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手肌にローズマリーの贈り物💐AJコラボ商品企画「SOMALIのハンドソープ」誕生!

noteをご覧の皆さま、こんにちは!
現在開催中!アナザー・キンキチームの村上蘭です!🥺✨

今回は、アナザー・ジャパンのサポーター企業でもある「木村石鹸工業株式会社」さまとのコラボ商品制作にまつわる記事を執筆いたします🖊️
会議を重ね、たくさんの方のサポートがあったからこそ完成することができた思い入れのある商品です!
今回、商品の制作過程に携わらせていただく、というまたとない機会をいただき、一つの商品が出来上がるまでに多くの時間と関係者の方々の協力が不可欠であることを実感し、より一層「もの」のありがたみに気付かされました。
皆様にも「ものづくり」の楽しさと難しさ、そしてそれを超えた先にある喜びを少しでもお伝えできればと思います。
お時間が許す方はぜひ最後まで読んでいただき、最後に🤍を押していただけると嬉しいです!
そして、是非店舗に完成した商品を見にいらしてください!!👀

木村石鹸さんとの出会い

昨年に引き続き、キンキ展でお取引していただくことになった大阪府八尾市に本社を構える木村石鹸工業株式会社さん。
今では数少ない「釜焚き」&「手作業」で、職人さんの五感を使い、植物由来のせっけんや家庭用洗剤を製造されている会社です。

そんな木村石鹸さんは、私にとって初めての商談先でした。
当日は、本当にドキドキしていて、行きの電車の中でも商談資料を修正したり、サポーター企業さんである木村石鹸さんのお名前が刺繍されたユニフォームの写真を店舗勤務中のセトラーに送ってもらうなど、会話が途切れないようにギリギリまで様々な準備をしたことを覚えています。

私が伺わせていただいた三重の工場は、2020年に新しく稼働を開始した、小学生や地元の方なども見学できるようなオープンな工場で、名前がIGA STUDIO PROJECT(アイジーエー スタジオ プロジェクト)、働く方を「キャスト」と呼ぶ、そんな明るい工場でした。クローバーで覆われた入り口があったり、建物内も経年変化によって味が出る特殊な壁紙が使われていたり、機械の裏や細部など見えない製造過程も横にあるパネルやテレビ画面で見れるようになっていたりと、とてもハイテクで、私の中の「工場」という概念が変わりました!

そして、なんと入り口にはこんなものが!
とっても嬉しくて、私の緊張はここで半分ほど溶けたと言っても過言ではありません。
工場の中もたっぷりと時間をかけて周らせていただき、稼働している機械を通って、どんどんと形になっていく製品を見ながらお話をお聞きしました。

コラボ商品制作のきっかけ

コラボ商品の話が出たのは、商談の時でした。
「コラボパッケージも一緒にオリジナルで作れるよ〜!」
という温かいお声がけ。
一度お話を持ち帰らせていただき、キンキチームのミーティングで話すと、是非挑戦させていただこう!ということに。

しかしながら、私は絵心は壊滅的、ましてやパッケージデザインなど挑戦したこともありません。せっかくいただいた機会を活かし、多くのお客様に手に取っていただける、そんなパッケージを作りたいのに方法が分からず悩んでいました。
そしてある時、キンキ展に伴走してくれているデザイナーの今井咲希ちゃんに相談と依頼をすることにしました。
すると、なんと引き受けてくれる!とのこと。安堵です。
そんなわけで、木村石鹸さんの担当者2名とデザイナー今井ちゃん、そして私の4人5脚で木村石鹸の大人気商品<ハンド用液体石鹸SOMALI>のコラボパッケージ開発がスタートしました!
ここからは咲希ちゃんからパッケージができるまでの道のりについて語っていただこうと思います。
パッケージ作りを振り返って
はじめまして、デザイナーの今井咲希と申します。
仕入れ担当の村上より、アナザー・ジャパンのキンキ展限定パッケージを制作しないかというお話をいただき、まずは木村石鹸さんのものづくりに対する想いを知ることから始めました。
そうして出逢った、「本当にいいものだからこそ、シンプルに。」というブランドメッセージ。
このブランドメッセージの背景には、木村石鹸さんのものづくりに対するこだわり抜いた姿勢が表されています。

本当に手肌にやさしい洗剤を作るために多くの市販の洗剤に使用されている合成界面活性剤を使用せず、ヤシ油といった天然素材から洗剤を作っていること。そして、その作り方は昔ながらの釜焚き法というもので、高温の釜を一日焚き続け、職人さんが石鹸の状態を五感を使って確かめる、という手間暇をかけて石鹸が誕生しているのです。

従来のパッケージは、手肌へのやさしさをこだわり抜いた証である、「本当に必要な成分だけで作られている」ということがストレートに伝わるデザインでした。

既存のSOMALIのデザイン

それを知り、「既存のパッケージからブランドメッセージが過不足なく伝わる完成されたパッケージをわざわざ変更する必要なんてないんじゃないか...」と感じたことを覚えています。

