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【不登校】通信制高校の面接で凹んだ親子




1校目の面接で


 
「どうして高校を辞めたんですか」
 
そう質問された娘は
ポロポロと涙を流し
言葉につまりながら
小さな声で答えました。
 

わたしが助け船を出そうとすると
「お母さんは黙っていてください」
と言われ
わたしまで泣きそうになりました。
 
 
高校を休み始めてから1年
やっと動きだそうとして
面接を受けに行った通信制高校で
受けた洗礼でした
 
 
 
 
もちろんわかります
必要な質問であったことは
 
本人の口から
高校を辞めた理由を聞くのは
面接する側にとっては重要なこと
なんでしょう。
 
優しくしてほしいとは言わないけれど
何か悪いことをして責められている
ような気持ちになって
 早くその場から立ち去りたかったです.

 
 
不登校の子が通っている学校だから
大丈夫だと思っていたけれど
そうではなかったようです。
 

それから少し時間がたってから
気づきました
 
やっぱり当事者にしか
わからないんだなって
 
通信制高校を選ぶ子どもが
そこに行き着くまで
どれほどの時間をかけて
どれほど悩んだか
 
面接に行くのにも
何日も前からドキドキして
不安でいっぱいになりながら
やっと一歩を踏み出せたってことは
 
本人と親にしかわからないんですね
わかってもらえると楽観的に考えて
いたわたしが甘かったです。

 

2校目の面接で


 
数日後、別の通信制高校の面接に
行きました。
 

前回のことがあるので娘はもちろん
わたしまで緊張してましたけどね
 
でもその学校で対応してくれた先生は
あの時と同じく
「どうして高校を辞めたんですか」
と質問をしましたが
 
ゆっくりと話を聞いてくれて
娘も少しは落ち着いて話すことが
できたので安心しました。
 
 
今はオンラインの通学も可能で
以前より通信制高校も多くなりましたが
スクーリングのことを考えると
どうしても近場を選ぶことになるので
選択肢としては限られてしまいます
 
娘の場合は後で面接を受けたほうの
学校に入学することにしました
順調に続いています。
 
 

「不登校」という言葉がなくなる日
 


不登校に対する風当たりは
まだまだ強いです
「不登校は甘えだ」と言う人もいます
 
でも本当にそうなんでしょうか?
 
少なくともわたしが関わった生徒や
娘を見ていても

甘えているというよりはむしろ
自分自身に厳しい子が多いのでは
ないかと思います。
 

勉強や人間関係にずっと耐えて
そのストレスを解消することができず
こらえきれなくなって
どうしようもなくなって
不登校になったのではないでしょうか。
 
 
学校が合わなくて心と身体が
反応してしまう子どもが増えている
ということです。


わたしが親として子どもに伝えてきた
学校や教育の価値観は
もう音を立てて崩れていっているように
感じます。
 

どちらかが正しくて
どちらかが間違っているのではなく
SNS時代に育った世代に
合った学び方が尊重されることを
願います。
 
 
「現在不登校」や「元不登校」
の人たちが大人になって
それぞれの人生を豊かに歩んでいる
ことが伝わっていけば
「不登校」に対する見方も
大きく変化していくでしょう。
 

「不登校」
という言葉がなくなる日が来るのが
わたしの願いのひとつです。

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