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【Museum①】国立科学博物館@上野

退職に伴う有給消化期間の楽しみとして、
都内の博物館・美術館を巡ってみることにしました。

気になっていた「ぐるっとパス2024」を購入したので、
その対象館が中心となります。


第1回:国立科学博物館

去年のクラウドファンディングでも話題になった、
日本が誇る科学博物館です。

学生時代、大学パートナーシップ制度で
無料入館できたので、たびたび訪れていました。

2022年の宝石展の際に
常設展で古生物の化石に出会い、
今も古生物熱が続いています。

再会に行きましょう。


最寄りはもちろん上野駅。

昔はここの公園口前に道路が走っていて、
改札出たらまず信号を渡る必要がありましたが、
2020年に道路が分断されて歩行者フレンドリーになりました。


科博の入口までは地味に遠いです。

写真(昼撮影)の青空からも伝わりますかね、
ちょっと屋外にいるだけで暑さにやられそうな気温です。


科博は、ぐるっとパスの特典で
100円引き(630円→530円)になります。

入場無料になるところも多いのですが、
やはり懐事情が厳しいんですかね…


さて、今回の訪問の一番の目的は、
古生物の化石を堪能すること。

入口の日本館を抜けて、
地球館の B2F を目指します。


地球館

お目当ての三葉虫コーナー。

大小さまざまな三葉虫がお出迎えしてくれる、
たまらんコーナーです。


三葉虫コーナーの展示の全体像を眺めてみると、
知らない種名がたくさんあることに気づきます。

それもそのはず、
三葉虫は 22,000種以上が確認されている、
多様な生物群です。

約2.5億年の歴史があることに加えて、
硬い外骨格が化石として残りやすいので、
研究が進んでいると思われます。


学研の古生物図鑑を持っていますが、
図鑑に載っているのはほんの一部。

捕食者から身を守るために、
カタツムリのように突き出た目を持ったり、
ダンゴムシのように丸まったり、
外骨格にトゲを備えたりする種も現れます。

右下に写っているワリセロプスに至っては、
カブトムシのような三叉槍を装備してます。
(防御用かどうかは不明で、濾過食のための器官の説も)

いやホントに奥が深い。


デボン紀の覇者、ダンクルオステウス。

全長 8m と言われていましたが、
最近の研究では 3~4m だとされています。

いずれにしても、勝てる気がしない。


そんな感じで古生物を堪能したら、
別の階もざっと見に行きます。

科博の展示量はハンパじゃないので、
1日ですべてを見るのは不可能だと思った方がよいです。

今回は、B1F(恐竜)とB3F(自然のしくみを探る)は
チラ見に留めて上に行きました。


1Fに「工業黒化」なる興味深い展示が。

産業革命後、木の樹皮が汚染されて黒くなったので、
白い蛾が捕食されやすくなり、
黒い蛾が残るようになった、という話です。

人間が自然を破壊している、なんて叫ばれてますが、
自然の集合知は人間の営為よりもはるかに賢い、
と思わされます。


地球館で私が必ず見るのが、2Fにある万年時計。

東芝の創業者・田中久重の手による、
技術・芸術の粋を極めた一点ものです。

最上部には太陽と月の模型が周り、
その下の六面には時刻・曜日・月齢などが表示される、
便利なアプリが大量にインストールされたガラケーみたいな時計です。

復元した現代の技術者も驚嘆するレベルで、
文書記録が残ってなかったら
間違いなくオーパーツ案件ですね。

また、技術だけでなく、
螺鈿や七宝が用いられた装飾も美麗。

科博に行ったら、万年時計は必見です!


同じく地球館 2Fにて、計算器の展示。

計算器本体に劣らず、
来歴や当時の広告が興味深かったです。

商品名を横文字にしたら売れたとか、
今に続く舶来品信仰を感じますね。

「覚醒せよ!新時代に」ってコピーからも、
手計算から計算器に移行するにあたって、
反発する層が少なからずいたことを想像しちゃいます。


地球館 3Fには、みんな大好きパンダさんもいます。

こちらは上野動物園で飼育されていた、
フェイフェイとトントン。

1Fにはホアンホアンもいます。

かつて特別展示でリンリンの剥製も展示されていましたが、
今はどちらにいらっしゃるのやら。


また、3Fの一角は
「親と子のたんけんひろば コンパス」となっており、
子どもが喜びそうな楽しげなスペースです。

ところどころにリアルな動物が置かれていて
科博らしさもあります。


地球館を満喫したら、
再入場手続きをして外で昼食をとり、
日本館に戻ります。

出口付近にポケモンのマンホール発見。


日本館

日本館に入ったら、まず上を見上げてほしい。

ドーム型の屋根と、ステンドグラスが美しいのです。

展示に目が行ってしまいますが、
日本館は建築物としても十分楽しめます。


地球館にだいぶ長居してしまったので、
今回は日本館はさらっと。

日本館で外せないのは、1F南の和時計コーナー。

地球館でも万年時計を推してましたが、
不定時法に対応した日本の時計技術は圧巻なんです。

時を計り、時を知るための営みの尊さに
思いを馳せちゃいますね。


日本館 3F北には、三葉虫と双璧をなす古生物、
アンモナイトの展示もあります。

ニッポニテスと名のついた種があるほど、
日本はアンモナイトの一大産地です。

北海道三笠市の博物館とか、
いずれ行ってみたいですね。


といった感じで、
日本館はしっかり見れずタイムアップ。

次は娘たちを連れて来たいものです。


科博雑記

ちなみに、夏休みに入る前の校外学習なのか、
幼稚園~中学生まで
子どもの団体がわんさかいました。

夏休みに入ると混雑すると思って
7月上旬を狙ったんですが、
夏休みに入ってからの方が空いてた説あるな…

展示と静かに向き合える環境を求めてましたが、
かなり騒がしい環境でした。

とはいえ、彼らの会話を聞いていると、
友達に流暢に説明してる小学生もいたりするんですよね。

博物館を訪れた経験が、
子どもたちが興味を広げる・深める場として
機能していたらいいなと思ったり。


おまけ:東京文化会館

駅に戻りがてら、東京文化会館にも立ち寄りました。

お目当ては、こちらの赤い螺旋階段。

『いい階段の写真集』で紹介されていて
気になっていたので、訪問できてよかったです。

映える写真が撮れます。


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