だからこそ、一度は今回の機会をお断りしようと考えたこともありました...。
ですが、木村石鹸さんのご担当者様に、「今回のコラボパッケージを、(デザイン経験の)挑戦の機会にしてほしい」とのお言葉をいただいたことに後押しされ、アナザー・ジャパンオリジナルのデザインを考えはじめることにしました。

パッケージをデザインするにあたり、実際にSOMALIハンド用液体石鹸を使用してみました。サッパリとしていて優しい洗い上がりが特徴的で、何よりも、ローズマリーの香りで包み込まれる感覚...。まるでローズマリーの花束を受け取ったかのようでした。
そんな体験から、「ローズマリーの花束を抱える手」をモチーフにした限定パッケージを着想しました。
また、木村石鹸さんのハンドソープを「学生が経営を学び実践する場:アナザー・ジャパン」にて販売するにあたり、販促方法を見据えたデザインを行いたいと考えていました。
そして、キンキメンバーとの話し合いを重ねて打ち出した販売戦略としては、「贈り物として木村石鹸さんのSOMALIをお届けしたい。」ということでした。
誰もが安心して使える木村石鹸さんのSOMALIだからこそ、プレゼントに最適だと感じたのです。

初期構想の写真

初回の打ち合わせでは、「ローズマリーの花束を抱える手」をモチーフに写真のようなスケッチをご提案させていただきました。
ハンドソープの香りであるローズマリーの花束を人が抱えているデザイン。
「本当にいいものだからこそ、シンプルに。」という木村石鹸さんのブランドメッセージから連想し、今のパッケージの上に透明なフィルムで包装をするというもの。
すでに商品化されているものを変えてもいいんだろうかという不安から、既存のパッケージはそのままで、何を足すかという発想でパッケージを考えていました。
しかし、「もっと自分たちのやりたいように1からパッケージを考えても良いんだよ」という温かいフィードバックをいただき、もう一度考え直すことに。

検討中のデザイン

そしてできたのがこちら。
先ほどの上からフィルムをつけるようなタイプではなく、パッケージ自体をデザインする方向にシフトチェンジ。
そしてここから、どんなパッケージが好きか、誰かに贈りたくなる商品のパッケージとはどんなものか、とキンキチーム内で意見を出し合いながらブラッシュアップしていきました。
すると、「自宅で使える」「日用品感が薄まり、プレゼントとしてもお渡しできそうか」、そして、キンキ展に並ぶ他商品との親和性どんなレイアウトの水場にも合うかが重要であると気がつきました。
そして、この後何案かご相談させていただいた後に完成したのがこちらのデザイン!

完成版のデザイン

石鹸の形をモチーフにローズマリーを摘む手のアイコンを描いたデザインに仕上がりました。

最後まで悩んだ点は、中央にあるモチーフの石鹸の色味でした。
水色かグレーの2択で考えていたのですが、最終的にはSOMALIや木村石鹸さんが大切にしているやさしさが滲み出すような、グレーを選択し、パッケージに落とし込みました。
木村石鹸さんがこだわり抜いている、手肌を労るやさしい洗い上がり。
今回デザインさせていただいたパッケージを通して、より多くの人にお伝えできたら嬉しいです。

いかがでしょうか、、!
どんな場所に置いても馴染みやすく、思わず誰かに贈りたくなる、そんなパッケージになったのではないでしょうか。「Hand Soap」と下に明記することでプレゼントとして受け取っても用途をすぐに理解できるところもポイントです。
このパッケージができた際、木村石鹸さんの社内で共有してご意見をいただいたのですが、真っ先に社長の木村さんがお褒めの言葉を送ってくださったとのこと!本当に嬉しかったです。
石鹸は毎日使うもの。
だからこそ、木村石鹸さんからの”やさしさ”を届けたいという咲希ちゃんの気持ちがたくさん詰まったパッケージになっています。詰め替え用も販売されているので、繰り返しお使いいただけますし、店頭ではお試しいただくことも可能です!
あなたもローズマリーの花束、お一ついかがですか。

最後に

今回、コラボ商品の制作に携わらせていただき、商品が出来上がって販売に至るまでに多くの時間を要し、1人の力だけでは到底難しいことであるかを実感しました。世の中には商品化されずにアイディアの状態で終わってしまったものや、まだまだ改良途中のものがたくさんある中で、短い期間の中で商品として形になり、店頭に置かせていただけていることがいかにありがたく、多くの関係者の方の支えと協力があったからこそ実現できたことだと感じました。
SOMALIのハンドソープは、3/31(日)まで開催中のアナザー・キンキ展にて販売しております。
現在絶賛販売中のこちらの商品。売り場の前で足を止めてくださったり、手にとってくださるお客様の姿を見るたびに嬉しさを感じております。と同時に、限定数のオリジナル商品を製造するため、コスト以上に、私たち学生が挑戦する機会を後押ししてくださった木村石鹸さんの期待に応えられるよう、販売促進に努めたいと思います。
皆様のご来店を心よりお待ちしております!🥺✨

▼オンラインではこちらから購入できます!!✨

今回のライター:Ran Murakami(キンキ)、Saki Imai(デザイナー)

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