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「1Q84」とそのメモ

社会人1年目となる2021年に、村上春樹の「1Q84」を読んだ。
以下はその当時、各章を読み終えるごとに綴ったメモである



1Q84
・青豆
殺し屋
得意科目は歴史

・川奈天吾

・小松
文芸誌の編集者

・ふかえり
17歳 高校生

・タマル
柳屋敷の使用人 男
青豆とお互いに好意を抱いている
女主人に忠誠を誓っている

・女主人
柳屋敷の家主

・アザミ
エリとは常に一緒
空気さなぎを書き起こした人物
戎野先生の娘

年表
81年 山梨県系と過激派の間に激しい銃撃戦
   「あけぼの」による
 10月12日 NHKの集金人である芥川真之介(56)が当時大学生の田川明(21)を殺害
田川明は剣道の経験者

・最初の章をいくつか読んで、登場人物や年表をいつでも見られるようメモの頭に置いていた。
・天吾のプロフィールが一切抜けているのは、序盤であまり言及がなかったからと記憶している。
・タマルと青豆って好意持ってた?読み違えの可能性あり
・なんとか年表を作ろうとしていたが、断念。ここはそんなに重要じゃなかったのでサッサと読み進めるべき

芥川真之介と田川明の部分は絶対伏線やと思ってたけど、全然無意味でした

1章 青豆
・高速道の渋滞に巻き込まれ、タクシーに乗っていた青豆は車から降りる
「ヤナーチェック」「シンフォニエッタ」

・東京の高速道路にもタクシーにも馴染みが無かったため、なんの説明にもなっていない

「ヤナーチェック」「シンフォニエッタ」はカッコつけるために聴き、自分に酔うなどした

2章 天吾
・一歳半の時、自分の母親が父親ではない男に乳首をすわせている景色を覚えている。文芸誌の編集者の小松から、「ふかえり」という新人作家が書いた「空気さなぎ」という小説を書き直さないかと打診を受ける

・当時も「さいあく〜」と思いながら読んでいた

新人が書いた小説をセミプロがリライトすることってほんまにあるん?

3章 青豆
・警察官の服装が違うことに気づく
・一人目、深山を殺害する

・こんな序盤に伏線出てたの
・必殺仕事人みたいでカッコよかったのでこの路線を突き進んでほしかった

堺雅人が主演してた「JOKER」も面白いです。特に決めゼリフ

4章 天吾
・ふかえりに会う

・顔合わせしただけやったので書くことが無かった

「深津絵里」ではない

5章 青豆
・仕事のあと、バーで男を誘う
・青豆は禿げで頭の形が綺麗な男が好み
・自分の知らないニュースがあることに気づく

・禿げてるけど頭の形が綺麗じゃない牛河が終盤に登場する伏線だったのかも

「8番出口」のおっさんとかタイプやろなぁ

6章 天吾
・ふかえりと電話
・合わせたい人がいるとのことなので、約束をとりきめる

・話し方が特徴的やった気がする
・「こっちのパートは話進むの遅いな」と思ってた

「約束をとりきめる」なんて言い回しは自分からは生まれないので、本文コピペの可能性あり

7章 青豆
・柳屋敷にて、タマル、女主人と会う
・男に不幸な目に遭わせられた女性を保護する施設?
・青豆は加害者の男を殺害する役割か?

・青豆以外にもいろんな殺し屋が出てきて欲しかった
・タマルは「オデ・・・ゼンブ・・・クウ」みたいなビジュアルで脳内補完されていた(ハガレンのグラトニー的な)

伊坂幸太郎みたいなコミカル加減で殺し屋たちのスピンオフ読みたい

8章 天吾
・ふかえりと会う

・天吾パートの進みが遅く、青豆パートの方がおもろかったので読むのがしんどかった

第一挫折ポイント

9章 青豆
・図書館で81年について調べる
10月12日 NHKの集金人である芥川真之介(56)が当時大学生の田川明(21)を殺害
田川明は剣道の経験者
青豆のいる世界を1Q84と名づける

・この章を読んで、冒頭の年表を作るに至った
・NHKの集金人も繋がりあるんやろなぁ

誰と共有するでもなく「1Q84」を命名できる度胸に脱帽

10章

 天吾
・ふかえりの保護者である戎野先生とであう
エリの父親(深田保)とは友人関係
深田保、「タカシマ塾」に入る
タカシマ塾‥農業で生計を立てる組織。完全な共同生活を営む
やがて、タカシマ塾の中で派閥ができ、深田保は片方のリーダーに
深田保率いる派閥が、山梨の過疎の村を拠点にする
深田には謎の資金源があった
1974 深田率いる派閥が「さきがけ」と呼ばれるようになる
さきがけ、穏健派と武闘派に二分
1976 武闘派が「あけぼの」という名を持つ
山梨での銃撃戦は「あけぼの」によるもの

・多分モデルとなった団体があるんやろなぁと思ってたけど、自分の学が乏しいため考えるのをやめた
・「さきがけ」「あけぼの」がすぐ混同する。ネルフとヴィレみたいなこと?

