⑥

Day.6 バオバブ街道からキリンディ国立公園

さて、本日は朝5時集合で朝焼けのバオバブを見に行き、キリンディ国立公園でウォーキングサファリで一泊する。

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まだ夜明け前のバオバブ街道はだれもおらず、私たちだけだった。

月夜に照らされて静かに立ち並ぶバオバブは言葉にできないほど美しかった。

新たな旅の仲間を紹介しよう。外務省で働く世界旅をする20代のAくん。日本で仕事をする世界一周旅行済みの40代台湾人のBさん。なんだか独特の空気を持つ不思議キャラ40代男性Cさん。20代好青年のガイドのハジャと30代の太っちょいつも笑顔のドライバーさんこの5名と私でのスタート。いつも笑顔で優しいドライバーは出川に似ているのでみんなで出川ちゃんと呼んでいた。なによりもハジャの英語がとてもきれいで聞き取りやすくて今回の旅の幸先よし!

私以外のみんなはゴールデンウィークに合わせてきたので、昨日の夜モロンダバに到着したとのことで、話に花が咲く。

AくんもBさんもすでにアフリカ横断をしたことがあるので、アフリカにとても慣れている様子で道中いろんな話を聞かせてくれてとても楽しかった。Cさんは英語が話せないけど、世界中長期休みができると一人旅にいつも行くというのでみんな旅人である。行きの車ではAくんBさんが、アフリカあるあるの話をし、地元のバスに乗るとだいたい動物もなんでもかんでも乗ってくるのは、エジプトからタンザニアくらいまででそこからは動物は乗らなくなる。とか、アフリカ初心者の私には驚き話を聞きながらひたすら続く大草原の車窓を楽しんだ。

バオバブはかなり見たが、まだまだバオバブは見たい。

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バオバブの木と言ってもいろんな種類がある。太っちょバオバブ。通称愛し合うバオバブというねじられたようなバオバブ。まっすぐかっこよいバオバブ、洋ナシのようなバオバブ。どんなバオバブをみても何か精霊がやどっているのではないかと思うほど、木に手を回してみると心が穏やかになる。ちなみにどのくらい気が太いかというと、大人が手をつないで15から20人ほどが大きく手を広げてやっと一周できるくらいである。なぜバオバブの木が、マダガスカルのこれほどたくさん生息しているかというと、とくに使い道がなく、切るのも大変だからとそのまま放置された結果、現在でもたくさん見れるそうだ。たしかにマダガスカルの発展状況を見ると、切って土地を広げるほど人口はいないし、家の木材などで使えないのなら切るのも大変なほど大きいので、残っているのも納得だ。

ともかくこのバオバブが後世にも受け継がれることを強く願う。

バオバブ街道だけでなく、たくさんのバオバブを車を止めてはみせてくれる。

キリンディまでは5時間ほど猛スピードで行く。もちろんホッピングしながらね。でも出川ちゃんもハジャもたのしいマダガスカルの今の流行りの曲なんかをかけて車内を盛り上げてくれたのであっという間だった。

お昼に到着すると宿がある。コテージとドミトリー。コテージもよさそうだったが、予算がきつい人もいるとのことでドミトリーで泊まることになった。国立公園内のコテージは一泊30ユーロだがコテージになると一泊200ユーロほどになるのだ。ハネムーンなどであれば、ぜひコテージをおすすめする。

マダガスカルのお昼は冬だと言うが灼熱なので、日が少し暮れるのをまって16時ごろからウォーキングサファリに行くことになった。そうお目当てはワオキツネザル!!

入って少し経つとワオキツネザルの群れに遭遇し、もう大興奮。一応見れる確率は高いけど、大自然の壮大な国立公園の中なので、目的の動物たちに会えるかどうかは運次第なところもある。
ガイドのハジャの目は千里眼のようだ。
私たちが見えないものをすぐに発見する。
どうやって動物を見つけるのか聞いてみると、動物の好きなエリアだったり、足跡だったり、音をよく聞いていれば彼らの行動がわかるとのこと。
それは、私たちがどれだけ注意深く見ても、聞いても聞こえてこないのが不思議なんだけど、毎日森の中に入って毎日動物たちの行動を観察しているからこそなし得る技なのだ。
ハジャは勤勉でまだ大学にも通いつつ、いずれは観光ガイドとしてマダガスカルの魅力を世界に伝えたいのだという。

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灼熱のアフリカの大地でクラス動物たちにとって水分補給は容易でない。
ガイドがそっと森の貝🐚にお水を入れてそっと置いてやると、まずはボスから、そして若いワオキツネザルと次々に順番交代で飲みに木からするするっと降りて来て私たちに警戒しながらも急ぎ足で飲みに来る。
国立公園自然保護の協会で、生息動物を守る為、自然界を破壊しないようにお水のみあげていいという規則があるそうだ。
エサなどは決してあげないとのこと。
ポリシーをしっかり徹底していてとてもかっこいい。
動物に近づく時も足音や話し声をなくして、動物たちに気づかれないように彼らの生活を邪魔しないよう、まるで人間は透明人間になったように近づく。
とてもガイドしてもらってて心地の良いガイドだ。
ただ動物を見にいくのではなく、自然界との共存の仕方も教わる。

この日は夜にしか会えない動物もいるので、夜にもウォーキングサファリをした。
ワオキツネザルの夜行性も種類以外にも小さいお猿さんやカメレオンに、寝ている小鳥たち、蛇などなど動物園の夜行性ゾーンに入った感じ。
これまたハジャは真っ暗闇に懐中電灯なしでいろんな動物たちを次々に見つけては私たちに教えてくれる。

今日の宿はとてもシンプルだった。
大きい小屋にベットが8つ並んでいるだけなのだ。
あとは何もない。電気も一応夜の7時から9時の間に裸電球みたいなのが薄暗く照らしてくれるだけだ。
しかもシャワーとかもない。一応バケツと桶は置いてあって、お水浴びどうぞーってシステムね。
こんなスタイルにも慣れてきたな。
30代後半女子こんな野生的なことに慣れてる場合じないんだけどね、どんどんこういうワイルドなのを好んでいる。きっと変人だ。

とても気持ちよく一日を終え、みんなで今までの旅について情報交換をした。さすがアフリカに一人旅来る人たちは変わり者が多くシリアとか中東の話、ソマリアなど渡り歩いてきたのが奇抜すぎて話を聞いても聞いても尽きない。
これまたいろんな旅人に出会えるのも一人旅の醍醐味である。

夜更は普段よりも早く感じ21時ごろにはみんな眠りについた。
ベットの上で目を閉じて耳を澄ませば、なにかの動物動く音、鳴く声、そしてそういった自然の音が止むと何も音がしない。
目を瞑ると、大自然と一体になった不思議な感覚におちいった。

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