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【特許から見たSDGsグローバル企業ランキング】15.7&15.c 密猟・違法取引防止-2022年更新版-

SDGsのゴール「15.陸の豊かさも守ろう」のターゲットである

15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。

の2つについては密猟・違法取引防止という観点でランキングを作成しています。

特許出願状況・ランキングおよび母集団検索式の利用にあたっては、特許から見たSDGsグローバル企業ランキングの目次ページから「0. 本ランキング情報の利用に当たっての注意点」をご確認ください。

A. 関連するゴール・ターゲット

15.7&15.c「密猟・違法取引防止」に関連すると考えられるゴール・ターゲットとしては以下のようなものがあると思います。

06.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。

これら4つのターゲットについては「06.6&14.2&15.1&15.4 生態系保護」としてまとめて分析を行っていますのでご参照ください。

B-1. グローバル出願トレンド

15.7&15.c「密猟・違法取引防止」に関する特許・実用新案は2002年以降で296ファミリーありました。

全世界のファミリー数推移は以下の通りです(2020年以降は未確定)。

B-2. 主要国別出願トレンド

日米欧中韓および国際出願とインド・ロシア・ブラジルの国籍(優先国)別累積ファミリー数は以下の通りです。

日米欧中韓および国際出願とインド・ロシア・ブラジルの国籍(優先国)別ファミリー数推移は以下の通りです。

B-3. 特許から見た企業ランキング(2002~最新分)

企業(大学・研究機関や個人発明家も含む)ランキングは以下の通りです(出願人・権利者名義の揺らぎを統制していないため、トップ10に同じ企業が複数回登場する場合もあります)。

C. 分析条件

データベースPatbase(検索日:2022年7月22日)を用いて、母集団検索式は

TAC=("ANTI POACHING" OR 密猟 OR 密漁 OR 密売 OR 違法販売 OR 違法取引 OR 違法取り引き) OR (SC=(A01K11/* OR A01K29/* OR G06K9/* OR G08B OR H04N OR H04W4/* OR G06Q OR G16Y) AND FT=(POACH* OR 密猟 OR 密漁 OR 密売)) OR (TAC=(((ILLICIT OR ILLEGAL* OR 不正 OR 不法) W5 (TRADE OR TRADING OR DEAL OR DEALING OR NETWORK* OR TRANSACTION% OR TRAFFICKING OR 貿易 OR 取引 OR 取り引 OR 契約 OR 購買 OR 購入 OR 売買)) W20 (ANIMAL% OR WILDLIFE% OR 動物 OR 野生)))

備考:太字は昨年分から更新した部分

のようにキーワードおよび特許分類を組み合わせて作成しています。

■検索式の記号について
TAC:タイトル・要約・クレーム
FT:フルテキスト
TI:タイトル
SC:特許分類(IPC、CPC、FIなど)
CPC:CPC(欧米共同特許分類)
JCI:FI(ファイルインデックス)
JCT:Fターム
A Wn B:AとBの近傍検索(n文字、順不同)
A WFn B:AとBの近傍検索(n文字、順同)
%:末尾に0-1文字のトランケーション
*:末尾に文字数制限なしのトランケーション



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