My Tinder History #6覚醒
◆世界中でコロナウイルスが蔓延し始めた頃、私達は家で過ごす時間が増えましたね。
それに伴い、Tinderの使用時間も増えました。
やりとりをしていた人達の1人と、緊急事態宣言下ではありましたが実際に会うことになりました。
新杉田の商店街にある居酒屋で彼は一滴もお酒を飲みませんでした。
私が、自分に自信がないことや、その人と会った時の印象が冷たかったと伝えるや否や、隙をついてくるかのように言葉選びや表情が変わりました。違和感溢れる気味悪い笑みを浮かべ、私の容姿を褒め始めたのです。
弱いところを見せて、「獲物得たり」という感覚になったのでしょうか。
好奇心のままに、彼とホテルへ向かいました。
その人は、私にキスをして「こんなに噛み合わないキスをしたのは初めて」と言いました。
でも、初心な感じがして良いとも言ってくれました。
それがきっかけとなり、彼の中のスイッチがonに切り替わったのでしょう。『鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス』
彼はわたしの🐱を舐め続けること約1時間。なかなかイクことができません。
彼は端正な小顔で、とても線の細い身体をしていました。俳優で言うと錦戸亮さんや清水尋也さんのような影のある雰囲気を纏った人です。そして、普段は高校生に物理を教えているのです。
そんな冷たくてニヒルな男が、私をイカせたくて労を費やしている。なんだか興奮すべきシチュエーションに思えて、それ故🐱は大洪水でした。
しかし、到達すべく所までは到達することはありませんでした。
彼は別れ際に修行を積みなさいと言い残し去っていきました。
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