ドラマ「ガリレオ」のシーズン2第一話にも、謎の宗教団体が登場してた

11章 青豆
・インストラクター時代の話
女主人とそこで出会う
殺し屋になったのは女主人と会う前?
バーで警官のあゆみと出会う
2人で結託し、男性客に声をかける

・「殺し屋になったのは女主人と会う前?」とあるが、めちゃくちゃ誤答
・殺し屋しながら警官と遊んだり、男を手玉に取ったりと、青豆パートは読み応え抜群

こっちはハリウッド映画にもできそう

12章 天吾
1981 「あけぼの」が壊滅
アザミ
エリとは常に一緒
空気さなぎを書き起こした
1979「さきがけ」が宗教法人に
帰りの電車で向かいの席に親子が座る
日傘を持った母親と救いを求めるような目をした少女
その少女の目を見て、天吾は小学生3.4年のクラスメイトを想起する
クラスメイトの両親は「証人会」という宗教団体の信者
母親に連れられて布教活動をしている
父親のNHKの集金に連れられる天吾と表裏一体の関係

・もう年号とか歴史の話はやめてくれと思っていた。
・この時は「証人会の娘=青豆」のレベルまで考えられてなかった。もっと読解力あれば楽しめたかも

この示唆的なアイテムとして登場した親子はどうなっていくの

13章 青豆
男性客に声をかけた翌日から
老婦人の所へストレッチを施術しに行く
青豆の過去編
大塚環は唯一の友達だが、夫のモラハラが原因で自殺してしまった
初めて殺したのが環の夫

・青豆の複雑な幼少期を知った後だと、大塚環の存在がどれだけ大切だったかわかる
・復讐に走った動機も納得

殺し屋の過去編は王道で好きな展開

14章 天吾
小松と戎野先生は面識がある
天吾の過去編
幼い頃から聡明
父親からは疎まれていた
数学や読書で現実逃避
打楽器の才能がある
ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」を
弾いたことがある
親と喧嘩した時、止めてくれた恩師がいる
名前が思い出せない

・ここでも「シンフォニエッタ」登場
・天吾も青豆も天才キッズすぎ
・この「恩師」って後から出てくるんやっけ

打楽器といえば「のだめカンタービレ」の真澄ちゃん

15章 青豆
家は貧しくないが過度な節約
あゆみとディナー
10代の時に好きな人がいた
千葉の市川で小学三年生と4年生だけ同じクラス
5年の時に転校した
生きていれば29~30
26歳に転機があった

・「あー!!」てなった最初のポイント
・心に飼ってる三塁ランナーコーチが腕ぶんぶん回してた

「生きていれば」は生きていがち

16章 天吾
ふかえりと記者会見の準備

・天吾パートとはすこぶる相性が悪かったのだと推測できます

17章 青豆
女主人との出会い
それぞれの秘密の共有
アパートで匿われた少女、つばさ
その面倒を見る人、佐恵子
つばさには子宮が無い
「リトルピープル」

・後半に向けて謎を敷いている時間
・おそらく「リトルピープル」が初めて出てきたようだが、メモとしてはあまりに乱暴。

メモに単語だけ書くのはやめましょう。見返しても理解できません

18章 天吾
記者会見の後
戎野先生の目的
ふかえりをメディアに晒すことで、
両親に注意を向けさせる

・ほぼふかえりパート

ひらがな4文字の「ふかえり」がいろんな単語に空目する

19章 青豆
つばさをレイプしたのは、「さきがけ」の
リーダー(つまりふかえりの父親?)
他にも同じ被害を受けた少女が居る
リトルピープルがつばさの口から出てきた

・少しずつストーリーが繋がってきた
・青豆がめちゃ主人公

20章

天吾
ふかえりを自室に泊める
本の読み聞かせ
ふかえりに好意?

・無自覚に恋愛へ発展しちゃう男性キャラは村上春樹作品のレギュラー
・ふかえりは「魅了」持ってそう

男性主人公はだいたいスカしてる

21章 青豆
「さきがけ」のあれこれ総まとめ

・見返すつもりの無いメモ

ストーリー的に必要な章やったんたろなぁ

22章 天吾
ふかえりが行方不明に
戎野先生とも連絡がつかない

・保護者責任あるぞ天吾

行方不明と音信不通はニコイチ

23章 青豆
あゆみは幼少期、兄と叔父に性的虐待を受けていた
保護アパートの犬が死んだ
内側から爆発したような
肉片が散り散りに

・この痛々しい描写はなんやったん

これは「犬が死ぬ作品」として記録されています

24章 天吾
ふかえりからの音声テープが届く
無事であり、望んで身を隠していること
「リトルピープルのことを字にしたことでリトルピープルは腹を立てているかもしれない」
天吾が執筆中の小説
月が2つある

・小説の世界が現実になっちゃった!の巻

この記事もリトルピープルを字にしています

第一巻終了のためここまで!


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