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私のクリスマスinブルガリア
Весела Коледа! (メリークリスマス!
ブルガリアのクリスマスは、言うならば浮かれている。
大人も子供も街も店も、クリスマスは完全に浮かれている。
そしてそんなところが非常に愛おしい。
今回は、私から見たブルガリアのクリスマスを紹介していく。
街の雰囲気
ブルガリアに限らず、ヨーロッパ全体でクリスマスはかなり盛大に祝われる。
ハロウィンが終わり11月になると、街全体はすぐさまクリスマスムード一色だ。
こちらは11月に訪れたプロブディフの様子。
ソフィアの中心地で開かれたクリスマスマーケット
マーケットでは、ブルガリアで、「ドイツクリスマスマーケットinブルガリア」と書かれたカップを買うという奇妙な体験をすることも出来た。
あまりの可愛さに本屋さんで見つけ購入した本。
「サンタさんからの手紙」というタイトルの通り、中には世界中の子供達に届いたサンタさんからの手紙がまとめられている。
寮の飾り
ソフィアの街も大変浮かれているが、個人的ベストは寮の浮かれ具合だ。
ちなみにこちらの写真は12月31日に撮影した写真。
「どうしてまだここに…?」と思ってしまった私はまだまだ純粋な日本人なのだろう。
よく考えてみれば、クリスマスが終わったらクリスマスの飾りを片付けないといけない決まりなど存在しないじゃないか。
ブルガリアがブルガリアである以上、我々は比較的長めにクリスマスを楽しむことができると言うわけだ。
社会主義時代から使われている無機質な寮の廊下に、ポツンと飾られたクリスマスツリー。
一人だけ浮かれた奴、みたいになっているけれど安心してね。浮かれているのは街全体だから、と抱き締めてあげたくなる程の愛おしさ。
クリスマスは家族で過ごす
ブルガリアのみならずヨーロッパでは、”クリスマスは家族で過ごすもの“という認識があるようだ。
多くのブルガリア人の友達は、クリスマスイブ、クリスマスには実家に戻り、家族と過ごしていた。これは、恋人と過ごす人が多い日本とは異なる点だと感じる。
「日本語で“クリぼっち”という言葉があるよ」と教えるとかなり驚いた様子だった。
私はというと、トルコやインドなどの国の、キリスト教徒ではない友人と「インターナショナルパーティー」を楽しんだ。
パーティーでは、皆んながそれぞれの国の料理を持ち寄り、各国のダンスを踊り、自国の文化を紹介するなどし本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。
日本のソーラン節は、驚く程ウケが良かった。
初めてヨーロッパでクリスマスを迎えて
今年は、22日から25日にかけてドイツ(ベルリン)で過ごした。(ドイツ旅行に関してはまた別記事で記録したい)
故に、24、25日を完全にブルガリアで過ごしたわけではない。
しかし、今や世界中で祝われる「クリスマス」を海外で過ごし気づいたことが幾つかある。
1つは、“クリスマス”と言っても、その祝い方や捉え方は各国、各人により異なるということ。そして、それぞれが意味を持っていてどれが正解なんて無い、ということ。
2つは、今の自分はかなり尊い時間を過ごしているということ。
前述したパーティーでは、地理的にも遠い様々な国から来た人たちが、同じタイミングで、一つの場所「ブルガリア」に集まり、語り合った。
これは、今しか為し得ないことだと感じたのだ。
例えば、インドに行けばインドの友人と、日本に来た友人がいればその友人とは再会することはできるだろう。
しかし、これは全員が同じタイミングで同じ場所に揃うこととは全く違う。
そう考えると、日本では出逢うことのなかったであろう素晴らしい人々と過ごす時間がより一層、価値のあるものに感じられた。
ブルガリアではサンタさんは来なかったけれど、2021年のクリスマス自体がこのような気づきを与えてくれた「私のサンタさん」なのかもしれない。
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