オッター@シンガポール川

香港・ソウル・シンガポール•バンコクなど、アジア各国を転々とするバンカー。現在は在星6…

オッター@シンガポール川

香港・ソウル・シンガポール•バンコクなど、アジア各国を転々とするバンカー。現在は在星6年目で、名前の通りシンガポール川付近に家族4名で生息。日本の外からみえる世界観をベースに、キャリア・子育て・投資など、人生に役立つ情報を出し惜しまず発信したい

最近の記事

アジア駐在のススメ② ~ シンガポールから締め出される日本人。その活路

前編で、アジア駐在が日本より恵まれた生活を送りつつ、FIRE/億り人を達成出来ることをご理解頂けただろう。 では、どうすれば駐在員になれるのか。 海外勤務を目指す場合、おそらく大半の方は先ず英語を勉強しようと考えただろう。キャリアの幅を広げるという意味では良いかもしれないが、海外駐在を目指す上では遠回りだ。私のような帰国子女でも無い普通の銀行員でもなれたわけで、やり方さえ知ればチャンスは全然ある。そのためには、海外駐在の現況をよく理解した上で、努力の方向性を知ることが非常に

    • アジア駐在のススメ① ~ FIRE/億り人への「豊かな」旅路

      私は昔からお金に関する情報が好きだ。最近流行りの「FIRE」や「億り人」に関する記事やブログも好んで読むが、 ①副業などで収入を増やし、更に生活費を切り詰めることで、収入の多くを貯蓄に回し、 ②蓄えた元手を株式・仮想通貨投資によって大きく増やすことで、達成した人が多そうだ。 但し、①副業・節約は、人生で重要な20~30代の思い出や、子供に対する教育機会を犠牲にしてしまうこと、②投資は、相場次第で得られる利益に再現性が無いこと、など現実的には中々達成し難いものだと思う。 誰

      • シンガポール駐在の相続手続き③ ~ 節税知識は運用知識に勝る

        相続手続きに関する第3回。今回は節税に関する知識だ。話は少し脱線するがタイトルについて。なぜ節税知識が運用知識に勝る、と考えるのか。 (相続手続きの基礎、遺産分割の経緯などについては前編を参照ください) 運用よりも節税と考える理由 2024年、日本は株式運用ブーム真っ盛りだ。かく言う私も、若い頃からFXや株式投資など、色々な投資を経験。今も資産の3割程度は運用に回しており、最近の上げ相場のお陰で毎年数百万円の運用利益を上げている。 しかし運用に関する知識・運用で得る利益は

        • シンガポール駐在の相続手続き② ~ 『金のある悲劇』

          相続税申告手続きに関する第2回(写真は豪Perthにある世界最大1トン金貨、金の魔力に魅了される)。今回は相続財産を分ける際に必要な知識・心構えだ。先ずNHKドラマ『ハゲタカ』から好きな一節を引用しよう。 人生の悲劇は二つしかない。一つは金の無い悲劇。そして、もう一つは金のある悲劇。世の中は金だ。金が悲劇を生む。 相続は「金のある悲劇」の最たる例だ。前編で手続きの難易度をM&A業務になぞらえたが、相続では損得/勝ち負けを追いかけてはいけない。その後の家族関係に傷が付かない

        アジア駐在のススメ② ~ シンガポールから締め出される日本人。その活路

          シンガポール駐在の相続手続き① ~ M&Aアドバイザリー業務並の高難度?

          唐突だが、2年ほど前に父が他界した。亡くなる数年前に大病を患い、その後も複数の内臓系疾患により入退院を繰り返していたものの、最後の局面は突然にやってきて、私が帰るまでもたなかった‥。離れて暮らす海外駐在としてはやむを得ない話で、ここではそんなセンチな身の上を話したいわけでは無い。 さて相続手続きだ。相続税の申告は、死亡日から10ヵ月以内が期限となっており、この期限を過ぎると特例や税額控除の適用が不可となることのみならず、延滞税などのペナルティも課せられる(数千万円の影響有)

          シンガポール駐在の相続手続き① ~ M&Aアドバイザリー業務並の高難度?

