見出し画像

アンジャッシュ渡部似のパイロットに持ち帰り打診された話。

あんりちゃんです。

今日は、先日発生した『アンジャッシュ渡部似のパイロット』に持ち帰り打診された話を書きたいと思う。

上京してから早10年が経ち、最後の独身生活を都心で過ごしたいという思いから、誰もが思い浮かべるお洒落タウンの近くに住んでいる。
そこにはイタリアンや和食、バーなど、食べログ3.5以上の有名店が揃い、独身なら誰でも一度は住んでみたい場所の一つだ。

『あんりちゃんの家の近く、美味しいお店たくさんあるし、○日はそこで飲もう』

女友達Aは、私と同じく婚活をしている学生時代からの友人だ。
きつね顔のクールな顔立ちをしている。

いつものように、ワインバーで2人で婚活について語り合っていたところ、A宛に一通のラインが届く。

『今何してるの?』

LINEで暇な男が一斉送信する例のやつだ。

A『近くに住んでるパイロットから連絡きたわ〜!一緒に飲んでみる?』
あんり『まあ大人数のほうが楽しいしね』

時計は22時をまわっていたが、パイロットが合流することになった。

『ごめんね〜!こんな遅くに!はじめまして』

爽やかに現れたパイロットを見て、『アンジャッシュ渡部』に似ていると思った。
ここから渡部と呼んでいくことにしよう。

あんり『アンジャッシュ渡部に似てるって言われませんか〜?笑』
渡部『あ〜!よく言われる。あんなニュースが出てから逆に開き直ってめちゃくちゃ渡部に似てますアピールしてるわ!』
A『ウケる〜』

三人でシャンパン、白ワインを一本ずつあけた。
私とAは酒豪である。
テンションはあがってきたものの、3割くらいの酔い具合だった。

店員『すみません、そろそろお店が閉まるお時間です』
渡部『会計しよっか!』

サッ

渡部はスムーズに財布を出し、会計を済ませた。

あんり『私たちも払いますよ!わざわざ来てもらったんで』
渡部『いいよいいよ〜俺のが年上だしさ!奢らせて』
あんり『ありがとうございます。ごちそうさまでした』

Aは近所ではないので、電車で帰宅することになった。

A『また飲みましょう〜!楽しかったです』
渡部『三人でまた美味しい店開拓しよう!』
あんり『ばいばーい!!』

Aの姿が見えなくなった。

渡部『あんりちゃんの家ってどっちなの?』
あんり『こっちです。歩いて10分くらいですかね?てか、渡部さん。家の方向逆でしたよね?』
渡部『そうそう〜!でもあんりちゃんともう一杯飲みたいなって』
あんり『えー。今0時超えてるんで空いてる店ないですよ』
渡部『まあいいからいいからっ!あんりちゃんの家の方面で探そう』

仕方なく、私の家方面に歩いて店を探すことになった。

あんり『やっぱり空いてないですね〜。明日朝早いのであきらめましょう!!(キッパリ)』
渡部『え〜でもさ〜。俺の家のほうで店探さない??たぶん空いてる店ある!』

来た道を戻り、またお店を探すことに。
この時点で『帰りたい。歩かせすぎだろ』と思っていたが、お口はチャックしておいた。
そんな時、渡部が動きに出た

渡部『俺さ、さっき言ってなかったんだけど、パイロットなんだよね』
あんり『へ〜!そうなんですね!』
渡部『みんなに信じてもらえないんだけどさ、これ見てよ』

突然、渡部が操縦席の動画を見せてきた。
たしかにパイロットなのかもしれない。
しかし、持ち帰れるか持ち帰れないかの瀬戸際で、パイロットアピールはダサすぎるのではないだろうか。

あんり『え〜!すごいですね!でも渡部さんの顔が映ってないから本物か分からないですねw』
渡部『ほんとだよ〜!みんな信じてくれないんだよね!ところでお店このへんになさそうだからタクシーで上のほう行こうよ』
あんり『え〜!せっかく家の近くにいるのに遠ざかりたくないですwww』
渡部『ダメだったら戻ればいいじゃんっ』
あんり『え〜〜』

そうこうしているうちに半ば強引にタクシーに押し込められたあんり氏。
着いた先には、高そうなギラついたマンションがあった。

渡部『ここ俺の家!空いてる店ないし俺んちで飲もうよ』
あんり『え〜。家は無理です(即答)』
渡部『なんもしないからさ』
あんり『なんもしないって言う人だいたいなんかするんで嫌です』
渡部『すぐ帰すからさ』
あんり『すぐ帰すって言う人だいたいすぐ帰してくれないんで嫌です』

そんなグダを続けたところ、なんとか諦めてもらえた。

あんり『じゃあ私タクシーで帰りますね〜!また飲みましょう!!!』

深夜1時に颯爽とタクシーで自宅に帰った。

この経験から読者の皆さんにお伝えしたいことは、『瀬戸際でのスペックアピールはダサいからやめておけ』ということだ。
パイロットだろうが塩顔イケメンの渡部だろうが、知らんがな。
一気に萎える行動だ。

翌日、渡部からは『昨日はありがとう!すごく楽しかったです。家も近いしまた飲みましょう』と良い人風のLINEが届いていた。
きっと、実現することはないだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?