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銭湯からはじまる「郷土愛」の物語。

みなさんこんにちは!現在開催中のアナザー・キンキ展を担当するセトラーによる偏愛と郷土愛を組み合わせた2週間特集の第2弾!
2月28日〜3月10日までの企画!
ぜひみなさんお越しください。

今回は、京都の大学に通う私の郷土愛との出会いと銭湯への深い愛をお届けします。

ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

改めて皆さんこんにちは、アナザー・キンキ担当セトラーの吉田です。
京都の大学を休学してアナザー・ジャパンに取り組み、キンキ展と共に歩む郷土愛・銭湯愛の誕生と進化をとことん語らせていただきます!!!

私の郷土愛とは何なのか?

みなさんは「郷土愛」と聞いて、何を思い浮かべますか?
この言葉と私が出会ったのは、アナザー・ジャパンの応募の時。
私がその時に考えたのは自分が育った地域への愛。
地域をどうにかしたい、知りたい・学びたいという強い気持ちがあることだと思っていました。

ちなみに実際に辞書で郷土愛を調べてみても、「 生まれ故郷に対する愛情。​​」と出てきます。

そんな私ですが、アナザーキンキ展の開始noteを読んでくれた方はご存じかもしれませんが私の出身は神奈川県。
そうなのです。
キンキが出身ではないのです・・・
また、神奈川出身の私には、住んでいる京都は好きだけど、神奈川や関東への郷土愛を持てる機会もあまりありませんでした。

まだの方はぜひこちらを読んでいただけたら、よりわかりやすいかもしれません。

そんな私がなぜキンキでやっているのか。
どのように郷土愛を持ち、キンキ展に取り組んでいるのか
少し今回お話しできたらと思います。

私は少しお話ししたように郷土愛を生まれ故郷に対してだと感じ、
実はアナザー・ジャパンに応募した時には「カントウ」で応募しました。
選考が進むにつれ、カントウ以外で興味がある地域を聞かれ、
そこで出たのが今のキンキでした。

正直、京都に2年住んでいたものの、そこまで深い郷土愛があるかと言われると強い自信があったわけでもなく、、
(なんなら応募の時はキンキ嫌いの方が強かったです!笑)
合格をキンキでいただいたときは、アナザー・ジャパンに参加するかを悩みながらも、「せっかくのチャンスだからやるか」となんとか決めたことを昨日のように覚えています。

ちなみに大学がある日の生活は、起きる→大学→アルバイト(週2回程度)やサークル→レポートの繰り返しで、大学の学科も同じような子が多い場所で刺激や新しい発見もなく、正直あまりワクワクしない生活を送っていました。

サークルでは、文化祭実行委員として頑張っていました。何か1つのことを成し遂げるのが好きだと気づけた場所。
大学のお気に入りの場所。桜が本当に綺麗なのが自慢です。

アナザー・ジャパンは倍率も高いだろうし、受かると思っていなかったためこのチャンスをどうにかして掴みたかったのです。
大学で全力で何かに向き合っている感覚もなく、のんびりと過ごし、
何かに全力で向き合って戦ってみたいという思いが強かったです。
休学してでも掴み取ろう。
なんとしてでもやってやると思って入りました。

しかし、ここからずっと頭を悩ませたのが「郷土愛」とは?ということです。
2期生から始まった「郷土愛」×「偏愛」特集企画のテーマ設定にも悩みました。

どうしても京都市内は好きと言えず。

そんな時にサポートしてくださっている中川政七商店の社員さんに言われたのが、「キンキのどこが好きなのか狭い部分から考えてみたら?全て=のイメージで考えずにまずは狭く考えて少しずつ好きになればいいんだよ。どこか狭い地域でも好きな場所があるはず。」という言葉でした。
(この言葉がなければ、今頃私の企画はどうなっていたことか。恐ろしいです。)

この言葉で私がぱっと閃いた京都の好きな場所が「京都北部」・「海の京都」でした!
本当に京都で好きな地域を聞かれたら絶対ここなんです。

ここから私のキンキ展と共に郷土愛を深めていく物語が始まりました。


さて、なぜ「京都北部」・「海の京都」が大好きなのか??

みなさん、京都というと何を思い浮かべますか?
「金閣寺?」「八つ橋?」などを思い浮かべる人も多いかもしれません。私も神奈川から京都に引っ越してくるまでは、まさにそのイメージで、仏閣をたくさん巡ることができて、美味しいパン屋・和菓子屋にいける最高の場所だと感じていました。

いざ引っ越してみると、1年目はコロナ禍ということもあり本当に人が少なく、どこもゆっくりのんびり見る事ができて、まさに理想通りの街でした。

しかし、2年目はもう人が増えすぎてどこを移動するにも!もういや!というほど人・人・人と自転車の多さで、京都が一瞬で嫌いになりました。

そんな時によく行っていたのが「京都北部」。

もともと別の活動で知り合った方がいたことが出会いでした。
今考えるとその活動でアナザー・ジャパンにも応募して、その活動で知り合った人から好きになった北部。
そこから私も京都を好きになりイベントをしたり、偏愛企画を行うことになるとは。
点と点が結びつき1つの形になった感覚です。
そして、まさかこんなことになるとは。自分でも驚きです。