          シンガポール駐在によるアジア旅行先ランキング② 〜 海のASEAN+α

          さて海のASEANということで、インドネシア・マレーシア等への旅行経験について、前編と同様にランキング形式で共有したい。 シンガポール駐在でビーチリゾートといえば、モルディブになるわけだが、1泊何十万×数日となると100万円あっても全然足りないので、まだ勇気が出せずにいる…。 アジア近辺のビーチリゾートは海の透明度等でハワイやタヒチに劣るものの、夫々に個性があり、そのあたりを簡単に触れつつ、8か国中1位はどこか、是非楽しみに見てほしい。 (ちなみに、写真はハネムーンで訪れ

          シンガポール駐在によるアジア旅行先ランキング② 〜 海のASEAN+α

          シンガポール駐在によるアジア旅行先ランキング① ~ 陸のASEAN+α

          さてNoteを書き始めた2年前はコロナ禍真っ盛りだったが、出入国解禁後、連休という連休はほぼ全て旅行に費やした(とはいえ、シンガポールの連休はせいぜい3連休が年数回だが…) 東南アジアのハブ/世界空港ランキング第一位のChangi空港を擁するシンガポールからだと、移動/フライト時間が短く、シンガポールは離着陸から1時間以内で自宅に着くため、3連休でも周辺諸国を旅行するには十分な時間の余裕がある。 今回は、当地在住の友人に会うたびにオススメの旅行先を聞き、我々家族が足で稼い

          シンガポール駐在によるアジア旅行先ランキング① ~ 陸のASEAN+α

          シンガポール駐在員生活③〜教育編

          仕事が忙しく、だいぶ日が空いてしまったが、未だシンガポール駐在中、いよいよ6年目に突入した。 さあ、次はシンガポールの教育環境について。 オリラジのあっちゃんもシンガポールへの移住を選んだ理由の一つとして教育環境を挙げていた(うろ覚え)し、冒険投資家のジム・ロジャーズも、子供が英語・中国語(及びそのカルチャー)を学べるとしてシンガポールに住んでいる。 では、英語の出来なかった一般家庭の我が子が現地校で過ごし、どう感じているか、共有したい。 未就学児の教育環境(現地校)学校

          シンガポール駐在員生活③〜教育編

          シンガポール駐在員生活②-エンタメ編

          今回はシンガポール駐在員における休日の過ごし方、楽しみについて共有したい(小学生の子供を持つ家庭のケース)。 旅行者にとっては、マーライオン・マリーナベイサンズといった煌びやかなイメージが強いと思うが、当然ながらこちらに駐在・生活している日本人にとって、そうした観光地にはあまり立ち寄らない。 では、休日はどんなことを過ごしているのか。 シンガポールにおける一般的な楽しみ私のような小さな子供を持つ家庭は、子供中心に週末の予定を立てる。 このため、シンガポール動物園(普通の動物

          シンガポール駐在員生活②-エンタメ編

          シンガポール駐在員生活①

          シンガポールといえば、駐在員の憧れの国3S(Singapore, San Francisco, Sydney, 出所不明)の一つだが、実際のところ数年住んだ感想を共有したい。シンガポールに生活する日本人には超富裕層(たぶん節税目的)も相当数存在するが、ここでは平均的な駐在員の生活となる。 具体的には、①快適度(日本人にとっての暮らしやすさ)、②エンタメ(休日の楽しみ)、③教育(未就学児・小学生)、の3つの観点からざっくり紹介するとともに、コロナ禍を経てどう変化したかにも簡単

          シンガポール駐在員生活①

          自己紹介 (海外駐在に至るキャリア形成)

          先ず軽く自己紹介を。アジアを転々としているアラフォー金融マンです。現在はシンガポール在住で、ここに至る道のり含めて、簡単にキャリアを振り返ります。 駆け出し時代:法人営業入社当初は地方都市で法人営業を担当。 一言でいうとどぶ板営業で、終日自転車や原付/軽で既存/新規先に往訪。頭は使うというより下げる(お願い営業)のほうが多かった感じ。新規開拓した取引先が倒産したり、既存取引先とドロドロとしたやり取りを繰り広げたり、色々と苦労しました。 中堅時代:アナリストその後転職し、ア

          自己紹介 (海外駐在に至るキャリア形成)