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玉野勇希「第13話」

◆作品紹介

アニメの画面に対峙する以前に、ひとは常に既に13話を生きている。例えばプレゼン資料をつくっているときに訪れる「こんなもんだろう」という諦めるような感覚。あるいは「こんなもんじゃない」という諦められない感覚。この「終わり」と「終わらない」のあいだで、常に選択を迫られる。いわば、ひとは1話にしてテキトーな13話を見出して投げ出すこともあれば、12話にして来る気配のない神回を求めてしまうこともあるのだ。この振り子のような揺らぎの隙間をぬるっと縫うようにして飛来するナイフが、本作に他ならない。そしてここには、まぎれもない「第13話」がある。(編・永良新)

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