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【不登校】もう学校に行かなくていいと言えた日

 

青白い顔をしてうつむきながら
トボトボと学校に向かう娘
 
窓から手を振って見送りながら
 
なんでこんなつらい思い
しなきゃだめなんだろう
とわたしは思っていた。
 

子どもが学校に
行かなくなるかもしれない
という不安で
崖っぷちに立たされているような
気分になっていた。
 
 
でも学校に行かなければ
単位が取れなくなる
単位が取れなければ卒業できなくなる
という恐怖から抜けられず
 
 
「きっとテストがあるからだね」
「たぶん部活の大会が近いからだよ」
と自分で納得する理由を見つけては
 
それを乗り越えれば
また元気に学校に通えると
信じようとしていた。
 
 

そんなある日
なんとか登校した娘が
学校から帰ってきた。
 
玄関に入るなり
カバンを背負ったまま
倒れ込み
泣き崩れた。
 
何も言わないけれど
限界がきているのがわかった。
 
 

学校へ行くことが当たり前だと
信じて疑わなかった
わたしの固定観念はここで崩れた。
 
 
「もう学校に行かなくていいよ」
 
 
娘を抱きかかえながら
もう学校へは行かせてはいけない
と硬く誓った。
 
 
今、守らなければならないのは
娘のいのち
 

こんなにボロボロになるなら
学校に行く必要はない
 

先のことはわからないけれど
娘が笑顔を見せてくれるまで
学校のことを考えるのをやめよう
と決心した。
 
 
 

それから1年ほどして
いろいろありながらも
通信制の高校に入学することが
決まった。
 
とはいっても試運転の段階なので
ゆっくりしたペースで
途中で止まることもあるけれど
 
このまま進んでいけるような
気がしている。

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