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【施設介護向け】ヘルパーさんに喜ばれるシフトのつくりかた ~従業員満足度アップの施策①~

こんにちは。
介護事業所や介護職を支援する会社(株式会社アナザーエイト)の代表をしているひさつぐと申します。

今回は、私が実際に行ってきた「ヘルパーさんに喜ばれるシフトのつくりかた」をお伝えいたします。現場のリーダー職の方に少しでも参考になれば幸いです。


シフト作成お疲れ様です。

 シフト作成担当の管理者、リーダーの皆さん シフト作成って大変ですよね。毎月作成しなければいけない、人員不足でいつも悩みながら作成している、それなのに職員からは不平不満を言われる。もう誰か代わってくれない?そう思ったことは一度や二度ではないのではないでしょうか。

 でも、シフト作成が自社の強みになる、シフトで職員を喜ばせることができるんです。嘘だと思いますか?でも、これ私が実際に7年ほどやっていたやり方です。ずーっとこのやり方でできていましたので、是非参考にしてみてください。

あなたの勤務先、希望休は何日まで?

 さて、入所系の介護施設で勤務されている介護職の方にお聞きしたいのですが、毎月、希望休は何日分提出できますか?
ほとんどの施設が2日、または3日ではないでしょうか。
私が入社した当時、自社も「3日まで」でした。

※補足※
希望休:入所系施設は土日祝含めて24時間365日稼働しているため常勤職員は固定の休みがなくシフト制となっています。常勤職員は月8~9日間の公休があり、そのうち休みの日を指定できる日のことです。

希望休は無制限だよ!

ある時に、「希望休無制限!予定があるならいくらでも希望休を提出してOK」に変更しました。
目的は1つです。
従業員満足度の向上のためです。それは離職率低下にもつながります。

希望休が必ず通る ⇒ 予定が立てやすくなりプライベートが充実する ⇒ 人生が充実 ⇒  仕事にも精を出す
という好循環のループです。もちろん自社の大きな特色となり、「従業員のことを考えている施設」と思われ、離職率低下にも役立ちます。

なぜ希望休の日数には制限があるのか?

このように、この人手不足のご時世にいいことづくめ。
なのに、実行している事業所は皆無。(私は過去1回だけ聞いたことがあります)
その理由は…?

はい、その通り。
シフトが組めない」からです。
厳密にいうと、シフトが組めなくなると思っている、もしくは組むのが大変になるからです。

実際、どうなのかというと…

はい、たしかに組むのは大変です(笑)制約が多いわけですから。

でも、僕はこう考えていました。
シフト作成が大変になるのはわかっている。
けど、管理者が今よりも頑張れば、介護職員全員が働きやすくなる
頑張りがいあるやん!!

でもまあ実行できた理由に、始めた当時は自分にできること自体があまりなかったので踏み出しやすかったというのもありますが…(笑)

これはほんとに他の事業所にも広まって欲しいなと思うことです。

導入の効果

従業員満足度が上がる
離職防止に役立つ
採用の時に謳えるので応募に結びつく
上司を慕ってくれるw(シフト組みが大変になるのに導入してくれて実際に有難いと思ってくれるから)

控えめに言って、効果バツグンです!
働く人にとっては予定が組みやすくなって、嬉しいですよね。
事業所の差別化にもなります。だから、本当におすすめです。

導入に向けてのポイント

そこで「希望休 無制限」を導入するためのポイントをお伝えします。
これ有料級の情報です!(ほんまかっ!?)

「おたくは人員が豊富だからできるんでしょ!」って?
そんなことはありません。いつもギリギリの人員です。
だから、皆さんの事業所でも導入は可能だと思います。
ではどうやるか、ポイントを2つお伝えします。

ポイント① 第一希望群と第二希望群を分けてもらう

例えば、
今までの希望休(3日分)だとしたら、
①必ず休みたい3日間
②もし可能なら休みたい日(無理なら仕方ないけど)
を区別して提出してもらう、ということです。
(希望休に優先順位をつけてもらう)

紙に手書きの場合なら、①は赤字で、②は青字という風に分けてもらいます。そして、青字は、「必ず休みにできるとは限らない」と予め伝えておくこと。これ重要です。
そのうえで、シフト作成時に、赤は絶対に休みにしてあげる、青はできるなら休みにしてあげます。他の職員の希望休との兼ね合いになるかと思いますが、できるだけ②も希望を叶えれるように努力してください。(無理なら仕方ないけど)

ポイント② 多様な人材を採用しておく

おそらくですが、人員不足になりやすいのは、土日と夜勤ではないでしょうか?
これの解決策を考えていくと、以下の特性が見えてきます。
子育て世代:土日休み希望がどうしても多くなる。
独身者や子供がいない若者世代:友人と予定を合わせて遊びに行くなど、土日休みが比較的多い傾向がある。
パートさん:基本土日は不可の人も多い。

そこで重宝するのが、
子育てを終えた世代
(40代後半~50代くらい)です。
あくまで傾向ですが、子育てを終えているということで、曜日のこだわりが少なくなります。つまり、土日の出勤を苦と思わない(たまに予定があるのは別に構わないです)。これは、シフト作成において非常に助かります。

また、他にも様々な勤務形態も作りました。
例えば、
朝食時(7:00~9:30)のみの勤務
夕食時(17:00~19:30)のみの勤務などです。

こんな時間だけ募集しても誰もこないだろうと思っていましたが、意外にもこの働き方を希望する人がいます。

その1つは、年齢などを理由に超短時間勤務を希望する方。
もう1つは、Wワークをしている職員です。
朝夕食時はどうしても人手がかかります。それは土日もです。こんな短時間ではなかなか応募してくれる人がいないのでは?と思うかもしれませんが、ダメ元で募集をかけてみるのは悪くないと思います。
意外と近隣の方で、長時間勤務はちょっと…と思っている人がいるかもしれませんので、是非やってみてください。

いかがでしたでしょうか?
シフト作成はどうしても事業所都合を優先する形になっているかと思います。それを「従業員都合を優先する」、この姿勢を示すことがとても大切です。それが回りまわって、管理者を助けてくれます。

こんな大胆なことをした事業所があるんだよ、ということを知っていただくことで、「うちもできるかも。ちょっとずつ増やしてみよう」と考える管理者が増えてくれたらとても喜ばしいことです。

働きやすい介護事業所が増えて、幸せな介護職が増えることを願っています。ここまで読んでいただきありがとうございました。


最後に宣伝

 私は介護事業所や働く介護職の支援を仕事にしています。(株式会社アナザーエイトという法人を2024年7月に設立予定。HPは作成中)
これまで自分がどのようなことを考え、実行してきたか、その施策の結果はどうだったのかを、これからもお伝えしていきます。もしご興味を持っていただいたならXのDMを通じてご連絡、お仕事のご依頼をいただけたら嬉しいです。
職員が定着しない事業所さんの支援(コンサル)や、もっと成長したい介護職に向けた研修、今回のシフト作成方法のような従業員満足度を高める取り組みなどでご支援させていただきます。
あくまで採用支援ではなく、魅力的な職場をつくり従業員からも利用者様からも選ばれる事業所・施設づくりの支援です。また、特定事業所加算の取得など経営的な支援も一部可能ですので、まずはご相談ください。

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