そんな北部ですが、私もはじめは市内から2時間って一体どんな場所だ??と思っていたのですが、行ったらわかります。もう魅了されてしまいます。

京都北部(海の京都)は京都でも本当に先端の方です。

有名な天橋立がある宮津市もその1つです。
魚が美味しく自然に溢れるこの地域は、同じ京都とは思えないほど空気も美味しく私のエネルギーチャージをする1つの場所です。

かや山の家で食べれる朝食。魚が最高に美味しいです。こんな豪華な朝食は贅沢・・・


こんな釜炊き風呂に入れて、心が洗われて・頭をゆっくり整理できる自分のリセットの場所。
田んぼ風景に癒されながら、ゆっくりのんびりした時の流れを感じられます。
こちらは鴨すき。ネギと食べるとこりゃまた絶品。
ここは学校の跡地を工場にして、お菓子を作っている場所。小学生の頃に戻った気分で懐かしかった。

こんな感じに京都北部には京都市内からは少し想像できない場所や食べ物がた〜くさんあります。時間の1分1秒を自然と共に味わい、人と会話し育まれる時間。
そんな時を大切にしながら自然のありがたみと共に美味しい食べ物を誰かとそして味わいながら食べる。
そんな時間を過ごせる北部が私は大好きです。

ですが、私が通う大学の子ですらも行ったことがない、知らない、そもそもそこ京都なの?という子が多くいます。
そんな「京都北部・海の京都」をじゃあどーんと東京でやってみよう。
そして東京からでも1人でも多くの人が魅力を知っていきたいと思ってもらえる企画をしたいと思い、今回「京都北部(海の京都)」を特集させていただくことになりました。
京都が嫌い、京都のイメージがいまいちという方もぜひ。
今までにない京都がみれるはずです。

そんな京都の銭湯の町の一面に注目👀

みなさんは、京都が「銭湯の町」ということをどこかで聞いたことはありますか?
実は散歩をしているとたくさんの銭湯に出会います。
また大学の友達と銭湯に行き、裸の付き合いで語り合うのも京都の大学生ならではなのかもしれません。
銭湯ファンの間では、「銭湯の聖地」とも言われています。

銭湯の起源と言われているのは、仏教の布教も兼ねてお寺などで行われていた「施浴(一般の民衆にも浴室を開放し、入浴を施すこと)」。妙心寺など、その遺構がいくつか残っています。京都が「銭湯の聖地」と呼ばれるのは、そういった背景が一つ。
私が通っていた中学校は仏教系の学校だったので、そこも興味を持った1つの理由でした。

また、戦前に建てられた風情ある銭湯が、結構残っているのも、もう1つの理由です。

そんな銭湯ですが、年々減少していて全盛期600軒ほどあった銭湯が、現在では100軒前後になってしまっています。

しかし、その反面、最近では若者を中心に銭湯を復活させようとする動きや京都の銭湯文化を守ろうする姿もあり活気付いています。例えば、鴨川湯がその1つです。

そんな銭湯ですが、実は東京の銭湯とも違いが!!

例えば、暖簾が2つに分かれていたり。

実際に訪れた「日の出湯」さんでも、暖簾が男女で分かれていました!

他にも風呂に書かれている絵などの違いも。

ぜひそれぞれの銭湯に行き発見してみてください!

実際に銭湯で聞いた文化を守る大切さ。

私が実際に大学に通っている時も家の近所にある銭湯に行っていました。

実は、私が大学に入学した時はコロナ禍で大学にもあまり行かなくてよい状態でした。

しかし、大学進学のために神奈川県から引っ越した私は周囲に友達もあまりおらず、大学にも通わずオンライン受講をしていたため、友達も新しく作りにくい状況でした。
なぜ京都にいるのだろうか?誰とも喋らず1日が終わる日も。

どんどん「孤独」を感じるようになっていきました。

そんな時に出会ったのが「銭湯」でした。

はじめは気晴らしでいってみた場所でしたが、そこにいる人たちが「どこからきたの?」
「今日の夕飯何作るの?」とか話しかけてきて、そこから会話が生まれることがとても嬉しかったです。

そこにいけば誰かが話しかけてくれる。人と話せる。深い関わりではないから軽く相談できる。そんな付かず離れずの場所が私には居心地がよく銭湯コミュニティのあり方を感じました。

さらに、銭湯ではスマートフォンやパソコンとも離れられ、デジタルデトックスができて、私にとって自分と向き合える大切な時間です。

コロナ禍では特にデジタルと向き合う時間が増え、今すぐ見なくても良いことを見るようになっていた私にとって銭湯は本来の自分を取り戻せる時間でした。

こんな経験から銭湯が好きになり通うようになりました。毎回京都に行った際はどれだけ回れるかチャレンジもしていて、京都に戻ったらまた行くのが楽しみの1つでもあります。

そんな大好きな銭湯ですが、北部ではもう2つしかありません。
その1つの「日の出湯」さんを今回訪れました。
日の出湯さんは有形文化財にも登録されている銭湯で、映画撮影なども行われたことがあります。

路地を少し入ったところのお風呂屋で、ここは車が通ることができないので、地元の人も知る人ぞ知る銭湯なのです。

日の出湯がある吉原地区は漁師町​​で、中央を水戸堀が流れ、両脇に舟屋が立ち並ぶ景色​​があり京都とは感じられない風景がここにあります。

道の中にもこのように川が流れています。
「日の出湯」の高橋さん。地下水をお湯に沸かす現場を見させていただきました。

高橋さんが地元の人は、「日の出湯に行く」とは言わずに「吉田屋へ行く」っていうと教えてくださいました。というのは元々、吉田さんという方が営んでおられたからなんです。私の名字も「吉田」であるため、そこに運命的な繋がりも感じました!

