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よくここまで生きてきた

「私なんか」が口癖だった高校生のとき、付き合っていた人に「自分はかささぎのことが好きなんだから、『私なんか』と言わないで」と言われたのを思い出した。
あのときから、よくここまで生きてきた。

「私なんか」と言うことは減ったけど、自分を認められないのは今だって同じで、ある学識者が「自己肯定感を持てるようになることはできるけど難しい」って言ってて納得した。

今だって誰かに褒められるのを渇望しているし、私は私の見た目も性格も醜いと思う(いいと思う部分もあるけど)。
だめなところまでありのままの自分をいいじゃんって受け入れるのが自己肯定だというのなら、たぶん私は自己肯定感が低い。

でも、よくここまで生きてきたなとは思う。
履歴書の経歴に隠したい過去は出てこない。ピンチのとき以外は、自分の不調が他人に伝わることもない。十分だと思う。今生きているだけで本当は十分だし、それ以上になにを求めるというのだろう、私は。

それでも何かを求めて、「普通でありたい」と理想を掲げ続けて、疲れている。周囲の人に嫉妬して、目の前の問題から逃げている。
そんな自分もまるごと受け入れるなんて、できるのだろうか。

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