見出し画像

Madagascar ④

Day.4  ベコパカからツィンギーへ

いよいよ楽しみにしていたツィンギー当日。ガイドが迎えに来てベコパカの町に朝食に向かう。昨日の真っ暗なレストランが朝の陽ざしで気持ちの良いテラス席のレストランに様変わりしていた。

画像1

美味しいマダガスカルコーヒーとシンプルな朝食を頂き、またガイドとフランス人ABの会話が長くなりそうだったのでカメラを手に街歩きに出る。かわいい子どもも大人もみんな笑顔でアジア人の私の顔や髪の毛が珍しいのかずっといろいろ触ってくる。まーすごい勢いで人気者になれちゃうんだよね。


画像2

画像3

画像4


画像5

かなり長めの朝食が終わって、ガイドを迎えに行く。ガイドが住んでいる町まで30分ほどで到着し、ガイドはかわいいらしいちょっぴり太っちょの笑顔が素敵なマダガスカル人の女の子。フランス語は堪能らしいが英語はHello!くらいしか通じなかった。でもとても素敵な笑顔で彼女が優しい人であることが滲み出ていた。そしてついにツィンギーに到着。まずはハーネスつけてハーネスと安全ロープの操作方法のレクチャーを受けていざ出陣。森の中をずんずん進んでいくと巨大な岩群に圧倒された。

画像6

画像7

画像8

画像9


画像10

画像11

無数に成り立つとがった石灰岩群、足元を見てみるととてつなく高い。
万が一落ちたら岩に串刺しじゃん!とか思いながら、安全ロープがハーネスがしっかりと固定されたかを一歩一歩確認しながら進んだ。

画像12

画像13

画像14

画像15

頂上にたどり着くと、あいにくの曇り空ではあったが、大パノラマで奇岩群を眺めながら数万年という時間をかけて、作り上げられた大自然の雄大な景色に息をのんだ。こういうのを見るとさ、まるで人間がこの世界を制覇しているように思うんだけど、やっぱり自然の中に生かされているのだとしみじみと感じる。

そんな大自然を感じている私。頂上に着いたので写真撮影を楽しんでいると、フランス人Aが近づいてきて、「こんなこと言うのもなんだけど。写真なんか撮ってないで、体全身で自然を感じなさいよ。」と言ってきた。
いや、余計なお世話だよ。っていうかあんたも写真散々撮ってたのに何言ってんの?と内心腹が煮えくり返る。
そもそも英語ガイドけど私が通訳するよってツアー参加するか迷っているとき言ったのに、まったく通訳しないじゃん。っていう怒りもたまっていたもんで、完全なる無視。私はなんて子供なの?!と思いつつも彼女たちの主張の強さにほとほと疲れていたのだ。というのも、それまでにガイドに対しても、レストランに対しても意見を大きく主張し、絶対に自分の考えは間違っていないという主張を繰り返し、長時間の口論をさんざん繰り返していたのだ。
まー相手にする方も相手にするほうだけど、楽しく旅をしたかった私にとっては、ずっと口論を聞かされ続けて2日目、もういい加減にしなよ。とか思いながらあきらめていたのだ。どうせもう一生会わないし、私は目的地のシェアをしているだけなのだ。なんて思ってたら私にまで向かってきた彼女の主張。
「知らないよ。」
「旅に来て写真撮って何が悪いんだよ。あんたに迷惑かけてないよ。」
と怒りあらわにしてしまった。大人げない。。。

旅仲間とは不思議なもんで、10年以上前にカンボジア旅で一緒に過ごした別のフランス人の子はいまでも仲いいし、8年ほど前の北欧旅フィンランドで1日だけ一緒だったトルコ人の子も日本に遊びに来てくれたり、メッセージのやり取りが続けていている。旅で出会って数日一緒に過ごしただけど一生の友達になることもあるし、1週間以上一緒に過ごしても、連絡先も交換しないときもある。
不思議だ。これはウマがあう、合わないの話で、一人旅の時はだいたいほかのツアーに参加することが多いので、メンバーによって旅のクオリティーの良さが変わってくる。これは完全に私の主観であるが、今回はウマが合わんなーなんて思いながら、、まー楽しい時だけ楽しむことにした。
まーそんなこんなで、ツィンギーの頂上での謎に責められて私も一瞬不機嫌になっちゃって無言。。。
あとあと考えてたんだが、日本人は調和を大切にする文化である。しかし彼女の育った環境は意見を主張することが正しいとして教わってきたとしたらきっと悪気はなかったのだ。と思い、機嫌を取り戻す。楽しみにしていたツィンギー観光がなんだかちょっぴり後味悪く後にし、昼食を食べに行く。またしも今日もポテトと山盛りご飯、でもちょっぴり豪華!野菜の盛り合わせもあって嬉しかった。

画像16

またランチでも言い合いが始まった。笑

いたって当の本人達はまじめに話し合っているので、その真剣なまなざしはもはやかっこよく見えてきた。

画像17

そしてこの日はホテルに帰ってのんびり過ごす。
この次の日まさかの出来事が起きるとも知らず。。
目的の世界遺産にも行けて、ホクホクとした気持ちで一日を終える。

つづく。


マダガスカル人の凄さについて

夜になると街灯もなく町の明かりもまったくないので漆黒の闇に包まれる。
普段、電気のある生活をし、便利なものに包まれてぬくぬく生活している私は全く持って漆黒の闇では目の前が真っ暗になるんだけど、彼らの目には全てが見えているようだ。マダガスカル人の彼ら達は、漆黒の闇なのに、木に止まっている小さなカメレオンを次々に発見して教えてくれたりする。あとのウォーキングサファリでさらにその身体能力の違いに愕然とさせられるのだが、同じ人間なのに、なんでこんなに身体能力が違うんだよ!!と思うほど、自分の身体能力の低さに悲しくなる。

おそらく電化製品とか画期的なものに甘やかされている私たちは身体能力という大事なものを失いつつあるのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?