タイルも様々なものが組み合わさり、時代の変化と融合を感じます。

日の出湯さんの浴槽もタイル張りでした。昔は浴槽が石張りだったそうです。

そして2階がまさに銭湯文化しかり、地域文化を守る場所だと教えていただきました。
今でも地域の方同士の交流の場として活用されています。

実際に地域のお祭りについてお話を伺いました。

地域の伝統行事の時のポスターを見せていただいたり、そのお祭りで吹いている縦笛や太鼓の叩き方も教えていただいたり。
日の出湯の横のスペースでは、高橋さんはじめ地域の方々が子供たちに笛などを教えたり。そこから子供同士で笛を教え合ったり。

まさに銭湯だけでなく地域文化をつなぐ場所がここにはありました。

西舞鶴の太鼓のリズムをレクチャーいただきました。

町の人どうしの繋がりの原点でもある日の出湯。ですが、お祖父さんの代の頃、一時、近所に、おしゃれなタイルの銭湯が出き、日の出湯は古めかしいと客が減ったことがあったそうです。閉店も考えたとか。そのように減っている銭湯ですが、人々のつながり、地域文化を守る場所として大切な役割を果たしています。そのこともぜひ多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

そんな私がアナザージャパンから伝える京都北部と銭湯の魅力。

そんな郷土愛と銭湯を掛け合わせた私の2週間特集「銭湯文化」で絡む京都北部特集が
2月28日〜開催されます。

この2週間特集では、京都北部や銭湯に触れられるイベントも多く開催予定です✨

①京都ローカルフェス
3月1日・2日は京都移住計画さんとのコラボデー。

3月1日(金)

アナザージャパンの店内でお買い物をお楽しみいただきながら、京都府各地についてお問い合わせやご相談をいただける他、「京都北部特集」の産地を巡る、店内ミニツアーも!

店内ミニツアー|16:00/17:00(予約不要)

アナザー・キンキ展「京都北部特集」を巡る、店内ミニツアー。産地の商品を手に取りながら、生産者のストーリーや京都のものづくりについて、地域の面白さをお話しします。(参加者少数にて、30分程度を想定)

また、夜は「丹後の「ひと・こと・ものづくり」とつながる交流会|19:00〜21:30 (事前予約制)​​」も開催します。こちらでは私も登壇予定。
北部の愛を語り尽くしますので、ぜひお待ちしています。

3月2日(土)

アナザージャパンを抜け出し3×3 Lab Futureで 京都ローカルマーケット​​に参加します!
「京都北部特集」とコラボし、ものを通じた地域や生産者のストーリーとともにお話しする限定企画です。

イベント両日の詳細はこちら!お申し込みをお待ちしています。

②小杉湯とのコラボ企画(3月8日(金)〜10日(日))

銭湯に触れていただく機会として、1期チュウシコク展でも大人気だった高円寺の小杉湯さんとのコラボ企画が復活。今回は奈良県のチアフル株式会社さんがアナザー・ジャパンと小杉湯をイメージしてオリジナル入浴剤を作ってくださいます。

インスタライブのアーカイブもぜひご覧ください👀

小杉湯さんとのイベントでは、軒下で銭湯グッズを販売させていただきます。
大阪の泉州タオルの神藤タオルさんやお風呂上がりに最高な三重県のささのうち農園さんのオレンジジュースも。
ぜひ銭湯のある生活をここからはじめてみませんか??

私は京都に帰ったらこのつながりや経験から銭湯の魅力、京都北部の魅力をより伝えていけるようまず銭湯で働き、より銭湯とコミュニティの関係を深く知り研究していきたいと思います。そのための第一歩のこの機会。

だからこそ、今回の店舗やイベントから多くの方と「銭湯愛」や「京都北部への愛」を語り合いたいです。

そしてキンキ展においても、目標にも書いた「吉田をはじめセトラーみんながキンキを好きになる」を達成できるよう、北部以外のキンキも大好きと胸を張って言えるように頑張っていこうと思います。
(実はキンキ開始のnoteにも書かれていた部分。気づく方いましたでしょうか?)

キンキ展と共に築く私の郷土愛。ぜひみなさんもその1ページを刻みに来てください。

ここまで長い間お付き合いありがとうございました。これを読んでくださったそこのあなたのご来店を心よりお待ちしています。

アナザー・ジャパンでも小杉湯でも!!

ライター:Ayano Yoshida(キンキ)


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