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どこまでも通路が伸びる赤い迷宮。地面が光り、闇の中で焚火をしているような空間であった。…
ザァザァ、いつもはマラソン大会に備え、夜中走る人がいる住宅街も、この大雨の中ではいない…
「見て花崎君。この池に以前いなかったイールがいるわ」 小さめの眼鏡をかけた白衣の女性は…
グンマー自治区、東京の北西に位置し、193万人が住む。今だ原始の自然が残り、科学文明を…
前回までのあらすじ 感情集団オキモチーズのアジトに乗り込んだ健一は、ついにボスのドクター…
擬態化装置と現時点の調査地域に関する知識を埋め込む。調査報告しろ。 ── 「こんばんは」…
「箱はボロボロ……だけど中身は無事。一万ぐらいかなー」 「鑑定するのは後で、車に運べよ」 「急ぎじゃないし、じっくり見させて」 急ぎじゃない、といわれてもやってることは、泥棒だ。さっさと終わらせたい。ヒロのおかげで、玩具の価値がわかったとはいえ、一人で運搬は骨が折れる。 「そういえば、何で放置されてるんだろうな」 「ブームに乗ろうとして、大量に買ったが、ブーム終了で売れ残ったって感じかな。種類的にも、そういうの感じさせるし」 売れ残りが、今はプレミアか。所有者が知
朝はセーラー服のおっさんが駅へ向かう。あの姿で職場に向かっているのか? 昼頃には覆面集団…
「デカイ福袋買ってきた!コレ3000円だぜ!」 ゲーム機本体が入ってるような大きさだった…
「タイヨウちゃん、その人死んでるよ」 タイヨウちゃんは、寂しそうな顔をして俺に振り向く。…
一体どれくらい歩いただろうか。どこまで行っても先が見えぬ、荒野。 訳の分からぬまま、近く…
「これ見てくれよ。太田。」 山川が漫画を差し出した。キャラクターの名簿が載っているおまけ…
一人の力士が前に出る。これから一人相撲がはじまるようだ。 精霊と相撲をし、精霊に勝たせ、…
写真と目の前の人物を見比べ、集中する。そして 「右の子がユキ、左がアヤ、真ん中がカエデ」 「ワースゴイ!これ三歳ぐらいの写真なのによくわかるね」 なぜわかるのか自分でもわからない。そしてスゴイと言われるが、スゴイと言われる以外に役に立った覚えがない。 「ねぇ、マキこれ見て」 ユキが見せたのは賞金の付きの指名手配犯の画像だった。 「犯人の顔って結構画像と違うけどさ、マキなら変装しててもわかるよね」 わかる前に指名手配犯なんて近くにいないでしょ。そう言おうとしたとき