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齋藤優「卵と馬」

◆作品紹介

卵、女、男。そしてケージ。舞台にあるのはそれだけ。それぞれの目的や背景はわからない。無機質なケージの中で、女と男の静かな会話が繰り広げられ、何がなんだかわからないうちにとてつもないことが起こる。けれど、そんな一日の過ごし方があってもよいのだ。フィクションの中で何もかもは起こり得る。何もかもが、走る獣のように駆け抜けていく。あなたはただそれにまたがって、朝か夜かを問わず、めくるめく光景に身を委ねればいいだけだ。(編・樋口恭介)

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3,575字
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