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知財業界でコンサルタントとして独立する④-1人会社の良い点・悪い点-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

これまで3回お送りしてきた知財業界でコンサルタントとして独立するシリーズですが、今回のテーマは「1人会社の良い点・悪い点」です。

たまにクライアントから「イーパテントって何人でやっているんですか?」と質問されることがあるのですが、イーパテントは私1名で運営しています。

なので、分析プロジェクトも基本的に1名で全部やっています。

”基本的に”とわざわざ書いたのは、ごく稀に特許公報の読み込みを外部の方に協力いただく場合があるからです。といっても、第三者委託契約についてはクライアントの了解を取る必要があるので、了解をいただいた上です。

とはいえ、外部の協力を仰ぐケースはほとんどなくて、公報読み込みを行う場合であっても、1人で私自身が全件読んでいることの方がほとんどです。

もちろん、決算などアカウンティング関係については私自身ではできないので公認会計士・税理士事務所と顧問契約を結んでいます(やろうと思えばできるのかもしれませんが、餅は餅屋で専門家にお任せしています)。

そんな前提を踏まえて、「1人会社の良い点・悪い点」について述べていきたいと思います。

1人会社の良い点

1人会社の良い点はいくつかありますが、一番の良い点を挙げるとすれば

自由度が半端なく高い

ことに尽きると思います。

前職、ランドンIPのときは日本オフィスを統括していましたが、アメリカ人の上長がいて、すべて自分1人で決定できたかというとそうではありませんでした。

今は1人ですので、何をやるにも、何を決定するのも基本自分自身の判断で出来ます。

2年に1回イーパテントYoutubeチャンネルに登壇いただいた方々をお招きしてゲスト交流会(参加費無料)を開催するのですが、他の方と共同で会社運営していたり、部下がいたら(おそらくですが)「こんなところにお金を使うのか?」、「パーティ開催するぐらいなら自分たちの給料を上げて欲しい」という意見が出てくると思います。

パーティに限らず、出費が伴うような本や各種備品(パソコンなど)の購入も自由に決めることができるのもメリットだと思っています。

自由度につながりますが、自分自身のスタイルに合わせて仕事ができるのも大きなメリットだと思っています。

私自身は家で仕事できない(すぐにサボってしまう)ので、オフィスで仕事したり、喫茶店で仕事したり、ホテルで仕事したり、と場所を変えて仕事をするのですが、組織的に働いていると、なかなか自分自身のスタイルで仕事をするのは難しいのではないかと考えています。

当然、そういういろいろな場所で仕事する際にお金が必要になりますが、それも上述の通り自分自身の裁量で決めることができます。

1人会社の悪い点

1人会社の悪い点の1つ目は、良い点と表裏一体ですが

自由度が半端なく高すぎる

ことでしょうか。自由度が高い分、自分自身を律して働かないと、いくらでもグダグダしてしまいます。

2点目は、1人だと急な休みを取りにくいということがあります(仕事がなければお休みモードですが)。

特に体調を崩してしまった場合、少し前であれば新型コロナウイルス感染症に罹ってしまったりすると、納期等でクライアントに迷惑をかけてしまいます。

複数人で仕事をしていればバックアップ体制を取ることができますが、1人だとバックアップ人員がいないので、体調管理は非常に重要なポイントだと思います。

幸い、私の場合、お酒は好きだし、タバコも吸い、運動はほとんどしないのですが、風邪を引くこともあまりなく、体は頑丈かつタフなので、親には感謝しています。

最後、3点目は話し相手がいない、ということが挙げられます。

これは人に依ると思いますが、別に話し合いていなくても寂しくない、というのであればデメリットにはならないと思います。

私は人と話すのが好きなので、独立起業した際に、家族以外で常時話す人がいないけど大丈夫かな・・・と思いましたが、結果的にはX(旧Twitter)やFacebookなどもあるし、不定期で友人・知人と飲む機会があるので、それほど寂しいと感じたことはありません。

私自身あまり仕事の悩みがないので、その悩みを人に相談したいという欲求がないのも、あまり寂しさを感じない一因かもしれません。逆に悩みを人に聞いてもらいたい、相談したいという方は1人だと結構寂しいかもしれません。

イーパテントは採用しないのか?

以上、1人会社の良い点・悪い点について述べてきましたが、最後に「イーパテントは採用しないのか?」について触れておきたいと思います。

結論から言うと、

イーパテントでは採用はしません

イーパテント”では”、と”では”をつけたのは、2つの意味があって、1つ目は文字通り、株式会社イーパテントというのは私1名の会社であって、株式会社イーパテントの従業員を採用する気はゼロという意味です。

ただ、本当に採用をしないのか?というと、そうではありません。

一応、イーパテントのウェブサイトの方で採用情報だしています。
https://e-patent.co.jp/recruit/

私が一緒に働きたいのは、私の部下のような形で働く方ではなく、パートナー的に一緒に働ける方です。

そういう方がいれば、株式会社イーパテントではなく、イーパテントの子会社をつくって、その子会社の社長になってもらって、イーパテントと(必要に応じて)一緒に働くことを考えています。

これが2つ目の意味で、イーパテントでは採用しないが、イーパテントの子会社を作って、一緒に働く方を採用する場合はありうる、となります。

ちなみに、イーパテントの子会社社長になっていただけるような方は、自分自身で稼ぐチカラがある方なので、わざわざイーパテントに参画しなくても良いのではないか?と感じるかもしれません。

まさにそうで、独立したい方が候補になるので、わざわざイーパテントで子会社社長になる必要はないと思っています。なので、いつまで経っても1人でやっているというのが実情です。

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