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娘の不登校が気づかせてくれたこと
完全に学校に行かなくなる前の、5月から6月までの時期が一番つらかったなあ・・・。
思い出すのもしんどいです。
親のわたしでさえ、これほどの思いをしたのだから、娘はこの何十倍も苦しかったはずです。
「不登校」は「負(ふ)登校」なのかっていうぐらい、悪いイメージしかないですよね。
たしかに、10年前よりは不登校に対する世の中の風当たりも、少しはやわらいでいるように見えますが、
それでも、「ウチの子不登校だったんだよね~」なんて軽く言ったつもりでも、相手は「え?大丈夫なの」って深刻になってしまうことも、珍しくないです。
でも、わたしが娘の不登校から学んだことは決して悪いことばかりではありませんでした。
むしろ、不登校になってくれたから、わかったことがあると思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1715697627449-pxFUw5Oz8v.jpg?width=800)
日中、外に出れば誰かに会うかもしれないという不安から、外出することが難しかった時期。
車移動なら大丈夫だからと、
娘と2人で目的地を決めずにドライブに行くことがありました。
「次は右折?左折?」なんて言いながら、あてもなく車を走らせることもしばしば。
わたしは運転席、娘は後部座席に乗って、それぞれ前を向いているので、面と向かっては話せないことも、なんだかしゃべってしまうから不思議です。
娘は、その時ハマっていたアイドルグループの話やマンガの内容など、とりとめもなく話してくれました。
本当は、これからのこととか、たくさん聞きたいことがわたしにはありましたが、
そんなことを口に出せるはずもなく、モヤモヤする気持ちをおさえながら、
どうしたら娘の本音が聞けるのかを考えていたので、
ちょっとした会話の中から
「へえ、そんな風に考えてるんだ」
とあらたな発見をすることができました。
この2人だけの空間は、かけがえのない思い出になりました。
そして、わたしが知らないうちに、娘はずいぶん成長していた、ということにも気づきました。
どうしても親は、子どもが幼い頃のイメージから抜けられずにいますが、
思春期になれば、もう親とも対等です。
自分の子どもだからこそ、その存在を尊重しなければならないと改めて気づくことができました。
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