三宅町の採用戦略の考案を複業でサポート!現職へ還元するための複業の取り組み方とは?
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三宅町の採用戦略の考案を複業でサポート!現職へ還元するための複業の取り組み方とは?

奈良県三宅町では、2020年12月から3月末までの4ヶ月間、行政に複業人材を登用するプロジェクトを行いました。「DXアドバイザー」「人事・採用戦略アドバイザー」「広報戦略アドバイザー」の3職種で、複業人材の方々が活躍。

その中でも今回は、人事・採用戦略アドバイザーとして参画した勝村さんに、複業をする目的や、自治体との取り組みの中で気をつけたことなどを伺いました!

*プロフィール

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勝村泰久氏
奈良県で大学生活を過ごし、新卒で入社した人材ベンチャーでコンサルタントとして年間MVPなど多数受賞後、営業部長として100名程度のマネジメントを経験。その後、会社が東証一部に・組織が10倍になる過程で人事にキャリアチェンジし、新卒/中途採用・組織開発・制度設計などに人事責任者として携わる。現在は音声Techのスタートアップへ転職し、執行役員として総務人事領域を管掌しつつ、メディア編成や事業開発も担当。他に東証一部やスタートアップで人事や戦略顧問、学校で講師、HR系助け合いオンラインサロンを主催などパラレルに活動している。

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現職への還元・スキル向上のための複業

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ーー他にもさまざまな企業で複業を経験しておられる勝村さんですが、そもそも複業をしている目的を教えてください!

正直最初はお金と興味の2点で複業をはじめましたが、今は現職でバリューを出すため、そして自分のスキル向上のために複業をしています。

複業はやればやるほど面白いのですが、逆に現職にもっとコミットしたいという感情も強くなりました。それは、複業先で得たスキルや知見が現職に活きると感じたからです。

そのため複業は、自分の不足している価値や経験を積むためのものだと考えています。たとえば、現職の会社では新卒採用を本格的には行っていないのですが、そうなると人事として新卒採用の経験が止まってしまう。そこを補完するために複業をすると、自分の価値を高い水準で保つことができます。

今回の三宅町の複業アドバイザーに応募した理由もそのためです。現職で自治体へのアプローチに困っていたため、三宅町での経験が現職にも活かせるといいなと思い応募しました。

ーー奈良県で大学生活を過ごしたと伺いましたが、奈良への想いといった部分もあったのですか?

奈良に対する思い入れはありましたね。自治体のことをもっと知りたいと思い、三宅町の他にも3つの自治体にエントリーしました。1つは書類で落ちて、三宅町ともう1つは内定でした。三宅町は無償だったのですが、もう1つは有償の案件だったんです。

それでも三宅町を選んだ理由は、やはり縁のある奈良に自分の力を還元できるということが、モチベーションの1つになると感じたからです。あとは職務内容も大きく、自治体で人事を募集する案件が珍しいなと思い興味をもちました。


強みを活かして、自治体課題の解決に向けサポート

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ーー人事・採用戦略アドバイザーとして3名登用されたと思うのですが、それぞれどのような役割だったのですか?

三宅町長の森田さんや現場の方からヒアリングをしたところ、3人で1つのことに集中して取り組むよりも、それぞれが得意分野を活かして手分けをしたほうがいいということになりました。理由としては、強みが3人とも違ったからです。私は事業上がりの人事で現在経営も行なっており、元エージェント。佐野さんは広報色が強く、安田さんは採用・人事の経験が豊富な方でした。

強みが全然違うので、それぞれが得意な領域にコミットすることにしました。佐野さんは採用広報、安田さんは具体的に動いていたMiiMoという複合施設の採用活動にコミットすることに。そして私は、採用戦略の大枠を考えるという役割を担いました。

ーー具体的には勝村さんはどのような取り組みを行ったのですか?

採用の上流の設計、トップと現場の考え方のズレを是正するワークショップ、そして気軽に相談できる雑談会を行いました。

まずは採用戦略を考えるために、森田町長と現場の方々にヒアリング。当初はその内容を元に採用戦略に落とし込み、年間スケジュールまで落とせたらいいなと思っていました。しかし、やってみてわかったのは、森田町長と現場間でズレが生じているということです。

三宅町の採用が失敗しているのかというとそうではなく、プロセス自体は意外とうまくいっていたんです。それがわかったので、軌道修正して森田町長と現場間の認識を合わせるためのワークショップを行いました。森田町長や各部門の責任者だけでなく、いろいろな部署のいろいろな年代の方に参加してもらい、どういう人を採用したらいいのかということをグループワークで考えてもらいました。

そして認識に何のズレがあるのかを把握してもらい、それを理解したうえでこういう人がいいよねという共通認識を握るというところまで、ワークショップでやりました。

そのあとは現場の職員さんから、単純に私たちとディスカッションして質問をしたいという要望があったので、雑談会を企画して開催しました。

ーーどのようなところで認識のズレが起きていたのですか?

ざっくりいうと、森田町長は勢いのある斬新な方が入って欲しいと考えておられました。現場としてはそういう人が嫌というわけではないのですが、長く住民に対してコミットして町に寄り添ってくれる方が入って欲しいという考え方の差です。

自治体に限らず、民間企業でもこういうズレはよく生じるので、採用よりも意識改革や評価制度を見直す方が良いのではないかというアドバイスをしました。

ーー自治体との取り組みの中で、コミュニケーションなど気をつけた部分はありましたか?

否定から入らないということです。地方は地方で、三宅町は三宅町でそうなっている理由があるわけで。「それダメですよ、トレンドはこうなのでこれやりましょう」というコミュニケーションをとるのではなく、大事にしている地域の価値観や背景をくみとることを意識しています。

極論ですが、例えば犯罪を犯した人がいても、駄目じゃんとは頭からは思わないようにしています。絶対にそこには背景があるわけなので。

三宅町の場合、大阪から誘致して採用すればいいという王道の考えから入るのではなく、三宅町はどうして採用を強化したいのか、どうしてそういう人を採用したいのかといった背景から考える。そういう地域の価値観や背景を汲み取ることが大事です。

自分の価値を知れた、自治体複業

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ーー三宅町での複業を通して、得られたことや本業に活かせたことはございますか?

森田町長や職員さんとのやりとりを通して、自分が知っているノウハウを伝えるだけでも、相手からは価値だと思ってもらえるということがわかりよかったです。

また、自治体がどういう組織体で、どういう流れで決済が通っていって、どういう人達がいて、どういうことを考えているのかわかったので、私にとっては大きな経験を得ることができました。

ーー現時点で描いているキャリアについて、お伺いしたいです。今後、どのような仕事・自治体に関わっていきたいと考えておられますか?

考えていないです。

計画的偶発性理論という考え方が好きで、それが人生に合った軸なんです。目標をたてて、キャリアビジョンをもってしまったら、人生が決まっているようなもの。自分の敷いたレールの上を走っているだけじゃないですか。

コロンブスは地図をもっていなかったからアメリカに着いたわけで、しっかりとした航海図をもっていたらインドに着いたわけです。そういう人生、私は面白くないと思います。

昨日の自分よりもクオリティの高いアウトカムをだせたか、今日後悔なく燃焼できたか。そのような観点で毎日を生きる方が、人生どこに行くかわからないので面白いんです。

私は目標をもっていないので、キャリアビジョンもない。というのがキャリアビジョンかもしれないです。

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取材・編集:高岡慧
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