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0〜6歳 脳を育む「会話」レシピ 高橋静子

子育てのために拝読しました。備忘録としてのメモ書き。
気になりましたらご購入下さい。
https://fuumeisha.co.jp/2022/12/05/3643/

p23
注意は知性の原点
大人が赤ちゃんの目を見て、優しく話しかけること、これが赤ちゃんの注意を向ける力を引き出し、知性の原点を作っている

安心と信頼によって学習が促される
特定の人と信頼関係ができた赤ちゃんは、それを心の安全基地として周囲を探索するようになる。目を見つめて話しかけられる、くすぐってもらう、抱きしめられるなど言葉と肌を通した周囲の人の温かい関わりによって、人への信頼を獲得していく。

p32
大人はいつでも子を第一優先にするのではなく、自分の生活を優先する必要があるときには、子供に説明し待たせることが重要である。他者にも感情や都合があり、お互いに尊重し合う姿勢を学べる方が、子供にとって良い。

p38
乳幼児期に、特に意識したい言葉の5つの機能。
①コミュニケーション
② (特にネガティブな)感情を表出する。
③自分の感情や行動をコントロールする。
④概念を理解し、思考する。
⑤出来事などに意味付けをする。

コミュニケーションは、大人が子供のロールモデルになり実践する。挨拶しなさい!など強要は良くない。
子供が感情的になっているときは大人が、嫌だったね、困ったね、と冷静に話すことでネガティブな感情を少しずつ言葉にできるようになる。1,2歳の時期の子供は、自分の思い通りにならないときに、攻撃的な行動をとるが、感情を表出する言葉を覚えることで徐々にそれはなくなっていく。

p50
自分で学ぶための言葉
わからないから教えて。誰が詳しいかな、何が問題かな
どうして、それから、だから、その時

p58
子供が話すことを促す。
赤ちゃんは喃語のまねをするとまた喃語で返してくる。
1、2歳はずっと独り言のように喋っているので、解読不能な言葉でも、そうなんだ、へーと相槌を打つと良い。
3歳は一方的に話したい時期なので、子供の言葉を繰り返し〇〇なんだね、面白い子など言葉を受け止めてあげる。
4,5歳になるとキャッチボールができるようになるので、そして、それから、どうして、どう思ったの。など問いかけると良い。

p61 子供は豊かな環境の中で豊かな学びを得る。
近所の公園や保育所などを活用する。
自然の場は複雑であり、子供の好奇心を満足させる。見えるものを説明したり、一緒にものを触ったりすることで、子供の体験が増える。
体験が豊かであるほど、将来教科書で学ぶ文字が具体的なイメージとして想起できる。
おもちゃは子供が片付けられるだけの量を出しておき飽きたら変える。おもちゃを棚に並べて片付ける作業は分ける、比べる、並べる、順序づけるなどの経験となる。

p83 褒めすぎる子育ては問題
子供を褒めるときには、子供主体ではなく、大人主体で褒める。「あなたは上手」ではなく「あなたがきれいに片付けてくれると、パパは助かって嬉しい」と褒めると良い。子供自身がもともと持っている自律性、有能感、関係性の動機付けにより、内発的に行動するようになる。

p93 生後0から7ヶ月ごろの親子の会話
優しく話しかけながら、子供の世話をする大人は、赤ちゃんの健やかな脳のシステム作りを助けている。
テレビやスマホは消す。注意は知性の原点と言われている。大人が優しく話しかける言葉に注意をするようになり、徐々に言葉を覚えていく。テレビやスマホの画面、音声は刺激が強すぎるのでつけていると大人の言葉よりもそちらに注意力が向かってしまう。

喃語で赤ちゃんと会話をする
赤ちゃんが泣き始めたらどうしたのお腹がすいたのと泣き上げて話しかけてあげること。言葉の根っこを育てる関わりは応答的な関わりである。喃語を話すようになったら、大人も真似して応答する。

お世話をするときには、今から何をするのかを説明すること。散歩に行くときには状況を説明するだけでも良い。

オノマトペを使う

p111 8から12ヶ月前半頃の親子の会話
歩き始めたら、日中はできるだけ外で探索する時間を増やす。

ものを口に入れたり舐めたりするのは発音や離乳食の大切な練習の機会である。口に入れられないものは、子供の手の届かないところに置いておく。

部屋が散らかるのは脳が育った証拠なので、あー今日も立派に脳が育ったなぁと思うようにする

子供の貴重な学習時間である探索活動やものを触る時間を減らすのが、テレビやタブレット、スマホなど

仰向けやハイハイで様々なものを触っている赤ちゃんは多くの学習をしている。ずっと膝に座らせたりドライブに付き合わせたりせず、探索活動をさせてあげる。1歳前後の子供は1人遊びが上手。

四つん這いを十分にした子供は体感も安定する。将来的に座って集中することができるようになる。発達の先取りをせずに、うつぶせはいはい、床からの立ち上がりなど、その時に必要な動作を繰り返し経験させること。

まだ言葉を覚えきっていない時は、ふりかけを見せて、これは?と聞くのではなく、ふりかけをかける?とふりかけを見せながら聞くと良い。

離乳食も応答的に
食物をすくったスプーンを子供に見せて、子供が口を開けたら、舌の上に乗せるようにスプーンを入れる。食べなかったらあー食べないのねと思う。
離乳食を食べる準備。
①うつぶせで胸をぐんと持ち上げることができる
②大人が食べている口元をじっと見つめて食べたそうにしている。
③あんと言うと口を開けるコミニケーションができる。

トイレなどのしつけがスムーズな時期
何でも真似をしたがる。1歳前後の時期はトイレなどのしつけがスムーズ。
2歳ごろにはいやだ、自分でやりたい、などと言うのでしつけしづらい

p137 1歳後半ごろから3歳前半頃の親子の会話
感情を切り替える、コントロールする言葉。
2、3歳の発達のポイントは力いっぱい。体を力いっぱい動かし、声も感情も全力投球することが大事。2、3歳の子供には調整を求めず、全力で体を動かさせてあげること。4、5歳時になってから調整することを身に付ける。大人は日ごろから順番、我慢、そーっと、それはパパのものなどコントロールする言葉を意識的に使うようにする。

毎日の家事の手伝いや外出先での出来事を教材化して会話を豊かにすることで、市販の教材以上の体験ができる。のりを細かく切ってね、トマトを1人3個ずつ入れてね、など具体的な指示をする。大人が意識的に生活の中での子供の体験を増やせれば学びは豊かになる

朝や夜はテレビをつけない。

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